ドント・イット RE-2745

作品紹介

公開年月  2018/01/27
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  リアム・ギャヴィン
脚本  リアム・ギャヴィン
製作  デヴィッド・コリンズ、ティム・デニソン、ほか
製作国  アイルランド、イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

息子を殺されたソフィアは、黒魔術を使って犯人たちへの復讐を企てる。
オカルト信仰者のソロモンはを雇い、儀式を行おうとしたソフィアは彼を家まで連れて行く。
しかし、拷問のような儀式は半年間にも及び、もし失敗すれば何者かに魂を奪われるという大変危険だった。

登場人物&出演者

ソフィア(演:キャサリン・ウォーカー)
主人公。息子を亡くしている。ひと目見た家を即決で買い、魔術の専門家ソロモンを頼る。
キャサリン・ウォーカーは代表作に『ノーサンガー・アペイ』、『エイリアン・プラネット』などがあります。
何が何でも死んだ息子と会話をしたくて、妹の心配する拒絶するほどの強い意志で始める。
なぜか最初にウソをついて、儀式が開始されて何も起きず苛つくが、原因は二重のウソ。
ついにソロモンへ儀式を依頼した本当の理由を語り、軌道修正して犯人への復讐を始める。
最後は天使のようなモノを見て、犯人を許す心を望んで再び元の世界に戻っていった。

ジョセフ・ソロモン(演:スティーヴ・オーラム)
魔術の専門家。息子を亡くしたソフィアが会話をしたいという依頼から引き受ける事に。
スティーヴ・オーラムは代表作に『サイトシアーズ/殺人者のための英国観光ガイド』、『ワ^ルド・エンド/酔っぱらいが世界を救う!』
当初は準備をきちんとしたソフィアの覚悟を受け入れ、仕上げとなる家を見るも断る。
ソフィアがウソをついている事を察知し、彼女から本当の理由を聞くもそれもウソだと察知。
ようやくソフィアの本当の目的を知り、軌道修正するも報いとしてケガを負ってしまう。
最後はケガが悪化していき、儀式を遂げようと意気込むも翌日には死んでいた。

ヴィクトリア(演:スーザン・ラウネイン)
ソフィアの妹。二人の娘と幸せに生活している。息子を失った姉の悲痛な思いを理解する。
スーザン・ラウネインは代表作に『Anton』、『Hotel Darkknight』などがあります。
魔術に頼って息子と会話をしたい姉を理解できず、それを止めようとずっと考えていた。
最後はスーパーマーケットにいた姉を呼び止めるが、強い意志の彼女に説き伏せられた。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2018』にて上映された作品です。
監督と脚本を務めているリアム・ギャヴィンにとって長編映画デビュー作となります。
本作には科学で証明されていない“魔術”を題材にしたオカルトホラーとなっています。
古今東西、魔術や呪術というのは大昔から存在していて、映画の題材としても非常に良く使われています。
本作では呪術の類となる魔術による儀式を行い、息子を殺した犯人に惨い死を与えるという復讐劇となります。
ただ、最初は軽いウソをついた主人公に魔術の専門家が怒り、亡くした息子と会話をしたいという気持ちを知って引き受ける。
儀式を始めると魔術の専門家は状況が進まない事に疑問視すると、またも主人公がウソをついていた事が発覚してブチ切れてしまう。
ようやく本格的な儀式に突入するが、その代償に魔術の専門家は致命傷を負ってしまう。
なんとか儀式を遂げようとするも志半ばで倒れてしまい、主人公はどうする事もできず勝手に中止してしまう。
しかし、現世と隔絶された世界にいたせいで屋敷から抜け出させず、逆に何者かによって捕らわれてしまう。
それで救いの光が差し込んで、そこには巨人のような天使がいて「許す心」を求めた主人公に微笑んで解放するという物語。
ハッキリ言って、本作は期待していたモノと大きく違い、またもフワッとした着地点になってモヤモヤした気持ちで終わりました。
終始に渡って本作は主人公と魔術の専門家が繰り広げる意味不明な儀式が中心となります。
この儀式が過激ならばいいけど、思っていたよりもマイルドすぎて退屈でしかなかった。
途中で魔術の専門家が自慰行為をする為に主人公の裸を見る場面があるけど、あの意味はまったくありませんでした。
とにかく、本作はジャケット詐欺という言葉が相応しいほど内容が別物だと言えます。
本作では犯人を憎む事よりも許す事が正しいと言っているけど、それは製作側の勝手な解釈であって、それを押しつけている印象でした。
それに守護天使があまりにも人間すぎたし、剣を手にしている姿はもうギャグにしか見えませんでした。
どうせならば、もっとB級路線の分かりやすいオカルトホラーなら良かったのに、製作陣は高尚なモノを作ろうとして滑っている作品という感想を持ちました。