作品紹介
公開年月 | 2012/04/01 |
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ジャンル | アクション/犯罪 |
原作 | なし |
監督 | スコット・パトリック |
脚本 | トレヴァー・ペイヤー |
製作 | ブレット・ケリー |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
地方検事のトニーは正義の為に誠心誠意で犯罪を取り締まっていた。
しかし、そんなトニーを疎ましく思う犯罪組織の企みにより、信頼していた部下の裏切りで失明させられてしまう。
視力を失ったトニーは人生に絶望するが、彼は暗闇で驚異的な視力を持つ特殊能力を得る。
かくしてトニーは正義の使者“ブラック・バット”として悪と闘う決意をするのだった。
登場人物&出演者
・アンソニー・“トニー”・クイン/ブラック・バット(演:ジョディ・ハウック)
主人公。地方検事。正義を貫く検事だが、助手の裏切りで変な液をかけられて失明する。
ジョディ・ハウックは21作に出演し、代表作に『ジュラシック・シャーク』があります。
ブラック・バットの正体はハゲた中年のオッサンで体もダボダボの残念な体型。
マスクは完全に『バットマン』を意識しているが、雲泥の差という言葉がとても似合う。
変装した姿もギャグと思えるほどで、ハゲているからカツラは意外にも自然に見えた。
持っている拳銃は弾が無限だが、なぜかほとんど当たらないという珍しいタイプ。
・キャロル・ボールドウィン(演:ディキシー・コリンズ)
ヒロイン。裁判所でひと目会った女性。それだけの関係なのにいつの間にか友人に。
ディキシー・コリンズは本作が映画二作目の出演となっています。
父親も検事でトニーの友人だったが、スネイトによって暗殺されてしまう。
その為にトニーへと近づいて復讐をしてもらうように助言するだけの存在だった。
・シルク・カービー(演:リチャード・グロェン)
過去に兄がトニーによって刑罰を与えられ、言いなりだった状態から解放された。
リチャード・グロェンは俳優の他に監督、脚本家、映画プロデューサーとして活躍している。
自由になってトニーへの恩返しに彼を助けるが、気づいたら執事のような感じになる。
裏社会にコネがあってトニーを手伝うが、それ以上の役割はなかった。
・オリバー・スネイト(演:レオ・フロスト)
慈善家。犯罪社会に多額の資金を提供し牛耳る。トニーが証言台に立たせようとしていた。
レオ・フロストはテレビドラマシリーズでデビューし、本作が映画初出演となります。
立場が危うくなってトニーを暗殺しようとするが、当然のように失敗しまくります。
見た目が悪党丸出しだけど、やっている事が地味だから説得力に欠ける。
・ケン(演:ダン・デマーブル)
スネイトの片腕。証言台に立たせようとするトニーの暗殺計画を直接実行する。
ダン・デマーブルは俳優の他に脚本家、映画プロデューサーとしても活躍しています。
一度失敗して当然のようにスネイトから怒られるが、なぜかそれ以降登場しない。
感想
個人的な評価
完全に『バットマン』を意識したキャラクターであるブラック・バット。
しかし、どこかで見た事があると思えば、それは『ダークナイト』に登場した偽物のバットマンにかなり似ています。
バットマンは己を限界まで追い込んで肉体を鍛え上げているが、本作のブラック・バットは特殊能力頼りで鍛錬はほぼしていない。
当然のように格闘シーンはダラダラとした感じになっていて、なんとか演出でカバーしている。
ただ、全体的に低予算丸出しの作品なので、迫力が出せるワケもなく、ずっと地味である。
ブラック・バット最大の武器である暗視能力であるが、アクションにはあまり関係ない。
本作ではカメラ視点を一人称で使っているが、あまり効果的に感じられなかったです。
主人公が失明してから起きる次のシーンでボヤけた長いカメラ視点があるけど、これがかなりくどいように感じてしまった。
何より目が見えなくなって失望しているはずなのに、家でソファに座って、足を組んで優雅に酒を飲んでいる。
どう見ても悩んでいるように見えず、軽すぎる態度とセリフがかみ合っていなかった。
スネイトの情報を手に入れる時、よく分からない水着ショーが開催されているが、四人しか出場していません。
しかも、ナイスバディとは言い難いのもいて、このいらないシーンに7分も費やしている。
意味のない描写でムダに時間を引き延ばしているが、これは完全に監督の自己満足です。
バットマンの世界を低予算でやったら、このようなお粗末な作品ができる見本でした。