人造人間13号 VD-348

作品紹介

公開年月  2015/02/07
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ローウェル・ディーン
脚本  クリスチャン・ピアース・ベトリー
製作  ドン・カーモディ、ケヴィン・デウォルト、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

CSI(犯罪科学捜査官)を目指す大学生たちが、担当教授たちの卒業試験の為に人里離れた死体農場を訪れる。
第二次世界大戦中、生体実験を繰り返していた収容所跡地に造られた死体農場は、地元では「悪魔がいる」と噂が立っていた。
不穏な空気を感じながらも、順調に課題をクリアしていく学生たちだが、一人から「死体が動いている」の報告から次々と消息を絶っていくのだった。

登場人物&出演者

メーガン(演:キャサリン・イザベル)
主人公。犯罪科学捜査官を目指す大学生の一人。犯罪科学捜査官の研修医を目指している。
キャサリン・イザベルは近年の出演作に『カウントダウン・トゥ・デス』、『スクリーム・ガールズ/最後の絶叫』などがあります。
教授に連れて来られた試験場に不満を持ちながらも、あくまで試験をパスするのが目的。
死体を見ても平然としているが、現場を荒らすラリーが現れるとすぐに追い返した。
ケイトが目の前で死ぬが、ゾンビの存在に気づいてドアを封鎖してなんとか対処をした。
最後はダニエルとジョシュと合流し逃げ出すが、残ったゾンビに襲われる寸前で生死不明に。

ダニエル(演:ブレンダン・フェア)
犯罪科学捜査官を目指す大学生の一人。メーガンと仲が良く、一緒のチームを望んでいた。
ブレンダン・フェアは代表作に『洗脳』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がある。
ロブとチームを組んでいたが、死体を見た彼が吐いたせいでマイナス点にイライラする。
ゲロを吐きそうなロブをなんとか止めて、実地試験を確実にこなそうとする懸命にやる。
ゾンビが出現するとメーガンと合流するが、背後から誤射されてケガを負ってしまう。
最後はジョシュと合流してスクールバスで逃げるが、残ったゾンビに襲われるも生死不明。

ジョシュ(演:ブレンダン・フレッチャー)
犯罪科学捜査官を目指す大学生の一人。メーガンと仲が良い。常に冷静な態度で対応する。
ブレンダン・フレッチャーは近年の出演作に『コントロール/洗脳殺人』、『ボーダーランド』などがあります。
パトリックとチームを組んで死体を見つけるが、なかなかのグロテスクさに顔を歪ませた。
なんとか実地試験をこなしていくが、悲鳴を耳にして危険を察知し、教授の元へ戻った。
ゾンビが襲ってくる事を知って、教授に危険だと主張するが、なかなか聞いてもらえず。
最後はスクールバスで逃げるも横転し、足を骨折し、残ったゾンビに襲われて生死不明に。

パトリック(演:ジェシー・モス)
犯罪科学捜査官を目指す大学生の一人。ジョシュと一緒に組んでいた存在感の薄い人物。
ジェシー・モスは代表作に『ファイナル・デッドコースター』、『ウルフ・コップ』がある。
ジョシュと同様に悲惨すぎる死体を見て、思わず顔を歪ませるも科学分析を敢行する。
あくまで実地試験を突破したいので、ジョシュが途中で放棄する事に不満を吐いた。
ゾンビがいると分かって必要な武器を調達し、メーガンやダニエルたちと合流を果たす。
最後はスクールバスで逃げようとするが、運転を誤った事で衝突して普通に死んでしまう。

ロブ(演:マイケル・アイズナー)
犯罪科学捜査官を目指す大学生の一人。実地試験をきちんと突破したいダニエルと組んだ。
マイケル・アイズナーは代表作に『Cole』、『フローズン・ライター』などがあります。
すぐに死体を発見するが、あまりにみ悲惨な状態にゲロを吐いてマイナス点がついてしまう。
そのせいでダニエルの機嫌を損ねてしまい、なんとか挽回しようと科学分析を必死にやる。
ゾンビの存在に気づいて危険だと察知し、試験だと主張するダニエルと反対して逃げた。
最後はゾンビを間近に見て呆然として、二体に追い詰められて生きたまま食われて死亡した。

