作品紹介
公開年月 | 2017/07/01 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ケヴィン・スミス |
脚本 | ケヴィン・スミス |
製作 | リズ・デストロ、ジョーダン・モンサント、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
コリーン・コレットとコリーン・マッケンジーは大のヨガ好き女子高生で、エキセントリックなヨガの先生に教えてもらいなあらやる気のない高校生活を送っていた。
ある日、二人は店長不在のバイト先のコンビニで学校のモテ男子とパーティを行おうとするが、誤って地下に眠っていた邪悪なミニナチ軍団を呼び覚ましてしまう。
長い眠りから目覚めたミニナチ軍団は巨大な怪物を解き放ち、世界侵略を開始するのだった。
登場人物&出演者
・コリーン・コレット(演:リリー・=ローズ・デップ)
主人公。女子高生。コンビニでバイトしているが、店長のいない時に勝手に店を閉めている。
リリー・=ローズ・デップは代表作に『Mr.タスク』、『ザ・ダンサー』などがあります。
父親がオーナーを務めるコンビニで働くが、色気仕掛けで店長になったタビサを嫌っている。
コリーンMと同じく極度のスマホ依存症であり、常に肌身離さず何かあればいじっている。
父親がタビサとともにナイアガラの滝に行った事で、コンビニをパーティ会場にすると提案。
最後はアーケインに捕まるが、コリーンMとヨガによって見事にホッケー・ゴーレムを倒す。
・コリーン・マッケンジー(演:ハーレイ・クイン・スミス)
主人公。女子高生。コレットとともにコンビニでバイトして、やりたい放題やっている。
ハーレイ・クイン・スミスは代表作に『Mr.タスク』、『ホリデイズ』などがあります。
コリーンCとは小さい頃からの親友であり、何があっても姉妹のような関係を築いている。
極度のスマホ依存症で、体育の先生から取り上げられた時は失神してしまうほどの中毒症状。
ハンターと二人っきりになるが、そこで彼の素性を知り母親からもらったナイフで反撃した。
最後はコリーンCと協力してホッケー・ゴーレムを倒し、雑誌に載る有名人となった。
・ハンター・キャロウェイ(演:オースティン・バトラー)
高校生。コリーンたちの先輩でイケメン。下級生好きでコリーンたちをパーティに誘う。
オースティン・バトラーは代表作に『屋根裏のエイリアン』、『侵入者/消された叫び声』などがあります。
実はサタンを信奉する悪魔崇拝者であり、純粋な魂を持っているコリーンたちを狙っていた。
ダブルコリーンに誘われてコンビニにやって来ると、コリーンMをナイフで脅そうとした。
結局、登場したミニナチによってケツの穴から体内に侵入され、そのまま殺される事に。
・ゴードン・グリーンリーフ(演:タイラー・ポージー)
高校生。ハンターの友人で一緒に来ていた。典型的なウザ男でコリーンたちも呆れている。
タイラー・ポージーは代表作に『コラテラル・ダメージ』、『覗かれた隣人』があります。
ハンターと同じくサタンを信奉する悪魔崇拝者だが、立場的に下で彼の指示に従っている。
コリーンMを始末するハンターと同じく、コリーンCから魂を取ろうと機会を窺う。
結局、ハンターと同様にどこからともなく現れたミニナチがケツの穴から入って殺される。
・ギー・ラポワント(演:ジョニー・デップ)
探偵。セイウチ愛好家。マニトバ・マナティー事件の本を出版するも評判は芳しくない。
ジョニー・デップは近年の出演作に『オリエント急行殺人事件』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などがあります。
ウィニペグに潜んでいた逃亡犯を追っていたが、ミニナチ事件に巻き込まれる事になる。
コンビニでミニナチが高校生を殺した事件で、ダブルコリーンから真実を聞き出そうとした。
ダブルコリーンを警察から連れ出すが、ミニナチたちに捕まって地下へ連れ去られる。
最後はダブルコリーンとホッケー・ゴーレムが戦う姿を見て、油断させて倒す協力をした。
・モーリス先生(演:ヴァネッサ・パラディ)
