作品紹介
公開年月 | 2018/03/03 |
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ジャンル | SF/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ロブ・キング |
脚本 | デイヴ・シュルツ |
製作 | ケヴィン・デウォルト、ケリー=レイ・バッカン、ほか |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2030年、水資源が枯渇した為に世界は食糧難に陥っており、アメリカ政府は国境を閉ざして国民を管理していた。
政府が設立した人民省は人々を狩り処分するエージェント“ヒューマン・ハンター”を使って、排除対象にした者たちを収容地区ニュー・エデンに強制移住させていた。
ヒューマン・ハンターのノアの新たなる指令は、レイチェル・ウェラーという女とその息子を拘束するというモノだった。
登場人物&出演者
・ノア・クロス(演:ニコラス・ケイジ)
主人公。人民省の調査官。元州知事を正当防衛で殺害し、それによって昇進をする事に。
ニコラス・ケイジは近年の出演作に『ダークサイド』、『マッド・ダディ』などがあります。
一般人であるレイチェルの調査を行ったが、ニュー・エデンの正体を知って送還を無視する。
実はノアの父親で調査する前から知っていたが、レイチェルが別人になっても関係なかった。
なんとか二人とも国境を越えさせようと職務放棄するが、アダムに追い詰められてしまう。
最後はルーカスだけを逃がすと、データの中身がないと知ったアダムに撃ち殺された。
・レイチェル・ウェラー/アマンダ・ダグラス(演:サラ・リンド)
ヒロイン。ノアが調査する一般人。結婚しておらず、不毛の地で息子と二人暮らししている。
サラ・リンドは代表作に『フォレスト・オブ・ザ・デッド』、『ラブ・クライム』がある。
ノアの査定で移送が確実だと分かりながらも、なんとか情に訴えて取り消そうと説得した。
ニュー・エデンの真実を知ったノアが二人を逃がそうとして、国境を越えた先に希望を持つ。
実はルーカスの母親ではなく隣人で、本当の母親とケンカして事故で殺してしまっている。
最後は国境を越えたところでアダムに追い詰められ、どうする事もできず撃ち殺された。
・ルーカス・ウェラー(演:ジェイコブ・デイヴィーズ)
レイチェルの息子。母親と不毛の地で暮らし、調査に来るノアの為に着慣れない服を着た。
ジェイコブ・デイヴィーズは代表作に『トールマン』、『イフ・アイ・ステイ/愛が還る場所』などがあります。
ノアが査定している間、彼の車を勝手に調べたり、死んだ小鳥を屋根の巣に戻すも落ちる。
ニュー・エデン行きを止めに来たノアと仲良くなり、その後に来たアダムの右目を奪う。
実はノアの息子で本当の母親は彼を売ろうとしてアマンダとケンカになり死んでいた。
最後はアダムに追い詰められるが、ノアが命と引き換えに逃がし、革命を起こす映像を公開。
・アドルフ・シュローダー(演:カート・マックス・ルンテ)
ドイツ人。国境付近の不毛地帯に住む。妻は殺され、娘はレイプされて常に警戒している。
カート・マックス・ルンテは代表作に『エレクトラ』、『AVP2/エイリアンズVSプレデター』などがあります。
やって来たノアたちを手荒に出迎えると、国境を越えたい事を知って協力する事になる。
カナダへ旅立つノアたちに警告を与え、放射能を検知する装置などを渡して見送った。
最後はノアが語ったニュー・エデンの真実を知り、政府を倒す革命に加わろうと準備した。
・ポーター(演:ヴィセラス・シャノン)
人民省の職員。アダムの信頼を得て、昇進したノアの居場所や監視などを手配した。
ヴィセラス・シャノンは代表作に『ザ・ハリケーン』、『ジャスティス』などがあります。
レイチェルたちを逃がしたノアの追跡をして、責任者だったアダムに逐一報告していた。
国境付近を監視する軍のドローンからノアが映った映像を手に入れてアダムに報告した。
一緒に国境へ向かいノアを追い詰めるが、彼の仲間によって一人だけ助かって逃げた。
最後は人民省へ帰る道中でノアの警告が全国に渡り、職員という事で革命軍に殺された。
・アダム(演:ヒュー・ディロン)
人民省所属でノアの上司。仕事を忠実にこなしたノアの昇進を祝福し、彼に監視をつける。
ヒュー・ディロンは代表作に『アサルト13/要塞警察』、『ウィンド・リバー』があります。
ノアの勝手な判断でレイチェルの移送が延期され、それはできないとして警告を発した。
レイチェルたちを逃がそうとするノアに監視から家に向かうが、右目を失ってしまう。
上司から半ば脅迫のようなノアの追跡を言い渡され、彼に協力した者を殺しながら追う。
最後はノアを追い詰めてデータを奪うも中身がなく彼を殺した直後、国境の仲間に殺された。
感想
個人的な評価
本作はみんな大好きアルバトロス・フィルムが配給した作品となっています。
アカデミー主演俳優として何度も紹介されるが、もはや、映画賞とは無縁となっているニコラス・ケイジが主演を務めています。
さすがに冒頭からニコラス・ケイジは存在感を示しているが、低予算映画としての雰囲気は残念ながら否めなかった。
一応、本作は近未来を描いたSF映画だが、決して明るい世界ではなく、低予算でも実現できる資源の乏しい世界観となっている。
それなりの未来の技術は登場するが、基本的に水不足で枯渇した描写がほとんどとなります。
『マッドマックス』ほどの乾いた世界ではないけど、まったく面白味のない未来世界です。
基本的に物語は淡々と展開している為、全体的に面白味がなく、少しばかり退屈である。
なんとかニコラス・ケイジが存在感を出しているが、元のキャラクターが地味なせいで今一つインパクトに欠ける。
タイトルは大袈裟とも言えるほど主人公の職業は地味で、そこまでの特別な印象はない。
似たような作品だと『リベリオン』はアクションに力を入れていて、ディストピア映画としてはインパクトがありました。
それに対して、本作はニコラス・ケイジ頼みで他はまったく魅力がなく、ストーリーも地味ですぐに忘れそうな内容。
どうやら本作は『ブレードランナー』を意識した作品だが、当然のように足元にも及ばないと思います。
やはり、今のニコラス・ケイジはこの程度の作品に収まってしまうキャリアになっていて、かなり残念な気持ちになりました。