作品紹介
公開年月 | 2018/02/04 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ジュリアス・オナー |
脚本 | オーレン・ウジエル |
製作 | J・J・エイブラムス、リンジー・ウェバー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
近未来、地球の資源不足を解決するべく、国際宇宙ステーションでは各国の科学者たちは新たなエネルギーの開発を試みる。
その最中、実験をしていた時の事故により、不意に次元のズレが生じてしまう。
それによって不可解な現象が次々と発生していき、やがて恐ろしい事態が起こるのだった。
登場人物&出演者
・エヴァ・ハミルトン(演:ググ・ンバータ=ロー)
主人公。宇宙ステーション「クローバーフィールド」の乗組員。イギリス人で絶望している。
ググ・ンバータ=ローは代表作に『コンカッション』、『美女と野獣/2017年版』がある。
過去に子供を火事で亡くしていて、夫であるマイケルから説得されて参加する事を決めた。
シェパード粒子加速器が失敗続きで希望を失い、更にオーバーロードで孤立して落胆する。
別次元で子供たちが生きている事を知り残ろうとするが、犠牲になったキールの代理となる。
最後はシュミットとともに元の次元に戻り、宇宙ステーションから帰還すると怪物がいた。
・キール(演:デヴィッド・オイェロウォ)
宇宙ステーション「クローバーフィールド」の司令官。アメリカ人で任務を着実にこなす。
デヴィッド・オイェロウォは代表作に『サウンド・オブ・サンダー』、『猿の惑星:創世記』などがあります。
地上では戦争が起き始めようとして、シェパード粒子加速器を稼働させる責任を感じている。
シェパード粒子加速器がオーバーロードして地球が消えると、一人っきりで泣いていた。
地球を探す事より生き残る道を選択して、荒れていた他の乗組員をなんとか落ち着かせる。
最後は破壊されたリングを外す為に司令官として責任を果たすべく犠牲となった。
・シュミット(演:ダニエル・ブリュール)
宇宙ステーション「クローバーフィールド」の乗組員。ドイツ人で物理学者として参加。
ダニエル・ブリュールは近年の出演作に『ユダヤ人を救った動物園/アントニーナが愛した命』、『ヒトラーへの285枚の葉書』などがあります。
シェパード粒子加速器の責任者で重要な役割を持つが、何かとヴォルコフが文句を言う。
オーバーロードで地球が消えると、シェパード粒子加速器を使えば元に戻せると結論する。
別次元ではステーションを墜落させた悪人として、ジェンセンは彼を敵視していた。
最後はジェンセンに撃たれながらも、ハミルトンとともに元の次元に帰り加速器も起動した。
・モンク(演:ジョン・オーティス)
宇宙ステーション「クローバーフィールド」の乗組員。ブラジル人で医者として参加する。
ジョン・オーティスは代表作に『AVP2/エイリアンVSプレデター』、『キングコング:髑髏島の巨神』などがあります。
シェパード粒子加速器の実験が始まる前、敬虔な信者らしくみんなに成功の祈りを促す。
オーバーロードで地球が消え、謎の女性が船内で見つかり、その治療を任された。
マンディの腕がヴォルコフの体を切るように言うが、医者として出来ないと言って断った。
最後は元の次元に帰ろうとしたが、加速器を欲するジェンセンに撃たれて呆気なく死亡。
・マンディ(演:クリス・オダウド)
宇宙ステーション「クローバーフィールド」の乗組員。アイルランド人で機械技師である。
クリス・オダウドは代表作に『ガリバー旅行記』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』などがあります。
何かと衝突するヴォルコフとシュミットを宥めており、あくまで平和にやるべきと主張する。
オーバーロードで地球が消えると、宇宙ステーションを修理するべく計画を立てる事に。
修理していると右腕が次元に持っていかれ、別物になってコアの在処を教えてくれた。
最後は元の次元に帰るべく調整するが、磁力が発生したせいで部屋が爆発炎上して死亡した。
