ファンハウス RE-2306

作品紹介

公開年月  2015/11/13
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  アンディ・パルマー
脚本  ベン・ベグリー
製作  ワーナー・デイヴィス
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

世間がハロウィンシーズンで盛り上がる中、とある精神病棟から6人のサイコキラーが脱走。
彼らが潜伏先に選んだのは多くの若者が訪れる遊園地にあるお化け屋敷。
何も知らずにやって来る若者たちを次々と手にかけるサイコキラーたちは止まらない。
殺人がアトラクションと化したお化け屋敷は惨状の館となっていくのだった。

登場人物&出演者

モーガン(演:マット・エンジェル)
主人公的な立ち位置。ハロウィンでは七代目ドクター・フーのコスプレをしている。
マット・エンジェルは31作に出演し、主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
頭の中はセックスしかなく、目当てだったクリスティナは同僚に取られて悶々としている。
主人公っぽい行動をするけど、モブが主人公と勘違いしたような印象しかない。
結局、最後の方ではなんの為にいるのか分からないぐらい必要性を感じなかったです。

ローリー(演:ルネー・ドリアン)
ヒロイン的な立場。モーガンに好意を抱いている。ミツバチのコスプレをしている。
ルネー・ドリアンは29作に出演し、他に脚本家としても活躍しています。
お化け屋敷ではモーガンとはいい感じになるも、サイコキラーが本格的に暴れて有耶無耶に。
しかし、イケメン先生を殺し、ピエロのロッコに立ち向かい、ステッチと渡り合っているのは設定としてやり過ぎだと感じた。

ケイト(演:スコッティ・トンプソン)
保安官。殺人現場では冷静に状況を分析し、その犯人の捜査をしている。
スコッティ・トンプソンは代表作に『スカイライン/征服』、『ある大邸宅の結婚狂想曲』などがあります。
あまりにも登場人物が多い作品で短いシーンしか出ていないが、主張人物の一人である。
実は知性のマニーの娘であったが、母親を殺された恨みから簡単に殺してしまう。

ケーン(演:ロバート・イングランド)
精神病棟の院長。収容されているサイコキラーには人権がないと主張している。
ロバート・イングランドはカルト映画『エルム街の悪夢』のフレディ役が有名です。
妖艶なジャーナリストを迎え入れるが、実はサイコキラーであっさりと殺される。
もう少し活躍すると思っていたのにすぐ退場したのは残念でした。

【サイコキラー】

ミス・クイン(演:キャンディス・デ・ヴィッサー)
ステッチ・フェイス・キラー。紅一点。精神病棟に収容されている仲間を助け出す。
キャンディス・デ・ヴィッサーは本作が映画デビュー作となっています。
院長に色気で迫った時、首を切って失血死させ、警備員もあっさりと楽しみながら殺す。
お化け屋敷では白塗りメイクで狂っているというハーレイ・クインを堂々とパクる。

ジェフリー・ラムジーズ(演:E・E・ベル)
アニマル・ザ・カニバル。絶品の料理を作るシェフだったが、実は人肉を使っていた。
E・E・ベルは79作に出演し、テレビドラマや映画などで活躍しています。
お化け屋敷ではなぜか受付をしているが、その間にも分かりやすく人肉を食べていた。
最後の方では逃げ回るという最初の不気味な登場とかけ離れた情けない姿で死ぬ。

ブラッドフォード・ヤング(演:セバスチャン・シーガル)
イケメン先生。歯科医。モットーは“全部抜く”というモノで口からドリルを突っ込む。
セバスチャン・シーガルは俳優の他に脚本家、映画プロデューサー、映画監督、編集としても活躍しています。
お化け屋敷では楽しむかのように次々とドリルで顔に穴を開けていくだけでした。
一番の役立たずで、背後から襲われたとは言え、ローリー如きに殺られる程度でした。

ウォルター・ハリス(演:クリント・ハワード)
剥製師。女性専門。若い女性の様々な遺体からパーツを完璧に組み合わせていく。
クリント・ハワードは近年の出演作には『しゃかりきにフットボール』、『SPARKS/スパークス』などがあります。
お化け屋敷では剥製の道具がないと嘆き、設定である女性専門を無視して男を捕まえる。
お楽しみの剥製を作ろうとしたところを射撃ヘタクソの警官に意図も簡単に殺される。

ピエロのロッコ(演:マース・クレイン)
大男。三人の看守の腕を折り医者を半殺しにした、怪力を持つ地下プロレスのレスラー。
マース・クレインは14作に出演し、代表作に『ハンコック』、『Love & Teleportation』などがあります。
お化け屋敷にやって来てから同じ役のピエロを素手で殺し、その顔面の皮をマスクにする。
本作で一番頑張っていたけど、無口な殺人鬼はいっぱいいるし、最期もあっさりすぎた。

マニュエル・ダイアー(演:ジェレ・バーンズ)
自称・予言者。知性のマニー。史上最大の集団自殺の首謀者であり、カルト教団の元教祖。
ジェレ・バーンズは94作に出演し、主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
精神病棟に収用されている時から、外にいる娘とともにお化け屋敷を作り上げる。
終始に渡って落ち着いた態度で大物感を出し、元教祖だから演説が大好きです。
なぜか最後は娘に殺されるというムリヤリな展開で呆気なく死にました。

感想

個人的な評価

パッケージには堂々とロバート・イングランドの顔が映っているので期待する。
しかし、登場して20分ほどであっさりと殺されて期待が裏切られる。
そうなってくると、本作最大の魅力となる6人のサイコキラーにかかってくる。
冒頭ではロバート・イングランドは丁寧に一人ひとりの紹介をしてくる。
基本的に登場人物の紹介をする時点で、そこが一番の盛り上がりとなるのは分かる。
物語が進んでいくと、紹介されたサイコキラーたちは中途半端な活躍します。
特に目立ったのはステッチ・フェイス・キラーだが、ハーレイ・クインのパクリでした。
次に無口なピエロのロッコが頑張るけど、捻りがなく面白味がない。
イケメン先生はドリルで喜ぶだけ、期待した剥製師はクリント・ハワードの不気味さだけが際立っているのみ。
真の黒幕となるはずの知性のマニーだが、ほとんど出ておらず、ラストボス的に最後に登場。
しかし、本作はあまりにも登場人物が多かったせいで、最後の方では雑に片付けた。
あんなにサイコキラーが危ないという紹介しているのに、この終わり方はヒドイと感じた。
個人的にはもっと統制の取れた合理的な殺しだと思ったのに、どう見ても思いつきでしかやっていないように感じた。
ストーリーなんてあってないようなモノだが、もう少し脚本を練って、サイコキラーたちの特徴を活かす演出を考えるべきだった。
それにハーレイ・クインのパクリはさすがに痛々しいし、これを本作の目玉にしてしまったのは非常に残念でならなかった。