赤い珊瑚礁/オープン・ウォーター RE-2797

作品紹介

公開年月  2011/08/13
ジャンル  パニック/ホラー
原作  なし
監督  アンドリュー・トラウキ
脚本  アンドリュー・トラウキ
製作  アンドリュー・トラウキ、マイケル・ロバートソン
製作国  オーストラリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

グレートバリアリーフでバカンスを楽しむ5人の男女。
しかし、滅多に人が訪れてない穴場ポイントで、彼らの乗ったヨットが座礁して転覆する。
海に投げ出された一行は、やがて周りを巨大な人喰いサメに取り囲まれるのだった。

登場人物&出演者

ルーク(演:ダミアン・ウォルシュ=ハウリング)
主人公。世界中に船を届ける仕事をしている。過去にケイトと仕事をして付き合っていた。
ダミアン・ウォルシュ=ハウリングは代表作に『More Winners: Boy Soldiers』、『Around the Block』などがあります。
兄に誘われてやって来たケイトを満面の笑みで出迎え、彼女とまたヨリを戻す気満々。
行った事のない場所で楽しむが、船が暗礁でひっくり返ると、冷静に対処しようとする。
パニックを引き起こすスージーを宥めながら、無人島を目指して全員を落ち着かせていた。
最後はケイトを無人島に上げるが、自身は間に合わずにホオジロザメの餌食になってしまう。

ケイト(演:ゾーイ・ネイラー)
ヒロイン。マットの妹。過去にルークと一緒に船を運ぶ仕事をしていた。兄に誘われて来た。
ゾーイ・ネイラーは代表作に『監禁アマゾネス』、『装甲兵機/メタルハンター』がある。
ルークとはぎこちない感じだったが、無人島にたどり着いてから昔を思い出してキスをした。
そこからまたヨリを戻せるのかと尋ねられると、途端に不機嫌となってルークとケンカする。
船が暗礁でひっくり返ると、無人島に行くルークの提案に賛同しなかったが考えを改める。
最後は目的の無人島にたどり着くが、目の前でルークが食われてしまい、一人だけ助かった。

マット(演:ガイトン・グラントリー)
ルークの親友でケイトの兄。休暇を利用してオーストラリアにいたルークの元へ来た。
ガイトン・グラントリーは代表作に『THE SILENT WAR/戦場の絆』、『The Dressmaker』などがあります。
オーストラリアに来る際、恋人のスージーだけじゃなく、気を利かせてケイトも連れて来る。
無人島に到着した時はルークたちの前でも堂々とイチャイチャするが、二人が気になる。
船が暗礁でひっくり返ると、ルークの提案で無人島まで泳ぐ事に賛同してスージーを説得。
無人島を目指して泳いでいたが、サメの存在を知ってパニックになるスージーを宥める。
最後は離れてしまったボードを取ろうとして、ホオジロザメに襲われて死亡した。

スージー(演:エイドリアン・ピカリング)
マットの恋人。マットに誘われてオーストラリアに来た。海を楽しもうと満面の笑み。
エイドリアン・ピカリングは代表作に『シャッター』、『ノウイング』などがあります。
無人島に到着した時、ルークやケイトがいてもお構いなしにマットとイチャイチャしていた。
船が暗礁でひっくり返ると、不満を隠せず、ルークの提案に対してもパニックを起こす。
無人島を目指して泳いでいたが、すぐにサメがいる事を察知してまたもパニックを起こす。
最後は無人島が見えてきて安心した途端、突如現れたホオジロザメによって食われて死亡。

ウォレン(演:キーラン・ダーシー=スミス)
元々は釣り船をやっているが、ルークのやっている仕事に興味を持って手伝う事になる。
キーラン・ダーシー=スミスは代表作に『地獄の変異』、『ある決闘/セントヘレナの掟』などがあります。
ルークが行った事ない場所に連れて行き、彼らが無人島で楽しむ間は船で釣りをしていた。
潮の引きが早いとルークに知らせ、更になぜか船のエンジンが壊れて動けないと報告した。
船が暗礁でひっくり返ると、島まで泳ぐルークの提案に賛同せず、一人だけ残る事になる。
最後はホオジロザメがいると知り、その後は救助隊に発見されず行方不明となっていた。

感想

個人的な評価

本作は1980年代に実際に起きた事件を基に作られています。
舞台となるグレートバリアリーフはオーストラリアでも有数の観光スポットで、多くの人が訪れる有名な珊瑚礁である。
サメ映画では当然のように登場人物たちがサメに襲われますが、実際の被害は一年を通しても片手で数える程度です。
つまり、サメ映画で人がバンバン食われていくのは描写というのは、現実にはあえない事実だというデータがあります。
しかしながら、運悪くサメに食われてしまう人もいますが、それはホオジロザメが好むアザラシに人間が似ているから襲われるという。
そんな本作は実話を基にしていて、無防備な登場人物たちがホオジロザメに襲われる緊張感はなかなか恐ろしいです。
現代では王道的なバカ映画となっているサメ映画ですが、本作では現実的すぎる描写はより怖さを引き立てている。
主人公が海の中を覗いてサメの同行を探っていくが、泳ぐスピードが尋常じゃないのですぐに見失ってしまう。
そして、突然どこからともなく現れると、まずは一人を負傷させて孤立すると、トドメを刺して海に引きずるという捕獲パターンが地味に怖い。
とにかく、本作は現実的なサメに狙われるという緊張感を上手く引き出していて、海の中では人間は無力だと分からせてくれます。
バカ映画となっている王道となっているサメ映画と違い、本作は正しいサメ映画とも言える作品となっています。
ですが、前述にも書いたように人間がサメに襲われる確率は非常に低く、本作は実話だが単純に登場人物たちの運が悪かったとしか言えない。
それでも、ちゃんとした正しいサメ映画を観たいのでしたら、本作は恐怖を煽る演出が上手いのでオススメできる作品です。