殺し屋チャーリーと6人の悪党 RE-2420

作品紹介

公開年月  2014/11/18
ジャンル  アクション/犯罪
原作  なし
監督  クリフ・ステンダース
脚本  ジェームズ・マクファーランド
製作  ローレンス・マルキン、シェア・ストリングズ、ほか
製作国  アメリカ、オーストラリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

海沿いにある町イーグルズ・ネストでバーを経営するアリスは、夫ジャックのDVに耐えきれず青年ディランと浮気をしていた。
それがジャックの知るところとなり、激しい怒りを覚えた彼は殺し屋チャーリーにアリスの殺害を依頼する。
一方、ジャックの妹ルーシーと歯科医の夫ネイサンは多額の借金に頭を悩まされていた。
彼は兄嫁のアリスを殺害し、借金をチャラにしようとするが、警官のブルースに知られてしまい、脅されて金を無心されるのようになるのだった。

登場人物&出演者

チャーリー・ウルフ(演:サイモン・ペッグ)
主人公。便利屋という名の殺し屋。ジャックに依頼されてアリスを殺しに来た。
サイモン・ペッグは近年の出演作に『スター・トレック/BEYOND』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などがあります。
トロネードに乗り、全身黒のスーツを着込み、あらゆる銃を所持する殺し屋。
明らかに雰囲気が他の登場人物とは違うが、クライマックスでは残念な倒され方をする。
裏の裏の計画で動いていたが、それを知らなければ、プロとは思えない手抜き仕事に見える。
もう少しキャラクターとしての特徴があっても良かったが、サイモン・ペッグが変なヒゲをしているようにしか見えなかった。

アリス(演:アリシー・ブラガ)
イーグルズ・ネストでバーを経営している。夫ジャックのDVに耐えられず浮気をする。
アリシー・ブラガは近年の出演作に『エリジウム』、『オン・ザ・ロード』があります。
殺し屋から追われ、ジャックの妹夫婦からも狙われるなど災難を一人で背負う。
しかし、悪運が非常に強く、二人から命を狙われるも軽いケガだけでハッピーエンド。
尻軽という風に紹介されるが、それはちょっとばかりムリがあると感じた。
でも、結局やっている事も決して良いとは言えないので、ギリギリ悪党でした。

ルーシー(演:テリーサ・パーマー)
ジャックの妹。夫のネイサンは歯科医をしているが、多額の借金を背負っている。
テリーサ・パーマーは近年の出演作に『ライト/オフ』、『トリプル9/裏切りのコード』などがあります。
鈍くさい夫に何度も手を焼いているが、実は男をたぶらかす魔性の女という設定です。
途中までそんな感じがなく、クライマックスになってからキャラクターが変わりました。

ネイサン(演:サリバン・ステイプルトン)
歯科医。ルーシーの夫。鈍くさい。見ているだけでもイライラする不器用な立ち回り。
サリバン・ステイプルトンは代表作に『300(スリーハンドレッド)/帝国の逆襲』などがあります。
何をやってもマヌケな結果しか得られず、それはルーシーだって愛想を尽かすでしょう。
ある意味、本作におけるコミックリリーフ的な感じだが、退場の仕方がなんだか強引でした。

ディラン(演:ルーク・ヘムズワース)
町で唯一のガソリンスタンドを経営している。実はアリスの浮気相手である。
ルーク・ヘムズワースは代表作に『INFINI/インフィニ』、『アノマリー』などがあります。
ジャックのDVとは逆で、アリスにとって心が安らげる存在となっている。
暴力を振るうジャックに何度か警告しようとするが、最終的に二人を殺害している。

ジャック(演:カラン・マルウェイ)
アリスの夫。アリスを愛しすぎるせいで自分の思い通りにしようと暴力を振るう。
カラン・マルウェイは代表作に『ゼロ・ダーク・サーティ』、『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』などがあります。
典型的なDV夫であるが、なぜか金をたんまりと持っているという不思議な状況に。
悪党6人いる中で、一番最初に退場するが、なんだか救われない感じでした。

ブルース(演:ブライアン・ブラウン)
イーグルズ・ネストの警官。態度は高圧的でネイサンから金を無心する悪党。
ブライアン・ブラウンは代表作に『エンド・オブ・ザ・ワールド』、『オーストラリア』などがあります。
町の警官という事で大きな顔をしているが、完全に権力を私利私欲の為に使っている。
実は本作の中でも屈指の悪党であるが、相応の死に方に少しだけスッキリする。

感想

個人的な評価

本作はタイトルの通り、登場人物が一人を除いて問題のある悪人ばかりです。
その中で主人公であるチャーリーは仕事を請け負う殺し屋というキャラクターになっている。
人が少ない町では珍しい全身黒のスーツのチャーリーは当然ながら目立っている。
でも、彼は淡々と仕事をこなし、完璧な計画で報酬を受け取っている一流の殺し屋である。
本作はブラックコメディが全編に散りばめられ、大笑いをしなくてもニヤッとさせる。
サイモン・ペッグが出ているからイギリス映画的な雰囲気だが、あくまでハリウッドの作品となっている。
舞台となっているイーグルズ・ネストは美しい景観を持っているけど、そこに住んでいる人間はみんな腐っているのです。
その対比が本作最大のブラックコメディとも言える監督の演出だと思います。
最近やたらと見かけるテリーサ・パーマーが悪役というのも面白いと感じました。
まさに魔性の女という雰囲気で、ダメな夫であるネイサンが尻に敷かれるのも分かります。
あとは尻軽女である本作に中心人物であるアリスを演じるアリシー・ブラガも意外にもしぶとい感じでした。
尻軽とは言っても、ジャックのDVが酷すぎるから、そっちに走ってしまうのは分かるが。
そして、個人的に本作で一番の悪党だと思った警官のブルースを演じたブライアン・ブラウンの立ち回りは良かった。
家族のいざこざに口を出して、あわよくば金を手にしようとする本物の悪党でした。
全員が救いようのない悪党で制裁が待ち受けているが、その中でマトモだったディラン。
気がついたらチャーリー並みに人を殺しているけど、最後にはちゃんと救われるという流れ。
これは予定調和とも言える流れだったが、そのままお咎めなしになるとは思えない。
冒頭の出来事を三つの視点で演出するのはいいけど、なんだか今一つパンチが足りない。
チャーリーにしても、もっと濃いキャラクターを期待したのに、なんだか特徴のない印象を持ってしまったのは痛いところ。
サイモン・ペッグという俳優に頼り切ったキャラクター造形は微妙としか言えません。
本作は可もなく不可もないという感じで、もの凄く面白いワケじゃないし、もの凄くつまらないというワケじゃない。
実はこういう作品は記憶に残らないタイプであり、結果として単なる時間潰しになってしまうだけである。