ホワイト・ウォール RE-1905

作品紹介

公開年月  2010/05/25
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  ジェームズ・ボス
脚本  ヴィヴィアン・カイン
製作  オーレリー・カイン、アラン・パオ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

21世紀初頭、突如発生したVXIIウィルスはその急激な感染速度により瞬く間に全世界に広がり、多くの生命を奪った。
非感染者たちは残された都市に集まるとその周囲を高い壁で囲み、外界からの脅威から守られていた。
やがて月日が経ち、人々はその窮屈な生活から壁を憎み、外の世界を焦がれるようになる。
しかし外界は今もウィルスが蔓延し手の施しようがない状態で、ショーンは全ての原因であるウィルスの根絶を誓い研究を続けていた。
一方、兄のジュード率いるテロリスト集団ベスパーは壁の強行破壊を目論み、都市を制圧していくのだった。

登場人物&出演者

ショーン(演:ジェームズ・ボス)
ジュード(演:マイケル・テイ)
エルサ(演:オーレリー・カイン)
ドライデン(演:ゲーリー・コーン)
エリック・レイ博士(演:ジョン・クレマンタスキー)

感想

個人的な評価

この作品はジェームズ・ボスが監督と俳優を務めています。
ジェームズ・ボス監督は韓国系アメリカ人で他に脚本家としても活動しています。
俳優としてはアンクレジットながらも2本の映画、1本の短編映画、1本の長編映画に出演しています。
一方で監督としては本作と短編映画を1本手がけていて、脚本、映画プロデューサー、主演を務めていたようです。
本作においてウィルスの根絶をしようと研究を続けるショーンを演じるのはジェームズ・ボスです。
ジェームズ・ボスは上記のように俳優だけじゃなく、映画監督や脚本など、様々な分野で活躍しています。
しかしながら、代表的な作品はないようで、ジェームズ・ボスにとって本作が代表作と言えるだろう。
ただ、残念ながら低予算という事で近未来を描いたSF映画なのにまったく感じさせてくれない粗さが目立ちました。
ジェームズ・ボスも真面目でワケありの典型的な面白くにない主人公で、自分が監督なのでご都合主義も意のままでしたね。
それと壁に対して破壊行為を行うテロリストのボスでショーンの兄ジュードを演じるのはマイケル・テイです。
マイケル・テイは40作に出演し、テレビドラマシリーズや映画などで活躍しています。
代表作には『ゴーストハンター』、『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』、『エアポート2012』などがあります。
上記から分かるようにマイケル・テイはマイナーな作品が多く、日本ではほぼ無名と言えるだろう。
中盤を過ぎた辺りでようやくちゃんと登場してくれるが、待たせたワリに大して印象に残らなかったです。
他にウィルスの研究をした博士の孫娘エルサを演じるのはオーレリー・カインです。
オーレリー・カインはテレビドラマシリーズを中心に活躍し、本格的な映画の役は本作が初となっています。
アンクレジットではチャン・ツィイ-が主演した『SAYURI』にちょい役で出ていたようです。
ヒロイン的な立ち位置なのにほとんど出て来ないので、ハッキリ言って、付け合わせ程度の存在でした。
近未来のSF映画をやるには莫大な予算がないと作品として非常にショボイ内容となります。
そんなやっちゃいけないセオリーを本作は確実に歩んでいて、まったく面白味のない作品が出来上がりました。
世界観の説明は冒頭の文字だけで済まし、あとは主人公は兄貴を追っています、博士が捕まりました、助けます、という流れで物語が淡々と進みます。
結局、ジェームズ・ボスは何がしたかったのか分からず、主演と監督をやるとダメになる作品を実現させる意味ではいい参考になると思います。