キューブ:ホワイト RE-3073

作品紹介

公開年月  2019/03/29
ジャンル  サスペンス/SF
原作  なし
監督  ポール・ラシッド
脚本  ポール・ラシッド
製作  ネヴィル・ラシッド
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ルースが目を覚ますと見知らぬ真っ白な立方体にの中にいて、白い光を放つ壁と小さな穴が無数に開いた天井と床。
頭を打ったせいでルースの記憶が曖昧だったが、謎の声が空間内に響くと、難解な質問が繰り返されていく。
すると、突然室温が急激に上昇すると思えば、次には急降下し、床には電流やガスが充満するなど、追い詰められるルースにまたも質問が繰り返されるのだった。

登場人物&出演者

エレノア・クライスラー博士(演:ショーナ・マクドナルド)
主人公。真っ白な空間で目を覚ますと、自分は総務部から来たルースと名乗っていた。
ショーナ・マクドナルドは代表作に『ディセント』、『デビルズ・トレイン』があります。
状況が分からず何者かの尋問と部屋の温度が変化し、電気も走って激しく拷問を受けていた。
尋問しているのが反政府軍を率いるザカリアン将軍だと知って、正体がバレてしまう。
ザカリアン将軍の弟を拷問して凶暴化させた薬を開発し、それを逆に利用される事になる。
最後は生きる気力を失っていたが、ザカリアン将軍の脅迫と言葉に屈して薬を作る。

ルース(演:アムリタ・アチャリア)
イギリス政府の総務部から化学兵器開発チームの助手として新たに異動して来た。
アムリタ・アチャリアは代表作に『The Devil’s Double』、『Welcome to Curiosity』などがあります。
責任者のクライスラー博士が極度のナッツアレルギーと知らず、ハンドクリームで発症する。
クライスラー博士が平静を取り戻すと、改めてチームの一員として実験を見守っていた。
5日間に渡りザカリアン将軍の双子の弟を拷問すると、政府のやり方に疑問を持ってしまう。
最後は実験の中断させようとするが、クライスラー博士に刺されるも弟を解放した。

サンドラ博士(演:シャロン・モーン)
イギリス政府の化学兵器開発チームの一員。クライスラー博士の指示を的確にこなす。
シャロン・モーンは代表作に『バンク・ジョブ』、『恐怖の人体研究所』などがあります。
エドガー博士と同じく新たに加入したルースの緊張を和らげる優しい言葉をかけていた。
あくまで化学兵器の開発を第一にしていて、確実にこなすクライスラー博士に従っていた。
クライスラー博士が取り乱してルースを刺すと、その処理をしようと工作していた。
最後は外部に助けを求めるが、制圧したザカリアン将軍たちによって射殺されてしまう。

エドガー博士(演:ニコラス・ファレル)
イギリス政府の化学兵器開発チームの一員。クライスラー博士の父親でもある。
ニコラス・ファレルは代表作に『ハムレット』、『リメインダー/失われし記憶の断片』などがあります。
新たなチームの一員となったルースを温かく迎え入れ、緊張する彼女を安心させた。
ナッツアレルギーを発症したクライスラー博士に代わって、それについて注意していた。
5日間に渡ってダランを拷問して試作の薬を与えるが、特に良心を咎める事はなかった。
最後は解放されたダランを止めようとするが、返り討ちにあって食い千切られて死亡した。

アニャ(演:キャンディス・ネルゴール)
イギリス反政府軍のメンバー。ダランとは旧知の仲だったがイギリス政府に囚われている。
キャンディス・ネルゴールは代表作に『Sket』、『Fear of Water』などがあります。
ダランと同じくクライスラー博士の拷問を受けて、顔が焼け爛れて無惨な姿になっていた。
試作の薬を与えられると、凶暴化して理性を失ってしまい、単なる獣のような状態になる。
マトモな思考能力が失われてしまい、自分の指を食い千切って食べてしまう行動を取る。
最後はザカリアン将軍に解放され、クライスラー博士を襲うも食い千切った指で刺され死亡。

ダラン/ザカリアン将軍(演:オデッド・フェール)
イギリス政府に囚われたザカリアン将軍の双子の弟。クライスラー博士の実験体となる。
オデッド・フェールは近年の出演作に『ギャング・イン・L.A.』、『ノンストップ/救出』などがあります。
完成した薬によって凶暴化してしまい、ルースに解放されるとエドガーを食い殺した。
弟の死を知って研究所を制圧すると、生き残っていたクライスラー博士を白い部屋に入れる。
記憶を失ったフリをしてルースの名を騙ったクライスラー博士の正体を見破っていた。
最後はクライスラー博士が完成させた薬で内戦を終わらせると宣言し、彼女を手伝わせる。

感想

個人的な評価

本作は『ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭』や『エディンバラ国際映画祭』などで正式出品された作品です。
『BAFTAスコットランド・アワード』や『フィルムクエスト』などで多数のノミネートと受賞をしています。
とにかく、様々な映画賞で箔を付けているが、こういう作品は大抵の場合は非常に怪しい。
タイトル自体が多くの亜流作品を生み出した『キューブ』のパクリという時点で察するべき。
確かに物語が始まった途端は『キューブ』を彷彿とさせるが、いきなり5日前に戻ると別物になってしまいます。
そもそも、冒頭での前置きからイギリスが内戦状態になっていて、反政府軍が猛威を振るっているという説明があります。
最初は白い空間との関係性が分からないので、その説明はいきなりすぎて意味が分からないけど、物語が進んでいくにつれて分かってきます。
結局、その白い空間はイギリス政府が開発させた人間を凶暴化する薬を投与し、環境の変化を与えて対応能力を調査するという装置と言えるだろう。
これが判明するまで非常に回りくどい展開になっていて、これが面白ければいいけど、残念ながら相当微妙な構成だと言える。
白い部屋は物語のカギになっているワケじゃなく、単なるインパクトを与える為だけで、それ以上の意味合いがなかったのは残念でした。