高校の歴史教師。ダブルコリーンは憧れる先生。ハンターとゴードンの不満に話題を変える。
ヴァネッサ・スミスは代表作に『エイリアン vs ヴァネッサ・パラディ』、『ジゴロ・イン・ニューヨーク』などがあります。
教科書に載っていない秘密の歴史であり、ナチスが自分たちの街にいたという事を話した。
・ヨギ・ベヤー(演:ジャスティン・ロング)
ヨガ教室の先生。コリーンたちの師匠で親友。独創的なポーズでコリーンたちを楽しませる。
ジャスティン・ロングは近年の出演作に『COMET/コメット』、『MR.タスク』があります。
パラマウント社からアニメのキャラクターを盗作した電話を受け、怒りを爆発させていた。
・エイドリアン・アルカン(演:ハーレイ・ジョエル・オスメント)
1940年代のカナダで結成されたファシスト連合のリーダー・カナダの総統を自称した。
ハーレイ・ジョエル・オスメントは近年の出演作に『SEXエド/チェリー先生の白熱性教育』、『Mr.タスク』などがあります。
元は反ユダヤ人のジャーナリストで、第二次世界大戦前からファシズム運動を率いていた。
結局は国家を脅かす脅威として収監されてしまい、ヒトラーを崇拝したまま死んだ。
・アンドロニクス・アーケイン(演:ラルフ・ガーマン)
ベルリン出身の科学者。当時はケベックの大学で講師していた。アルカンの演説に同調する。
ラルフ・ガーマンは代表作に『トゥー・フォー・ザ・マネー』、『テッド』などがあります。
自らの遺伝子とソーセージとサワークラフトでミニナチを作り、熟成の為に冷凍睡眠をする。
しかし、バンド練習していたダブルコリーンで電気が落ち、予定よりも早く目覚める事に。
ダブルコリーンとラポワンテを捕まえると、写真を撮らせて全世界の批評家を殺そうとする。
最後は挑発されたホッケー・ゴーレムが反旗を翻し、スティックで叩き殺されてしまう。
感想
個人的な評価
本作は『Mr.タスク』に登場したコンビニ店員である女子高生二人を主人公にしたスピンオフ映画となります。
もちろん、『Mr.タスク』で監督と脚本を務めたケヴィン・スミスが本作も手がけています。
本作最大の魅力はなんと言っても、ダブル主演となる主人公のダブルコリーンでしょう。
コリーンCにはジョニー・デップの娘であるリリー・=ローズ・デップ、コリーンMにはケヴィン・スミス監督の娘ハーレイ・クイン・スミスが演じています。
両者ともにプライベートでも親友同士であり、本作はまさしく家族ぐるみの作品となります。
他にリリー・=ローズ・デップの母親であるヴァネッサ・パラディも出演しています。
なぜか『Mr.タスク』に出演した主要人物だったジャスティン・ロング、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲスも別キャラで登場しています。
ちょい役だったが強烈なインパクトを生み出した『Mr.タスク』に登場したギー・ラポワンテをジョニー・デップが演じている。
完全なる身内の映画となってしまっているので、乗りはどう見ても内輪ネタ的な感じです。
本作はコメディ映画で軽いノリでバカをやっているが、この雰囲気に入り込めるかどうかで印象が変わると思います。
個人的には終始に渡って面白さを感じず、あくまで身内だけで作っている典型的な自分たちだけで楽しんでいる作品だと感じました。
コメディ映画なのにテンポが悪く、ジョニー・デップが扮したギー・ラポワンテの会話がまるでタランティーノの作品を観ているような印象を持った。
つまり、本作にはムダが多く、ケヴィン・スミス監督らしく小ネタを挟んでいるが、万人受けじゃないとのは言うまでもありません。
主人公の二人も絵に描いたような現代的なティーンエイジャーの域を出ず、ジョニー・デップの娘とケヴィン・スミスの娘という枠から出ていません。
本作はあくまでリリー・=ローズ・デップとハーレイ・クイン・スミスのプロモーション的な作品となっています。
彼女たちの魅力を伝えるのが本作の主点であり、映画としての体裁は二の次になっている。
単なる親バカが映画を作って、親バカが知名度を引っ提げて出演しているだけの作品でした。