ケイト(演:クリスティ・パターソン)
犯罪科学捜査官を目指す大学生の一人。ノースリーブのジャケットを着た女子大生。
クリスティ・パターソンは本作が長編映画デビュー作となります。
メーガンと同じチームAとして実地試験に臨み、死体を見てもそこまで動揺しなかった。
ラリーが別の死体を見つけたと一緒に見に行くが、帰る途中で襲われてしまう。
復活したゾンビから逃げ出すも植物に絡まり、指や腕を噛み切られて大ケガを負った。
最後はメーガンの前で死亡し、ゾンビとして復活するも彼女によって始末された。

ラリー(演:ニック・モラン)
大学生たちを送るドライバー兼コックを務めている。死刑囚で仮出所をしているらしい。
ニック・モランは代表作に『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』、『アクシデントマン』などがあります。
試験についてよく分かっておらず、禁止されているタバコを隠れて吸っていた。
トランシーバーに黒い液体がかかるも報告せず、調理中に肉が何者か奪われても報告しない。
学生たちにドッグフードみたいな食事を渡しながら、ゾンビがいるとみんなに警告した。
最後は立てこもる部屋にゾンビが来て、あっさり食われて死亡し、ゾンビ化していた。

トムキンス(演:マイケル・シャンクス)
犯罪科学捜査官の教授。学生たちの為に死体農場と呼ばれる場所で実地試験を展開している。
マイケル・シャンクスは代表作に『サイレント・ワールド2011/地球氷結』、『エリジウム』などがあります。
本物の死体を使って学生たちに見つけさせ、科学分析をさせて成績を決めようとしている。
数カ所に設定された監視カメラで学生たちを見て、プロとしての行動を厳しく教えている。
実地試験が台無しになっててラリーにキレるが、ゾンビを知って拳銃で応戦するも噛まれる。
最後は場所を提供した男をゾンビに投げつけ、車のキーがなくて襲われるところで生死不明。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2015』にて上映された作品となります。
どこかの某有名少年ジャンプの漫画に出てくるキャラクターみたいな邦題だが、実はゾンビ映画だったのは驚きです。
基本的に低予算ゾンビ映画の域を出ないが、キャサリン・イザベルやブレンダン・フレッチャーの『フレディ vs ジェイソン』出演がいて安心しました。
やはり、この二人の絡みは慣れているような感じだが、同じ場面で登場するのが少なかったのは残念でした。
王道のゾンビ映画と違い、実験で放置されたゾンビが犯罪科学捜査官を目指す大学生たちを襲う点では面白い設定でした。
ただ、毎度のようにその設定はほとんど活かせず、科学的な知識よりも銃が最終的にゾンビを倒すのはアメリカらしい展開でした。
グロテスクな描写は予算がないので短いですが、ちゃんとやろうとする意思は伝わりました。
ゾンビたちのメイクもかなり凝っていると思いますが、みんな似たような見た目という点はもう少し差別化が欲しかった。
本作のゾンビはかなりパワフルで、地下から床を突き抜ける場面が二度もあるし、素手で腹を切り開くシーンもなかなか良かったです。
しかしながら、奥行きがまったくないので、登場人物たちは襲ってくるゾンビから逃げ回って、武器を手に入れた倒すというパターンしかなかった。
そもそもストーリー性などほとんどなく、ゾンビが現れて学生たちは対処し、半分は生き残るもラストは曖昧なまま終わってしまう。
多分、その時点で予算がなくなってしまい、あとは観ている側に委ねる方式でフェイドアウトした感じになりました。
登場人物もほとんど個性がなく、キャサリン・イザベルやブレンダン・フレッチャーはそのキャラクターに頼っている部分も大きかった。
もっと犯罪科学捜査官に絡むような展開にすれば良かったが、残念ながら制作側はそこまでの余裕はなかったようです。