沈黙の挽歌 RE-2988

作品紹介

公開年月  2011/07/14
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  ウェイン・ローズ
脚本  スティーヴン・セガール、ジョー・ハルピン
製作  デボラ・ギャブラー、セルジオ・セッサ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

日本ヤクザが中国マフィアと手を組み、敵対する南米系マフィアを襲撃した。
情報を得て抗争現場に駆けつけた特別捜査班“SIU”を率いるケインは、死闘の中でヤクザの一人を射殺する。
SIUがヤクザと中国マフィアによる計画について捜査を進める中、銀行強盗事件が発生してケインが指名されるのだった。

登場人物&出演者

イライジャ・ケイン(演:スティーヴン・セガール)
主人公。特別捜査班“SIU”のリーダー。ヤクザの取引現場を押さえて一人を逮捕する。
スティーヴン・セガールは近年の出演作に『沈黙の終焉』、『沈黙の達人』などがあります。
同時に発生した銀行の人質事件に自ら出向き、犯人と同じ境遇として説得して投降させた。
実は過去に妻を亡くしているが、家に誰もおらず空虚な気持ちになっても強く生きている。
メイソンとラドナーが苦戦したアキオの取り調べもあっさり片付け、ヤクザの検挙に向かう。
最後は日本刀を持ったケンジロウを簡単に倒し、彼の遺体に関西弁で名言を残していった。

ジュリエット・ソーンダーズ(演・ミーガン・オリー)
特別捜査班“SIU”のメンバー。銀行で人質を取って立てこもるリーロイの事件を担当する。
ミーガン・オリーは代表作に『スピーシーズX/美しき寄生獣』、『デッドライジング/ウォッチタワー』などがあります。
ケインが交渉役としてリーロイの元に行く為、メイソンとともに現場の指揮を執っていた。
なんとか情報を取ろうと苦戦するメイソンとラドナーをサラとモニタリングしていた。
ヤクザと中国マフィアの仲介役だった整備士の取り調べでは、あくまで話しで聞き出した。
最後はイチロウたちのアジトに踏み込んで、あっさりと現場を押さえて逮捕をしていた。

アンドレ・メイソン(演:ウィリアム・“ビッグ・スリープス”・スチュワート)
特別捜査班“SIU”のメンバー。ジュリエットとともにリーロイの事件を担当している。
ウィリアム・“ビッグ・スリープス”・スチュワートは代表作に『わすれた恋のはじめかた』、『ディープ・アンダ・カバー』などがあります。
ケインの指示でジュリエットとともに彼が交渉をしている間に現場で待機する事になる。
ラドナーと一緒にアキオの取り調べをするが、何も進展せずにケインがすぐに解決させた。
チーム内で妻との別居が知られ、ラドナーとノンビリとケンジロウたちの捜査していた。
最後はラドナーとともに行動して、逃げようとしたイチロウをまたしても逮捕する事になる。

ブレッド・ラドナー(演:ウォーレン・クリスティー)
特別捜査班“SIU”のメンバー。ヤクザの取引現場でケインとともに踏み込んで逮捕する。
ウォーレン・クリスティーは代表作に『マンハッタン恋愛セラピー』、『アポロ18』がある。
あくまでチームには内緒でサラと付き合っているが、思わせぶりな発言に振り回される。
メイソンとともにアキオの取り調べをしていたが、何も変わらずケインの登場ですぐ解決。
ノンビリと中国マフィアをメイソンと捜査し、彼と妻の別居について悲観的な予想をする。
最後はメイソンとともに逃げようとしたイチロウを捕まえ、またも彼を逮捕する事に。

サラ・モンゴメリ(演:サラ・リンド)
特別捜査班“SIU”のメンバー。ケインやラドナーたちとヤクザの取引現場に踏み込む。
サラ・リンドは代表作に『フォレスト・オブ・ザ・デッド』、『ウルフ・コップ』がある。
内緒で付き合っているラドナーとのプライベートな会話を職場でして困らせている。
アキオの取り調べてで苦戦していたメイソンとラドナーをジュリエットと一緒に見ていた。
ヤクザと中国マフィアの仲介役である整備士の取り調べでは女の武器を使っていた。
最後はイチロウたちのアジトに踏み込んで、あっさりと現場を押さえて逮捕をしていた。

