ブラック・ルーム VD-245

作品紹介

公開年月  2017/08/11
ジャンル  ホラー/エロティック
原作  なし
監督  ロルフ・カネフスキー
脚本  ロルフ・カネフスキー
製作  エスター・グッドスタイン、デヴィッド・スカイ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

老婦人のミス・ブラックが住む一軒家の地下にある「ブラックルーム」には人間の精気を吸い取るインキュバス(夢魔)が封印されていた。
泊まりにやって来た孫娘が興味本位で地下を訪れるが、襲われそうになってミス・ブラックが自分を犠牲にして封印に成功する。
2年後、売り家となった一軒家にジェニファーと夫のポールが引っ越すが、電気技師が間違えて封印を解いてしまうのだった。

登場人物&出演者

ジェニファー(演:ナターシャ・ヘンストリッジ)
主人公。書店で働いている。夫のポールと全財産を注ぎ込んで念願の一軒家を購入した。
ナターシャ・ヘンストリッジは近年の出演作に『セキュリティコール』、『インターナル・アフェア』などがあります。
家具もそのまま引き継いでなんの疑問もなく使い、セックスを求める夫に応じようとする。
ポールがインキュバスの誘惑で果ててしまうとタイミングが合わず、その後ギクシャクする。
カレンがいなくなって心配し、友人たちもいなくなると、インキュバスの正体を知る。
最後はミス・ブラックの助力でポールを助けるが、実はインキュバスに乗っ取られていた。

ポール(演:ルーカス・ハッセル)
ナターシャの夫。ジェニファーと一緒に全財産を注ぎ込んで念願だった一軒家を手にする。
ルーカス・ハッセルは代表作に『Borstal Boy』、『Fair Market Value』などがあります。
引っ越した当日から家を物色しないままどこでナターシャとセックスするかしか頭にない。
興味本位で地下室まで行くと、待っていたインキュバスによって肉体を乗っ取られてしまう。
それ以降、インキュバスが求める性欲を隠す事なく、女なら誰でも口説くようになっていた。
最後はミス・ブラックの助力でインキュバスを倒したが、後遺症としてイチモツが巨大化。

カレン(演:オージー・デューク)
ジェニファーの妹。学生。恋人がオカルトにハマっている事で分かりやすく影響を受ける。
オージー・デュークは代表作に『アウェイクン/監禁島』、『モンスター/変身する美女』などがあります。
義兄となるポールとは仲が悪く、新しい家に来ても彼とは皮肉を言い合う状況になる。
黒い口紅が特徴的で、なぜかお守りとなるペンダントをジェニファーに渡していた。
ジェニファーに部屋を追い出されたポールが来て、巨大なイチモツで貫かれてしまう。
最後はインキュバスに利用される形で二人目の配管工を誘惑し、転生の為の栄養源にする。

ステイシー(演:ドミニク・スウェイン)
ハワードの妻。太ってしまったハワードにジョギングを命じて痩せるまで禁欲を貫いている。
ドミニク・スウェインは代表作に『フェイス/オフ』、『地獄のクリスマス・キャロル』などがあります。
実際は欲求不満でずっとガマンしていて、それを見向いたインキュバスの格好のエサとなる。
最後は地下室に来たジェニファーに助けを求めるが、すべての精気を吸い取られて死亡。

ハワード(演:キャレブ・スコット)
ポールの友人。いつも一緒にジョギングをして、妻がセックスを拒んでいる愚痴をこぼす。
キャレブ・スコットは代表作に『Stingray Sam』、『Girlfriend Killer』などがあります。
ポールがジェニファーとすれ違っている事を相談され、的確なアドバイスをして満足する。
なんとか妻のステイシーとセックスがしたくて、乗っ取られたポールに家まで正体される。
最後はSMプレイができると地下室に案内されるが、そのままインキュバスの捕まってしまう。

オスカー(演:ロバート・ドノヴァン)
売り家になっていた一軒家に地下の配管を修理していた配管工。基本的に下ネタが大好き。
ロバート・ドノヴァンは代表作に『クラシュ・ダイブⅡ』、『エージェント・レッド』などがあります。
勝手に修理をしていたが、地下に来たジェニファーたちに下ネタ混じりの作業報告をする。
配管が続く部屋の扉にあった封印の鏡を落とし、インキュバスを自由にしてしまう。
最後は地下室の部屋に吸い込まれ、全身火傷した状態でジェニファーの性欲を刺激した。

レオ(演:ジェームズ・デュヴァル)
ポールが地下室でインキュバスに乗っ取られる前に呼んでいた二人目の配管工。
ジェームズ・デュヴァルは代表作に『インデペンデンス・デイ』、『フロッグマン』がある。
ジェニファーが出かけている間に修理をするが、インキュバスに殺害されたカレンが誘惑。
最後はセックス中に殺害された姿になったカレンに驚き、洗濯機のドアの殴打で殺された。

ミス・ブラック(演:リン・シェイ)
ジェニファーとポールが購入した一軒家の前の持ち主。オカルトについてハマっていた。
リン・シェイは近年の出演作に『インシディアス/最後の鍵』、『ザ・ミッドナイトマン』などがあります。
泊まりに来た孫娘がインキュバスの標的にされるが、鏡を使ってなんとか回避していく。
インキュバスの企みを阻止するべく自ら犠牲になって封印し、孫娘は大火傷で命は助かる。
ずっと家の地下室に閉じ込められている状態で、インキュバスが転生する儀式に参加した。
最後は隙を見て乗っ取られたポールを捕まえ、ジェニファーにチャンスを与える事に。

感想

個人的な評価

本作は独占的にネットフリックスで配信されている作品となります。
いわゆる悪魔系とハウス系が合体したような作品で、インキュバスを扱った珍しい内容になっています。
インキュバスは別名を「夢魔」とも呼ばれ、人間の性欲を糧にする悪魔なので、必然的に本作はエロ多めとなります。
ただし、思っていたほどの直接的な表現がそこまでなく、主演のナターシャ・ヘンストリッジも完全に脱いでいないのです。
どうしてもナターシャ・ヘンストリッジは『スピーシーズ』のイメージが強いけど、本作では終盤まで蚊帳の外にいます。
物語のほとんどはインキュバスに乗っ取られたポールが動き回り、分かりやすいぐらいに下半身でしか物事を考えていません。
なぜか本作に登場する人物のほとんどが性的に飢えている状態であり、インキュバスにとって格好の栄養源にになっている。
ただ、ミス・ブラックを演じたリン・シェイだけは立場が違っているが、なぜ本作に出演をしたのか疑問です。
確かに近年のリン・シェイは『インシディアス』によりホラー映画のイメージが強いけど、本作のようなエロ多めな作品に出るような人じゃないと思う。
ですが、ラストで主人公を助ける意味では説得力があって、キャスティングとしては決して間違っていなかったと思いますが。
ナターシャ・ヘンストリッジはまったく脱がないので、他が代わりに脱いでいるけど、なんだか中途半端な印象でした。
せっかく性欲の悪魔を使っているのだから、もっと激しくても良かったが、それでは単なるポルノ映画になってしまうのだろう。
2017年に作られた映画ですが、内容的には80年代の安っぽいエログロなスプラッター映画に近いイメージがありました。