ザ・ボルト/金庫強奪 RE-2782

作品紹介

公開年月  2018/02/24
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  ダン・ブッシュ
脚本  ダン・ブッシュ、コナル・バーン
製作  トム・バターフィールド、アレックス・カーター、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ギャングから命を狙われる弟マイケルを救うべく、疎遠となっていた二人の姉リーアとヴィーは犯罪チームを結成する。
センチュリオン銀行へ強盗するも7万ドルしかなく、銀行員のエドから地下金庫にある600万ドルの情報を手に入れると計画を変更する。
地下に降り立った犯罪チームは次々とメンバーが消えていく中で、リーアとヴィーはそこに眠っていた者を知るのだった。

登場人物&出演者

リーア(演:フランチェスカ・イーストウッド)
マイケルの姉。マイケルの事を考えるも常に冷静。銀行では仕事の為に面接を受ける担当。
フランチェスカ・イーストウッドは代表作に『トゥルー・クライム』、『ブラッディ・リベンジ』などがあります。
騒動を起こしたヴィーに乗じて銀行員を捕まえ、ヴィーと違って冷静に物事を進めていく。
金庫にたった7万ドルしかなく、帰ろうとするもヴィーや仲間から言われて仕方なく残る。
地下の金庫に何かいるとスーザンから言われ、最初は信じなかったが段々と信じる。
最後はマイケルが犠牲になって銀行を脱出し、ヴィーと合流するも仮面の男に襲われた。

ヴィー(演:タリン・マニング)
マイケルの姉。マイケルの事を第一に思っている。銀行では窓口で文句を言う担当をする。
タリン・マニングは代表作に『8 mile』、『デビル・ハザード』などがあります。
騒動を起こすと警備員に触られ、強盗を始める際に血まみれとなるぐらい殴り倒していた。
見た目から薬物中毒者のような感じであり、すぐにカッとなってリーアと揉めていた。
リーアが自分たちを見捨てるとマイケルに注意し、地下から金を取って持ってきた。
最後はマイケルに言われ逃げ出し、リーアと合流して仲直りするが、仮面の男に襲われた。

マイケル(演:スコット・ヘイズ)
リーアとヴィーの弟。ギャングから命を狙われている。姉たちの銀行強盗計画に賛同する。
スコット・ヘイズは代表作に『アメリカン・ソルジャー』などがあります。
強盗が開始される前、消防隊員として銀行内に入って始まると警察官を昏倒させた。
最初から暴力反対で警備員を殴り倒したヴィーを注意し、なんとか治療しようとしていた。
地下で脱出の道を作っている時に異変を知り、地下には亡霊がいると分かり燃やし始める。
最後はヴィーとリーアを銀行から脱出させ、幽霊たちとともにガスによる引火で犠牲となる。

スーザン(演:クオリアンカ・キルヒャー)
出納係長。小切手で揉めていたヴィーに取り次ぎ、銀行のモノじゃないとすぐに見破る。
クオリアンカ・キルヒャーは代表作に『ニュー・ワールド』、『アンナチュラル』がある。
銀行強盗が始まって捕まると、金庫を開ける為に連れ出されるもパニックで手元が狂う。
トイレに行きたいと行ってマイケルに連れて行ってもらい、そこで彼は悪人じゃないと知る。
エドの言葉を信じなかったリーアに同じ質問をして、地下に何かいると彼女に警告した。
最後は解放されて事情聴取されると、1982年の銀行強盗で死んだはずのエドがいたと証言。

トム(演:クリフトン・コリンズ・Jr)
銀行に預金をしに来ていた刑事。スーザンをデートに誘うも断られて銀行を後にした。
クリフトン・コリンズ・Jrは代表作に『カポーティ』、『トリプル9/裏切りのコード』などがあります。
帰ろうとしたところでヴィーが暴れている通報を受けるが、すぐに収拾した事に疑問を持つ。
銀行の様子を見に行く時、無線に誰かからの助けを求める通報を聞き、すぐに対処する。
電話をかけて主犯格との交渉に入り、リーアと話すも状況を飲み込めない彼女に無視された。
最後は人質から身元不明なエドの正体を聞き出すと、1982年に亡くなっていると口にした。

エド(演:ジェームズ・フランコ)
銀行の業務部長。近くで火事があってサイレンの音を聞くのは好きじゃないと口にする。
ジェームズ・フランコは近年の出演作に『フューチャーワールド』、『ザ・ディザスター・アーティスト』などがあります。
ヴィーが揉め始めるところで様子を観るが、銀行強盗が始まると何もせず素直に捕まった。
興奮してリーアとヴィーがケンカを始めると、人質の安全を条件に地下の金庫を教えた。
地下金庫を開けた途端に怪現象が起き始めるが、その理由については曖昧な答えをしていた。
最後は実は1982年の強盗で人質となって殺されていて、彼が通報をしていたという。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2018』にて上映された作品です。
『地球最後の男たち/THE SIGNAL』で知られるダン・ブッシュが監督を務めています。
序盤では何の変哲もない銀行強盗となるが、中盤以降から予想もしない展開を繰り広げます。
銀行強盗には主犯格がおらず、姉二人と弟が中心になって決行しているせいで、計画と違った状況に陥ります。
そこで人質となった業務部長のエドが率先して大金が眠る地下金庫の事を教えると、ここから物語の展開が大きく変わります。
地下の金庫を開けた瞬間、1982年に起きた強盗銀行の主犯格だった仮面の男と、人質の亡霊が出てくるのです。
それでなぜか今の銀行を襲っている犯人グループを自殺に追い込むような状況にさせます。
ここら辺の繋げ方はかなり強引であったが、充分な衝撃を与える為の布石になります。
本作の中で特に知名度があるジェームズ・フランコが主演のような紹介だが、実は彼こそが物語のカギを握る中心人物だと言えます。
つまり、主人公はジェームズ・フランコではなく、銀行強盗を計画した姉二人と弟を含めた犯人グループとなります。
ずっとジェームズ・フランコの役目がよく分からない状態だったが、結末になって不明な部分の説明がつきます。
そこで初めてジェームズ・フランコが演じる役柄の意味が分かってくる仕掛けとなる。
まさか二重のミスリードを置くとは思わなかっただけに、なかなか面白い展開だと思った。
ただ、本作に登場する仮面の男について、もう少しガッチリした設定が欲しかったです。
ラストで銀行を飛び出して姉二人を襲う場面はインパクトがあるけど、下地となる設定が曖昧なせいで薄っぺらに感じられた。
本作は仮面の男と、彼に殺された人質がなぜか従っている理由なども語られないので、ここら辺の設定をちゃんとしていれば良かった。
それでも、単なる銀行強盗がまさの展開になる構成は面白いと思った作品でした。