デッド・ガール RE-2965

作品紹介

公開年月  2015/09/18
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  アダム・エジプト・モーティマー
脚本  ブライアン・デリュー、アダム・エジプト・モーティマー
製作  ダラス・ソニアー、ジャック・ヘラー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

不良学生のリンカーンは学校内で暴力問題を起こしてしまい、砂漠の中にある更生施設に収容される事になる。
問題児ばかりを集めた施設では収容者の争いが絶えず、リンカーンも巻き込まれていた。
ある日、悪党グループの一人が自殺死体で発見されるが、その日からリンカーンは少女の影モイラに付きまとわれ始めるのだった。

登場人物&出演者

リンカーン(演:ローネン・ルービンシュタイン)
主人公。アル中の父親と学校でもイジメを受ける。過激な絵とデスメタルで心の平穏を保つ。
ローネン・ルービンシュタインは代表作に『エンド・オブ・ハイスクール』、『スマートアス』などがあります。
結局、イジメっ子の顔にフォークを刺して「心の目アカデミー」という更生キャンプに入る。
そこでもウィリーからイジメを受けるが、なぜかケイトリンと仲良くなる主人公補正を発揮。
モイラの幽霊に取り憑かれてしまい、そのせいで次々とキャンプの人間が殺されていく。
最後はモイラの暴走を止めるべく焼身自殺を遂げて、見事に彼女を道連れにする事ができた。

ケイトリン(演:グレイス・フィップス)
ヒロイン。「心の目アカデミー」に収容されていたビッチ。最初からリンカーンに近寄る。
グレイス・フィップスは代表作に『フライトナイト/恐怖の夜』、『ハロウィン2016』などがあります。
元々はチアリーダーで恋人を奪った女を徹底的にイジメていたが、自傷行為もしていた。
ウィリーと仲良かったが、すぐにリンカーンへ乗り換えてなぜか彼を励まし続けていた。
モイラを捨てたリンカーンを見て呼び戻すが、惨殺していた彼女を見てあっさりと裏切った。
最後はリンカーンが焼身自殺をしてモイラを倒し、結果的に一人だけ生き残る事となる。

アイザック(演:スペンサー・ブレスリン)
リンカーンと同じ日に「心の目アカデミー」へ収容された。肥満体でリンカーンと同部屋。
スペンサー・ブレスリンは代表作に『プリティ・ヘレン』、『ハプニング』があります。
収容された理由は学校にポルノサイトのネットワークを繋いでポルノ映像を流していた。
初日からリンカーンと仲良くなって彼の収容された理由を聞いて、ウィリーたちに話した。
以前いたモイラの情報をネットから探り出すと、やって来たリンカーンに説明していた。
最後はモイラの幽霊が惨殺している中、リンカーンに孤独を体験させるべくついで殺された。

デレク(演:ブランド・イートン)
「心の目アカデミー」に収容されていた白人男性。ウィリーの金魚の糞でずっと一緒にいる。
ブランド・イートンは代表作に『リアル・スピード』、アメリカン・スナイパー』がある。
ウィリーがリンカーンを茶化していると、いつも一緒にいて黙ってそれを見るだけの存在。
ついに口を開いてしゃべるとリンカーンから小バカにされ、当然のように怒っていた。
ウィリーが自殺を遂げてしまうと、金魚の糞としてのアイデンティティが崩壊して孤立する。
最後はモイラの幽霊に追い詰められ、リンカーンが来たところで喉を切られて死亡した。

ウィリー(演:マエストロ・ハレル)
「心の目アカデミー」に収容されていた黒人青年。イジメっ子体質でリンカーンを狙う。
マエストロ・ハレルは代表作に『ALI/アリ』、『トマホーク/ガンマン vs 食人族』がある。
ケイトリンとは仲が良かったが、冤罪だと主張するリンカーンをなぜか気に入らない。
アイザックがリンカーンの収容された理由を聞き、興味本位で怒らせようと茶かしていた。
そのせいでリンカーンに顔を殴られてしまい、すぐにでも彼をぶっ殺そうと考え始める。
最後はリンカーンがモイラの幽霊に取り憑かれ、自傷行為の末に自殺を遂げてしまう。

