作品紹介
公開年月 | 1977/07/22 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | ウェス・クレイヴン |
脚本 | ウェス・クレイヴン |
製作 | ピーター・ロック |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
トレーラーで旅していたボブ・カーターとその家族一行は、かつて核実験場だった民間人立入禁止エリアに迷い込む。
しかも、そこで車が故障してしまうと、ボブたちは荒れ地の真ん中で立ち往生する事に。
そんな彼らの前に異常な殺人鬼一家が現れると、ボブたちを恐怖のどん底に陥れるのだった。
登場人物&出演者
【カーター一家】
・ボビー・カーター(演:ロバート・ヒューストン)
ボブとエセルの長男。オハイオ大学に通う大学生。身体能力が高くバック転をして自慢する。
ロバート・ヒューストンは代表作に『悪漢探偵』、『恐怖の訪問者』などがあります。
いつも愛犬を連れて悪戯をしていて、年の近いブレンダを毎度のようにからかっている。
逃げ出した愛犬を追いかけるが、腹をひき裂かれた状態を見て不気味な状況に怯えてしまう。
ボブがマースたちによって痛めつけられて死ぬと、復讐しようと立ち上がるも失敗する。
最後は策士に覚醒したブレンダと協力してジュピターを撹乱し、銃弾を撃ち込んで倒した。
・ブレンダ・カーター(演:スーザン・レイニア)
ボブとエセルの次女。金持ちと映画スターがいるカリフォルニアを楽しみにしていた。
スーザン・レイニアは代表作に『The Pickle Goes in the Middle』、『Betrothed』がある。
道中で戦闘機が通過してパニクった母親のせいで車が故障し、荒れ地に立ち往生する事に。
ちゃんと道を走っていれば、すでにカリフォルニアに着いていたと愚痴をこぼした。
マーズたちがトレーラーハウスに侵入して犯される寸前に助けられるが、ショック状態に。
最後は立ち直って母親の死体を囮にし、策士として覚醒するとボビーとジュピターを倒した。
・ダグ・ウッド(演:マーティン・スピアー)
リンの夫。ボブと一緒にトレーラーに乗っている。ヒゲとダサイ半ズボンがトレードマーク。
マーティン・スピアーは代表作に『ダークライド/連続ヒッチハイカー殺人事件』、『Exo-Man 』などがあります。
途中で立ち寄ったフレッドのガソリンスタンドで、窓が割られて血が付いていると指摘した。
助けを呼ぼうとボブと手分けして荒れ地を歩き、ゴミ捨て場から使えるモノを持ち帰った。
殺人鬼一家の襲撃でボブが死に、エセルも重傷で妻のリンも死に、赤ん坊を連れ出される。
最後は妻の復讐と赤ん坊を取り戻そうとして、裏切ったルビーと合流してマースを殺した。
・リン・ウッド(演:ディー・ウォレス)
ボブとエセルの長女。夫のダグと赤ん坊を連れて家族でカリフォルニアまで行こうとした。
ディー・ウォレスは代表作に『E.T.』、『グランドピアノ/狙われた黒鍵』などがあります。
何かとおしゃべりな母親と短気な父親の運転で、行き先が違うと指摘するも遅かった。
無線で助けを呼んでいたエセルと交代するが、そこで奇妙な荒い息を聞いて不気味に感じる。
まだ帰らないボブをのんきに待つが、トレーラーハウスが殺人鬼一家に襲撃されてしまう。
最後はマーズに反撃して赤ん坊を取り戻そうとするが、銃撃を食らって呆気なく死亡した。
・エセル・カーター(演:ヴァージニア・ヴィンセント)
ボブの妻。ブレンダとリンの母親。心臓が悪い夫を心配して警官を引退させている。
ヴァージニア・ヴィンセントは代表作に『ワタシは死にたくない』、『黒い蘭』があります。
カリフォルニアを目指す一家だが、地図を見誤って車を事故らせて荒れ地に立ち往生させる。
イライラするボブをなんとか落ち着かせると、トレーラーの中で無線を使って助けを呼ぶ。
帰らないボブを心配しながらも寝ているところで、殺人鬼一家の襲撃に遭ってしまう。
最後はマーズを止めようとするが、銃撃を腹に食らって重傷を負い、そのまま死亡した。
・ボブ・カーター(演:ラス・グリーブ)
一家の大黒柱。元警官。心臓が悪くて妻に言われて引退している。カリフォルニアを目指す。
ラス・グリーブは代表作に『A Swingin’ Affair』『フォクシー・ブラウン』などがあります。
トレーラーを車で牽引していたが、戦闘機に驚いた妻が地図を顔にかけて道を外れてしまう。
車が故障してしまい、騒いでいたエセルに呆れて怒っていたが、すぐに落ち着いて行動する。
再びフレッドのガソリンスタンドを訪れて助けを求めるが、寸前で彼の自殺を止めた。
最後は殺人鬼一家に捕まり、囮として磔にされて燃やされてしまい、助けられるも死亡した.
