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スマホを拾っただけなのに VD-349

スマホを拾っただけなのに VD-349

作品紹介

公開年月  2019/04/17
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  中元雄
脚本  中元雄
製作  山田剛史
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

映画オタクの三人、サイト-、アオヤマ、スズキが映画の聖地巡礼旅行の為に田舎へ来る。
そこで道に落ちていたスマホを拾い、持ち主だったユウコが合流し、お礼として三人を案内して一緒に旅を楽しんでいた。
しかし、途中で車が故障した上に便意を催した1人の為、大きな民家に助けを求めるが、そこには不気味な老夫婦が待ち受けるのだった。

登場人物&出演者

ユウカ/アミ(演:冨手麻妙)
スマホを落とした女性。社会人。友達と会う約束していた。スマホを取りにやって来た。
冨手麻妙は代表作に『新宿スワン』、『みんな!エスパーだよ!』などがあります。
サイトーたちにお礼を言って行こうとしたが、友達が来なくなって彼らと旅をする。
大きな民家に入ると、凶器を振り回す老人たちに追われ、結局は捕まってしまう。
実は彼氏と後輩を組んで連続強盗殺人事件を起こし、今回も老夫婦の貯金を狙う事に。
最後はサイトーに正体がバレて始末するも、反撃に遭ってしまい結局は逮捕された。

サイトー(演:齊藤友暁)
映画研究会の大学生でオタク三人組の一人。行動する前に自分優位な妄想をする癖がある。
齊藤友暁は代表作に『IKENIE MAN』、『遊星よりはらわたをこめて』などがあります。
社会人になる前にスズキとアオヤマたちと旅に出る前、女の子にLINEで告白するも振られる。
旅行中にユウカのスマホを拾った事で一緒に行動するも凶器に囚われた老人たちに追われる。
殺人鬼だと思っていた老夫婦の勘違いだと分かり、和解して食事と寝床を確保していた。
最後はユウカの正体を知って反撃に大ケガを負うが倒し、またも女の子に直接告白をする。

アオヤマ(演:キャッチャー中澤)
映画研究会の大学生でオタク三人組の一人。デブでメガネ。大食いで調子に乗りやすい。
キャッチャー中澤は代表作に『力俥RIKISHA/浅草立志編』、『1人のダンス』があります。
食い気が専攻しているが、奥手なサイトーよりも積極的にユウカと旅を楽しんでいた。
道中に腹が減って便意を催すが、老夫婦の家へ勝手に入って事なきを得る事になる。
老夫婦の勘違いが解かれ、詫びとして猪鍋をごちそうになって遠慮なく大食いしていた。
最後はユウカとその仲間たちに襲われるが、体重を利用した反撃でなんとか生還をした。

スズキ(演:茶谷優太)
映画研究会の大学生でオタク三人組の一人。アクション映画大好き。積極的な行動派。
茶谷優太は代表作に『一文字拳 序章/最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い』、『最強殺し屋伝説国岡』などがあります。
サイトーやアオヤマと違い見た目に気を遣っているが、中身はアクション映画のオタク。
立ち去ろうとしたユカに声をかけて、その結果として一緒に旅をする事になった。
老夫婦たちの勘違いだと分かり、誤解が解かれ、食事と寝床を手に入れて楽しんでいた。
最後はユウカと仲間に殺されようとするが、反撃して彼らを退治し、なんとか生還をした。

・鎌ばばあ/高橋トヨコ(演:美谷和枝)
大きな民家に住む老婆。勝手にトイレを使われた事で、サイトーたちにブチ切れてしまう。
美谷和枝は代表作に『SYNCHRONIZER』、『オケ老人!』などがあります。
サイトーたちを泥棒だと思って、彼らの財布とスマホを取り上げて爺さんに報告した。
実際は泥棒が多い噂に早合点してしまい、そのせいで爺さんまで勘違いしてしまう。
サイトーたちが泥棒じゃないと理解し、彼らに猪鍋を振る舞って泊まる部屋を提供した。
最後は貯金を狙う連続強盗殺人犯のユウカとその仲間に孫とともに殺されてしまう。

チェーンソーじじい/高橋ケイゾウ(演:古川慎)
大きな民家の老人。スマホ歩きしていたサイトーが飛び出して厳しく注意していた。
古川慎は代表作に『オケ老人!』、『ハルチカ』などがあります。
アオヤマが大便する為に家へ勝手に入ってきて、婆さんの言葉に従って退治しようとした。
実際はイノシシを捕まえ、消費期限切れのトマトジュースで吐いていただけだった。
サイトーたちが泥棒じゃないと分かって、勘違いが解かれ、彼らに猪鍋と寝床を与えた。
最後は正体を現したユウカとその仲間に婆さんと孫を殺され、金庫から金を奪われ死んだ。

感想

個人的な評価

本作は『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019』にて上映された作品となります。
劇場公開されている『スマホを落としただけなのに』と類似したタイトルだが、実際はまったく関係ない便乗作品です。
本家の方はそれなりの予算を投じて有名どころを使っているが、本作は低予算で無名に近い役者たちが出ています。
あと共通しているのは元AKBのメンバーがヒロインという立場で出演しているところです。
残念ながら本家を鑑賞していませんが、本作はちゃんとタイトルに沿ったような展開を見せてくれています。
つまり、本家を完全に意識して最初から製作されているが、中身は別物で方向性も違っていると思われます。
本作は低予算映画を逆手にとった『カメラを止めるな!』の系譜であり、実際の出来事と裏で起きた出来事を描写しています。
その為、一度先まで進んだ物語を巻き戻し、裏で何が起きたのか見せているせいもあってテンポは非常に悪いです。
それに加え、登場人物の一人が妄想癖を持っていて、これを先に見せるパターンが何度も出てテンポを更に悪くしています。
結局は勘違いが生み出したすれ違いとなり、お互いに何事もなく和解し、ハッピーエンドを迎えようとしていた。
しかし、本作はそれだけで飽き足らず、二段構えのオチを用意して余計なエピソードを盛り込んでいました。
これは蛇足のように感じるし、伏線があまりにも弱いから、単純にインパクトを与えようとしただけのように思いました。
この蛇足のエピソードがないとパンチが足りないのは確かだが、もう少し分かりやすい伏線があれば納得できたかもしれない。
本作はオチに関して評価が大きく分かれるでしょうが、個人的にはテンポが悪いし、ラストの展開はいらなかったような印象を持ちました。