クリスティン(演:レクシー・アトキンズ)
「心の目アカデミー」の指導員。主にストレッチなどを教えていくが目の保養にされている。
レクシー・アトキンズは代表作に『ゾンビーバー』、『ジェニファー・ロペス/戦慄の誘惑』などがあります。
過去に「心の目アカデミー」に入っていて、モイラもいたが彼女を「悪魔」呼ばわりする。
ケイトリンからモイラについて聞かれていたが、死んで当然だという言い草で説明した。
実際はモイラをイジメていたグループの主犯格で、彼女が目の前で死んで後悔を抱いていた。
最後は現れたモイラに銃を向けて殺そうとしていたが、銃弾は自分の頭を吹き飛ばして死亡。

アイバーソン(演:マイケル・ポーリッシュ)
「心の目アカデミー」の校長。問題児だらけをキャンプに集めて更生させようとする。
マイケル・ポーリッシュは代表作に『ツイン・フォールズ・アイダホ』、『庭から昇ったロケット雲』などがあります。
実際は問題児たちは自分勝手な行動をしていて、過去にモイラの自殺で目をつけられている。
リンカーンが入ってすぐにウィリーが自殺すると、その関係性を疑って質問をしていた。
実際は過去にモイラが死んだ事を自殺として処理して、それで彼女が救われたと思っていた。
最後は瞑想しているところでモイラが現れるが、対抗できるはずもなく呆気なく殺された。

モイラ(演:シエラ・マコーミック)
以前に「心の目アカデミー」に収容されていた。周りから「悪魔」と呼ばれるほどの問題児。
シエラ・マコーミックは代表作に『ゼウス/クリスマスを守った犬』、『ラモーナのおきて』などがあります。
実際は毎日のように酷いイジメを受けていて、追い詰められた結果として自殺してしまう。
キャンプでイジメを受けていたリンカーンと同調すると、彼に取り憑いて力を発揮していく。
自分を傷つける事でターゲットも同じ傷を負って死んでしまうが、自身はまた復活する。
最後はリンカーンが焼身自殺をして傷を治せなくなり、ケイトリンの顔面を破壊された。

感想

個人的な評価

本作は2008年に公開された『デッドガール』とタイトルは似ているが別物である。
もう一本は不謹慎すぎる内容が物議をかもし出したが、本作はまったく話題になっておらず。
本作は非業の死を遂げた女の子が幽霊となって、自傷行為をしてターゲットに同じ傷を与えるという面白い設定となります。
その為には同じ考えを持つ人間に取り憑かないといけない条件をクリアしないといけない。
設定としては非常に面白いし、どんなに傷つけても、そのまま相手に反映する無敵すぎる能力は惨殺に向いていると思います。
これは三大殺人鬼であるジェイソン、フレディ、マイクにも引けを取らず、女性でも凄まじい殺人力を有していました。
ただ、取り憑く相手に裏切られてしまうと存在が消えて惨殺できなくなるデメリットがある。
しかし、そこは問題児の多い場所にいるので、すぐに別の宿主を見つけて復活を果たす。
無関係な人間まで惨殺する理不尽な殺人鬼としての可能性を持っているが、キャラクターとしてはちょっとばかり弱い気がする。
結局、イジメを受けた末に追い詰められた女の子が自殺して幽霊になっているので、かなり感情的なキャラクターになっています。
負のオーラをまとってしまっているせいで、感情のないジェイソンやマイク、楽しみながら惨殺するフレディと比べて普通すぎました。
ここら辺の設定が現実的すぎて今一つキャラクターに繋がっておらず、かなり惜しい殺人鬼になってしまっている。
アイデアとしては申し分ないぐらい面白いけど、それを支えるべきキャラクターが普通の人間すぎて面白味に欠けてしまっている。
それでも次回作があって、キャラクターに少しの修正を加えると、新たな殺人鬼として注目できるだけの可能性を秘めていると感じさせる作品でした。