作品紹介
公開年月 | 2016/08/19 |
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ジャンル | ホラー/パニック |
原作 | なし |
監督 | ジェイソン・ウィリアム・リー |
脚本 | ジェイソン・ウィリアム・リー |
製作 | ダリ・ブラル |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
独立記念日の休暇を利用して、ワシントンコースト近くの離島へ旅行で来た三組のカップル。
彼らはバカ騒ぎを始めると、パーティを盛り上がる為に一人が持参したドラッグを口にすると、次第に威嚇的な態度を取り始める。
そのドラッグには右翼系テロリスト集団が開発した恐ろしい新種が混ざっていたのだった。
登場人物&出演者
・ブリー(演:デブス・ハワード)
主人公。スティーヴの母親に会うも気が合わず、結婚へのプレッシャーをかけられる。
デブス・ハワードは本作が長編映画デビュー作となります。
スティーヴと彼の友人たちと離島で独立記念日で一緒に盛り上がろうと参加する。
しかし、ウィーラーが持ってきたドラッグをみんなが楽しんでいると、気分が悪くなる。
唯一ドラッグを拒否したおかげで影響を受けなかったが、豹変した彼らに襲われてしまう。
最後は助けに来たレイのボートに乗り、ウィーラーが警察に撃たれた後に気がついて助かる。
・スティーヴ(演:ダニー・ザプロザン)
ブリーの恋人。母親とブリーを会わせたが、予想していたよりも両者が気まずくなる。
ダニー・ザプロザンは本作が長編映画デビュー作となります。
一人旅を終えて帰ってきた友人のバッシュを迎えて、離島で仲間とパーティを計画していた。
恋人であるブリーを紹介した後、盛り上がったところでウィーラーのドラッグを試した。
豹変する前にブリーが手首を縛るが、理性を失うと自ら噛み切って脱出して彼女を追った。
最後はレイのボートに乗り込むブリーたちを襲うが、意を決した彼女に射殺された。
・バッシュ(演:ベタシュ・ファズラリ)
スティーヴの親友。バックパッカーとして二年半も外国で旅をして久々に帰ってきている。
ベタシュ・ファズラリは代表作に『The Machine』、『Doomsday』などがあります。
久しぶりに仲間との再会を喜び、離島で新たな顔ぶれとなるブリーたちとパーティをする。
実はウィーラーと付き合っているトリシュと浮気した過去があって、今でも想いがある。
ドラッグによってウィーラーが豹変してトリシュを殺すと、誰よりも激しく動揺した。
最後は自身もドラッグで豹変してウィーラーに襲いかかるが、呆気なく返り討ちで殺された。
・ウィーラー(演:イアン・コリンズ)
スティーヴの友人。トリシュとは高校の最終学年から付き合うも、何度も別れてくっつく。
イアン・コリンズは代表作に『The Kidnapper’s Opera』、『The Christmas Train』などががあります。
家庭環境に問題を抱えていて、二つの犯罪歴を持ち、家庭内暴力などの問題の多い人物。
いつもドラッグを持っていたが、それを浮気相手であるゾーイにも上げていたという。
ドラッグで豹変すると森の中に姿を消し、追いかけてきたトリシュに大ケガを負わせた。
最後はレイのボートで朝を迎えると正気を取り戻し、やって来た警察官に撃たれて死亡した。
・トリシュ(演:カイリー・ブッシュ)
スティーヴの女友達。ウィーラーの恋人で別れてはくっつくという状況を何度も繰り返す。
カイリー・ブッシュはNightwing: Prodigal』、『Supension』などがあります。
実は一人旅に出ていたバッシュと浮気をしていて、帰ってきた彼の事をまだ想っている。
部屋で一人いるとバッシュに対する想いを抑えきれず、ついつい激しいキスをしてしまう。
ドラッグによって影響を受けていたが、症状が出る前にウィーラーによって重傷を負う。