【殺人鬼一家】
・ルビー(演:ジャヌス・ブライス)
殺人鬼一家の長女。完全におかしな環境で育っているが、逃げ出そうと何回か挑戦する。
ジャヌス・ブライスは代表作に『悪魔の沼』、『溶解人間』などがあります。
近くに住むフレッドを訪れて一緒に逃げようと提案するが、すぐに断られてしまう。
カーター一家がやって来ると、フレッドが州警察が来たと勘違いされて隠される。
なんとかフレッドの店から逃げ出すが、結局は捕まってしまい、罰として外に放置される。
最後は赤ん坊を持ち出してダグと合流して、追いかけてきたマースを倒す協力をした。
・マース(演:ランス・ゴードン)
殺人鬼一家の長男。歯が獣のように鋭い。父親の教育に忠実で本能のままに行動している。
ランス・ゴードンは代表作に『007/死ぬのは奴らだ』、『ダーティファイター/燃えよ鉄拳』などがあります。
無線を使って兄弟たちと連携して、上手くカーター一家をトレーラーハウスから引き離す。
プルートがブレンダを犯そうとしたところで止めて、自分が始めようとするも失敗する。
反撃するリンを撃ち殺し、抵抗するエセルに重傷を負わせるが、足を刺されて退散する事に。
最後はルビーの裏切りで赤ん坊を持ち出され、ダグに渡されて追うも結局は殺された。
・プルート(演:マイケル・ベリーマン)
殺人鬼一家の次男。兄弟の中では最も放射能による奇形の影響を受けている容姿を持つ。
マイケル・ベリーマンは代表作に『カッコーの巣の上で』、『ロード・オブ・セイラム』などがあります。
当初から狙っていたカーター一家だが、その中ですぐにブレンダに惹かれていた。
車が故障して立ち往生していると、ボブを囮にしてトレーラーハウスに入って物色する。
ブレンダたちの反撃を受けるも赤ん坊を連れ出すが、マーキュリーの死を確認してしまう。
最後は生きていたカーター一家の愛犬に狙われ、対決するも結局は噛み殺された。
・ママ(演:コーディ・クラーク)
殺人鬼一家の母親。まるでインディアンのような独特のファッションセンスを持っている。
コーディ・クラークは代表作に『オスカー』、『愛は心に深く』などがあります。
家から逃げ出そうとしたルビーが捕まり、足に鎖を巻いて外に放置して罰を与えていた。
カーター一家のトレーラーハウスを襲撃し、赤ん坊を持ち帰った息子たちを褒めた。
最後は家で寝ていて、家族が殺されてしまうも裏切ったルビーと唯一の生き残りとなる。
・ジュピター(演:ジェームズ・ウィットワース)
殺人鬼一家の大黒柱。フレッドの息子で生まれる時に母親の腹を突き破って出てきた。
ジェームズ・ウィットワースは代表作に『Fandango』、『恐怖の惑星』などがあります。
姉まで殺してしまうと、フレッドに不意を突かれて昏倒し、荒野に放置されるも生き延びる。
家族を作って近くにやって来る観光客を捕まえて食料にしてナワバリを確保している。
息子のマーキュリーが殺されると、怒りが頂点に達してカーター一家の殺害を予告した。
最後はボビーとブレンダの反撃に遭ってブチ切れるが、二人の連携に負けて殺された。
・フレッド(演:ジョン・ステッドマン)
荒野の近くにあるガソリンスタンドの店主。町の連中から見捨てられたとして閉店を決意。
ジョン・ステッドマンは代表作に『Night Chase』、『フェイドTOブラック』があります。
殺人鬼一家の娘であるルビーが一緒に逃げようと提案されるが、すぐに断ってしまう。
カーター一家が来ると、ガソリンを満タンにするが、彼らに荒野へ近づくなと警告をした。
ルビーが逃げ出してしまい、ジュピターが来ると察知して殺される前に自殺を敢行する。
最後はボブに自殺を止められて事実を話すが、ジュピターに襲われて撲殺された。
感想
個人的な評価
本作はスプラッター映画で知られるウェス・クレイヴンが監督と脚本を務めています。
公開されたのは1977年だが、日本公開は7年後の1984年で邦題は内容とまったく関係ないというモノになっています。
当時は様々なキャッチコピーを作って宣伝していたが、実際は煽っていた宣伝文句と違って多くの人がガッカリしたという。
そもそも公開されて7年後に日本でようやく公開された作品なので、配給会社はなんとか客を入れようとした苦肉の策だったと思う。
タイトルも当時流行っていたカタカナ5文字をムリヤリねじ込んだが、物語とまったく関連性がなくて損している作品でもある。
ただ、監督がホラー映画界で有名なウェス・クレイヴンが務めているので、その界隈のファンにはカルト的な作品として認知されています。
2006年にリメイクされ、よりショッキングなシーンがあって、個人的にはそれなりのインパクトが残っています。
オリジナルが未鑑賞だったので今回が良い機会となったが、80年代のスプラッター映画としては意外にも控え目だった気がします。
やはり、80年代のスプラッター映画と言えば、派手に血や内臓が飛び交う光景がほとんどだが、本作はショッキングなシーンは意外にも少ないです。
本来なら恐ろしいはずの殺人鬼一家ですが、なぜかカーター一家が飼っている愛犬のシェパードが大活躍するという珍しい展開になっている。
確かにシェパードは警察犬や軍用犬として活躍しているが、殺人に慣れている一家が犬一匹で苦戦するのは少し笑える。
本作は80年代のスプラッター映画だけど、なんだか雰囲気として70年代っぽい印象がある。
特にエピローグもクソもない突然のエンディングは、まさに70年代の作品という感じでした。
個人的にはスケールアップしたリメイク版の方が良作だと思うが、オリジナルとして本作には敬意を表すべきだと感じました。