リーロイ(演:フランク・カッシーニ)
妻を病気で亡くし、息子もイラク戦争で亡くしている。今度は家まで失おうとしていた。
フランク・カッシーニは代表作に『タイムコップ』、『ウォッチメン』などがあります。
銀行がすべてを取り上げる事に逆上してしまい、その勢いで銃を片手に人質にしてしまう。
希望をなくして自暴自棄になっていたが、そこにやって来たケインに説得されて投降した。
最後は留置場に送られるが、同情していたケインが刑の軽減を約束して握手を交わした。

アキオ(演:聡太郎)
シアトルに拠点を持つヤクザ紛いのギャング。取引現場をSIUに押さえられて逮捕される。
聡太郎は代表作に『カイジ/人生逆転ゲーム』、『ガキ☆ロック』などがあります。
取り調べの際には性産業に辟易していたが、ヤクザとしての道を通す事に葛藤を抱く。
まだ続いていた取り調べでメイソンとラドナーが対応するが、進展せずに時間が過ぎるだけ。
ケインが登場して話しを聞くと、日本にいる家族が危険として保護を求めて取引をする。
最後はケインの言葉を信じて、イチロウたちが中国マフィア何をやろうとしていたか話した。

ケンジロウ(演:ウォーレン・タケウチ)
シアトルに拠点を持つヤクザ紛いのギャング。イチローの弟で青いシャツを着るヒゲもじゃ。
ウォーレン・タケウチは代表作に『ザ・グリード』、『ゴジラ/GODZILLA』があります。
何かとすぐにカッとなる性格で度々問題を起こしているが、イチロウがフォローしていた。
中国マフィアとのビジネスについて不満を漏らすが、イチロウになんとか説得される。
殺された兄弟の復讐をしないイチロウに見切りをつけ、裏切って単独で行動を起こしていく。
最後は日本刀でケインに挑むも圧倒され、結局は斬られてヤクザらしく死んでいった。

イチロウ(演:ヒロ・カナガワ)
シアトルに拠点を持つヤクザ紛いのギャング。ケンジロウの兄でヤクザをまとめている。
ヒロ・カナガワは代表作に『ザ・キング・オブ・ファイターズ』、『アデライン、100年目の恋』などがあります。
格闘家による異種格闘技をプロデュースし、同時に賭博場としても多額の資金を得る。
中国マフィアとの取引でビジネスを展開するが、ケンジロウからは不満を漏らされている。
兄弟がケインに殺され、その素性を調べ上げて危険人物だと知って引くべきだと判断を下す。
最後はケンジロウの裏切りでSIUに突入され、子分を殺されて一人だけ逮捕されてしまう。

感想

個人的な評価

本作はスティーヴン・セガール主演のテレビ映画シリーズ「TRUE JUSTICE」の第5弾。
シアトルを舞台に警察の特別捜査班“SIU”が活躍するドラマのような展開となります。
今回はスティーヴン・セガールが得意とする日本に関するテーマとなっています。
似たような作品だと『イントゥ・ザ・サン』がありますが、この作品は日本が舞台で雰囲気がかなり違っている。
ご存じの通りスティーヴン・セガールが長く日本に住んでいて、自由自在に関西弁を操る事ができる珍しい俳優である。
そんな本作で久しぶりに関西弁を口にしているが、アメリカ暮らしが長いせいで下手すぎてシリアスな場面も台無し。
しかも、そんな緊迫感ある場面で気の抜けた関西弁を話すとコントになってしまいます。
もう一方で妻や息子を失った悲壮感たっぷりの男が銀行で人質を取って立てこもるが、こちらはケインがあっさりと解決します。
その意味として、あくまでケインの過去を語る為に出てきたようなキャラクターでした。
やはり、本作ではスティーヴン・セガールが関西弁を使う場面が一番印象に残っています。
相変わらず滑舌は悪いが、「やーさんのみちはくるしいみちじゃな。きのどくです。きのどく……」は名言でした。