作品紹介
公開年月 | 2017/11/07 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ジャスティン・プライス |
脚本 | ジャスティン・プライス |
製作 | ディアナ・グレース・コンゴ、ジェニファー・ジョージ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
幼い頃のある事件でトラウマを抱えるニックは、大人になった現在でもその恐怖に苛まれ、恋人ヴィクトリアとの結婚を決断できずにいた。
クリスマス・イヴの日、祖父から相続したままになった古びたアンティークショップの戸棚から、小人の人形と名前が書かれた謎のリストを発見する。
人形は常にニックの傍にいて、周囲の人間は次々と壮絶で悲惨な最期を遂げていくのだった。
登場人物&出演者
・ニック(演:ガブリエル・ミラー)
主人公。クリスマスに父親が殺され、母親はメッタ差しに遭って精神が崩壊している。
ガブリエル・ミラーは代表作に『The Norwegian』、『Manifesto』などがあります。
その為、クリスマス関連はずっと嫌っていて、そのせいでヴィクトリアとの結婚にできず。
イヤな思い出しかない家から一刻も早く出ようとするが、エルフの人形に付きまとわれる。
ジョンに殺人鬼だと思われ、義理の息子であるジェレマイアに殴られて脅されてしまう。
最後は同じ呪いを受けていたヴィクトリアにリストを奪われ、エルフの人形に殺された。
・ヴィクトリア(演:ナターシャ・ハラビ)
ニックの恋人。ニックが相続したアンティークショップに同行するも二人の仲は冷めている。
ナターシャ・ハラビは代表作に『Soledad』、『Inside Scarlett』などがあります。
その原因であるニックのトラウマを知らず、彼との結婚について強く迫って追い込む。
ニックがバスルームで発狂するも原因が分からず、単純に彼が精神的な病だと思い込む。
実はニックと同様にエルフの人形から呪いを受けていて、逃れるにはリストの名前を消す。
最後はその正体を暴いてニックからリストを奪い取り、スカイの迎えで家を出て行った。
・ジョン(演:レジター・ホルムズ)
ヴィクトリアの父親。クリスマス・イヴにヴィクトリアから招待を受けてやって来る。
レジター・ホルムズは代表作に『Jacob』、『エクソシスト・キルズ』などがあります。
特別にグリーンランド産の酒を持ってくるが、それを見た彼の父親に拒否されて帰られる。
過去を語らないニックをずっと怪しいと睨んでいて、彼の経歴を調べて正体を暴く。
クリスマスの日に父親を殺し、母親の顔をメッタ差しにした殺人鬼だと突き止めていた。
最後は殺人鬼の正体がエルフの人形だと知るが、メッタ差しに遭って結局は死亡した。
・ラウリ(演:ヴィヴィアナ・オズナ)
ヴィクトリアの母親。クリスマス・イヴにヴィクトリアから招待を受けてやって来た。
ヴィヴィアナ・オズナは代表作に『Alejandra Se Fue』、『The 13th Friday』があります。
パーティが始まる当初は棒立ちで何もせず、派手な服装だけで目立っていただけ。
エルフの人形が暴れ出してジョンが倒れると、なぜか行動的になって襲われてしまう。
最後はエルフの人形にラッピングされ、巨大なプレゼントの箱と化して死亡した。
・ティファニー(演:リサ・メイ)
ヴィクトリアの姉。クリスマス・イヴにヴィクトリアから招待を受けてやって来た。
リサ・メイは代表作に『Dark Moon Rising』、『The 13th Friday』などがあります。
パーティを盛り上がろうとするが、エルフの人形に囚われるニックに無視された。
ヴィクトリアから結婚の相談を受けるが、自分の事だからと話しにならず。
最後はエルフの人形に怯えて一人だけ家の外に出るが、その後はどうなったのか分からず。
・ジェレマイア(演:ジョセフ・ダニエル・エリス)
ジョンの義理の息子。クリスマス・イヴにヴィクトリアから招待を受けてやって来た。
ジョセフ・ダニエル・エリスは代表作に『The 13th Friday』、『The Whole』があります。
精神分析医でジョンから信頼が厚く、帰ってはずの父親を探すべくニックと外へ行く。
実はジョンから依頼され、ニックを後ろから殴りつけて結婚を辞めるよう脅迫した。
最後はニックに暴力を振るおうとするが、後ろからエルフの人形に刺されて倒れて凍死する。
感想
個人的な評価
本作は『エイリアン:ファイナルカウントダウン』で知られるジャスティン・プライスが監督と脚本を務めています。
ジャケットから見るからに大ヒットした『チャイルド・プレイ』を意識した作品となります。
人形が殺人をしていく展開は一緒ですが、その過程がまったく違い、フワフワした設定で物語が展開していきます。
『チャイルド・プレイ』のチャッキーもブードゥーの魔術で転生している強引な設定だが、本作はほとんど説明がない感じです。
サブタイトルにあるようにエルフの人形はサタンとの繋がりがあって、リストに載った人間を殺していくという展開です。
チャッキーの場合だとユーモアやキャラクター性があるけど、本作のエルフの人形は意味不明な言葉をしゃべるだけで個性があまりないです。
殺し方も手にしているナイフで切るだけのはずだが、一人はラッピングして殺すという斬新な方法を取っていました。
低予算映画なので舞台はアンティークショップと主人公の家だけで、「サタン」の言葉がもの凄く浮いています。
肝心の人形ですが、ジャケットとは別物で全身像をCGで作っているが、明らかにチャッキーを意識した動きでした。
二番煎じのオリジナリティのない造形の時点でチャッキーを超えるレベルじゃなく、キャラクター性も薄いので天と地の差を感じさせます。
ラストのオチで婚約者であるヒロインも同じ呪いを受けていた展開は、意外性を持たせようとしたのだろうが、伏線がまったくないので唐突すぎて逆効果です。
こういう予想できないラストは、必ず伏線を張って振り返った時に合点するが、本作にはそれがまったくなくて思いつきで取り入れたとしか思えない。
本作を鑑賞すれば、如何に『チャイルド・プレイ』シリーズは面白いか再認識させる退屈な作品でした。