・タム(演:チャン・ツィイー)
宇宙ステーション「クローバーフィールド」の乗組員。中国人で常に会話は中国語で行う。
チャン・ツィイーは近年の出演作に『グランド・マスター』、『危険な関係』があります。
シュミットとは恋人関係であり、常に中国語で会話するが、立場は対等だと見せつける。
オーバーロードで地球が消えると、シェパード粒子加速器で元に戻すべくシュミットに協力。
元の次元に戻るべく計算をしていて、換気機能を使えば加速器も動く事に気付いて準備する。
最後はシステムエラーで部屋に閉じ込められ、大量の水の圧力でヒビが入って氷漬けになる。
・ヴォルコフ(演:アクセル・ヘニー)
宇宙ステーション「クローバーフィールド」の乗組員。ロシア人で船内の環境を調整する。
アクセル・ヘニーは代表作に『ヘラクレス』、『オデッセイ』などがあります。
二年に渡って肝心のシェパード粒子加速器が動かず、仲良くやっている他の人に当たる。
母国が戦争の準備を始めている事で気が立ち、ドイツ出身のシュミットを挑発した。
オーバーロードで地球が消え、またもシュミットを目の敵にする一方で体に異変を起こす。
最後は銃を3Dプリントで作ってシュミットを殺そうとするが、発作を起こして死亡した。
・ミーナ・ジェンセン(演:エリザベス・デビッキ)
シェパード粒子加速器がオーバーロードを起こし、船内でコードが体を貫いた状態で登場。
エリザベス・デビッキは代表作に『コードネーム/U.N.C.L.E.』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』などがあります。
なぜか「ハミルトン」の名前を知っていたが、当人も他の乗組員も素性をまったく知らず。
なんとか治療室に運び込まれると、鎮静剤を打って、体中にあったコードを取り安静になる。
失ったシェパード粒子加速器を横取りしようとヴォルコフの銃を奪い、モンク射殺する。
最後はシュミットも銃撃し、ハミルトンともみ合いになるが宇宙空間に放り出されて死亡。
感想
個人的な評価
本作は『クローバーフィールド/HAKAISHA』の前日譚に当たる作品となっています。
シリーズとして3作目に当たりますが、製作費がかさんだせいで劇場公開が断念されました。
2018年2月4日にNetflixにて独占配信されている為、入会しない限り鑑賞ができません。
以前からずっと気になっていた作品で、Netflixに入会してようやく鑑賞する事ができた。
ハッキリ言って、本作は『クローバーフィールド』シリーズじゃなくても良かったと思う。
『クローバーフィールド』とは違った単独の作品としても充分に面白くなる要素があります。
最大のテーマになっている別次元への転移による怪現象は面白いが、結局はメインじゃないからそこまで強烈ではない。
どうしても『クローバーフィールド』という枠を意識していて、それ以上の事ができないのが目に見えました。
だからこそ、その冠を取って独立した別の作品にすれば、制限がなくなって面白さが倍増したと思います。
ただ、本作は明らかに『エイリアン』を意識した展開であり、特に別次元へ行った先で物音がする演出はまさにそれでした。
何より主人公が女性という点でも『エイリアン』に共通していて、船長がいなくなった途端にリーダーシップを取り始めます。
しかしながら、本作は主人公が別次元に残ろうとする選択肢があまりにもバカバカしくて思わずツッコミを入れてしまった。
それぐらい感情的で間違った選択であり、いくら家族を救う為と言っても、別次元の話しなので介入すると大きな問題が起きるはずである。
そのような誰でも思いつくような事を取っ払って、感情的に家族を助けようとする行為は明らかに間違っていると思います。
一見して母親の強い愛情や後悔から来た善良な行為に見えるが、どう考えても別次元の地球に核爆弾を落とすような行為にしか思えなかった。
なので、最後まで主人公の行動は好きならず、エレン・リプリーを目指したのかも知れないが、方向性を完全に間違えたと思います。
あと、地球で主人公の夫が子供を助けるエピソードだが、これはバッサリ切っても問題がないと感じました。