最後は目を覚まして襲いかかるが、豹変したバッシュによりハンマーで撲殺された。
・ロクサーヌ(演:マリナ・パスクア)
スティーヴの女友達。トリシュとは親友である。バッシュにはずっと片想いをしている。
マリナ・パスクアは代表作に『Scourge』、『Helix』などがあります。
久々に帰ってくるバッシュに色目を使って誘っていたが、何度も断られている。
実はトリシュとデキていた事を知っていて、それをずっと許せず仲違いしていた。
トリシュがウィーラーによって重傷を負わされると、ただ泣きわめくだけで何もせず。
最後はドラッグで豹変するが、ウィーラーと取っ組み合いになるも首を折られて死亡する。
・ゾーイ・キェシロフスカ(演:タットヤーナ・フォレスト)
スティーヴたちと遊んでいた旧友。現在は誰も連絡が繋がらない状態だったという。
タットヤーナ・フォレストは代表作に『Cave of Sighs』、『Temptations』があります。
ストラドウィック刑事が凄惨な現場から唯一の生存者として尋問するも激しく動揺する。
浮気していたウィーラーから受け取ったドラッグにより、同居人たちが豹変していた。
一命を取り留めるも精神的にマトモな思考ができなくなるほどパニック状態となっている。
最後は同居人の指を吐き出すなど、ストラドウィック刑事にウィーラーの存在に気づかせる。
・ストラドウィック(演:ジョン・ギリック)
刑事。昇進したばかりで同僚からちょっとしたジョークと皮肉を言われていた。
ジョン・ギリックは代表作に『Residue』、『Luk’Luk’I』などがあります。
ゾーイのアパートで起きた凄惨な事件の担当となり、その原因を探っていく。
そこでウィーラーの存在が浮き彫りになると、彼の所在を求めて同僚に調べさせる。
ようやくウィーラーの足取りを掴むと、彼に尋問しようと離島まで警察官を連れて行く。
最後は目的のウィーラーを発見するが、銃を向けた事で同行した警察官たちに射殺された。
感想
個人的な評価
本作はイギリスの「ホラー・チャンネル・フライトフェスト」にて上映されています。
他に「シッチェス国際映画祭」でも上映され、「レオ・アワード主演女優賞と助演男優賞にノミネートされています。
メディアから高い評価を受けていて、あの『28日後…』を引き合いに出すほどべた褒めされてしました。
そうなってくると、当然のように期待してしまうが、所詮は「シッチェス国際映画祭」に上映されるような作品だと思い知らされました。
似たような作品として『サマー・インフェルノ』があって、ドラッグの効力がかなり酷似した感じになっています。
本作をゾンビ映画として評価しているメディアだが、ハッキリ言って、感染系ホラー映画に近い内容だと思われます。
ただ、本作を感染系ホラー映画に断言できない理由として、感染ではなく、ドラッグの摂取で豹変してしまうと点です。
その設定を覗けば、『サマー・インフェルノ』とほぼ同じような展開であるが、本作の方がずっと退屈でした。
とにかく、バカ者(若者)たちの典型的で使い古された「パリピ」的な退屈な時間があまりにも長すぎると思いました。
『サマー・インフェルノ』はパリピぶりを軽く見せると、中盤以降は本題に入って面白くしようとしています。
しかし、本作はあまり練っていないのか、ドラッグの効力が単純すぎて面白味がないせいでインパクトのパワー不足になっている。
引き合いに出している『サマー・インフェルノ』は時間経過とともに正常に戻り、誰が豹変するのか分からないハラハラを演出しています。
それに対して、本作は一度豹変したら元に戻るまで時間がかなり経たないといけないので、そこら辺の演出がなかった。
原因についても別サイドで描いているが、本作の主要人物とは直接的な関係性もなく、完全に蛇足としか思えない中途半端な演出でした。
だったら、もっと主要人物に関係性を持って、ストーリーに組み込んで欲しかったです。
もし本作を鑑賞するならば、『サマー・インフェルノ』をオススメしたいほど上位互換となっている作品だと思います。