作品紹介
公開年月 | 2007/02/02 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジェフ・リロイ |
脚本 | ジェフ・リロイ |
製作 | アラン・M・ソロモン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
何十年もかけて人類に化けて地球に潜伏していたエイリアンたちが突然侵略を開始する。
それに慌てたアメリカ合衆国政府は急遽、エイリアンたちの侵略を押しするべく地球防衛軍を組織する。
しかし、そこに集まったのは巨乳パイロットを始めとした使えない面々ばかりで、地球は絶体絶命の危機にさらされるのだった。
登場人物&出演者
・サラ(演:ヴィクトリア・デ・マレ)
主人公。コムテックス社で電磁パルス銃の開発をするエドの助手として働いていた。
ヴィクトリア・デ・マレは代表作に『プリズン・デッド/女囚vs狼女』、『スピーシーズXXXXX/美しき寄生獣軍団』などがあります。
誤って電磁パルス銃の光線を脳に受けてしまい、人間に化けているエイリアンを見破れる。
ヴェロニカを含めたエイリアンが人間に扮していると知り、電磁パルス銃とともに逃げ出す。
ジェニーが殺され、一度捕まるもなんとか脱出し、バートや仲間を迎え入れて反撃する。
最後は見事にヴェロニカを倒すと、バートのラジオを通じて全世界に危険性を発信する事に。
・バート(演:ランダル・マローン)
エイリアンの侵略を警告するラジオ番組のDJ。70ドルで真実が分かるDVDの宣伝をする。
ランダル・マローンは代表作に『キングスパイダーVSメガデストラクター』、『ブラックナイト/リターンズ』などがあります。
協力者を求めたサラがラジオ局にやって来るが、面白い話しをするゲストとして迎え入れる。
しかし、実際は軍では機械工として雇われた程度で、エイリアンは仕事として扱っていた。
サラに巻き込まれた形で一緒に行動し、リーダーであるヴェロニカの家を襲撃した。
最後は正体を現したヴェロニカの兵器でエイリアンの真実を知り、ラジオで再び伝える事に。
・ルシンダ(演:フィービー・ダラー)
ジャンの呼びかけで集まった仲間の一人。テレパシーの使い手でエイリアンを見破れる。
フィービー・ダラーは代表作に『デス・クローン』、『キングスパイダー』などがあります。
サラたちの部屋に来たエイリアンたちを背後から撃ち殺し、バートの大ファンだと話した。
エドに扮したエイリアンの思考を読み取り、彼がウソついている事をすぐにバラした。
サラたちとヴェロニカの家を襲撃して、アサルトライフルで容赦なくエイリアンを射殺。
最後はなぜか無傷で生還し、バートのラジオ局で彼らが世界に警告を発信する姿を見守る。
・ベッキー(演:アリ・ハートマン)
農場を経営していた。過去にエイリアンが馬たちを掠い、自身も誘拐される経験を持つ。
アリ・ハートマンは代表作に『Sigma Die!』、『Spring Break Massacre』などがあります。
その時になんとか抵抗してエイリアンを倒して、宇宙船から命からがら逃げ出している。
それ以来、エイリアンに復讐するべく訓練をしていて、バートのラジオの大ファンとなる。
サラたちとヴェロニカの家を襲撃して、警備員たちに手榴弾を投げつけて爆死させる。
最後はヴェロニカが持ち出した兵器の光線を浴びてしまい、何もできず体が蒸発して死亡。
・ジャン(演:ジャネット・トレイシー・キーザー)
モーテルを経営している。ヴェロニカの追っ手から逃げていたサラたちを泊める。
ジャネット・トレイシー・キーザーは代表作に『TATARI/タタリ』、『Parasomnia』などがあります。
ニュースでサラたちが逃亡している事を知ると、ベッキーとルシンダに連絡をする。
サラの部屋に入ってきたエイリアンたちを背後から撃ち殺し、バートの大ファンだと告白。
ラジオの警告やDVDを買っていて、その為にあらゆる武器を備えて訓練していたという。
最後はベッキーがエイリアンの兵器で蒸発して叫ぶと、続けて光線を浴びて無言で消滅した。
・エド・デヴォン(演:ヴィニー・ビランシオ)
コムテックス社の科学者。電磁パルス銃の試作品を開発した。政府からの資金を頼りにする。
ヴィニー・ビランシオは代表作に『アラーミスト』、『スピーシーズXXXXX/美しき寄生獣軍団』などがあります。
貧しい人々の為に働きたいと言い出したサラを止めるが、誤って銃を発射してしまう。
そのせいでサラはエイリアンの正体を見破れるようになるが、まったく信じずに心配する。
ヴェロニカがサラを殺そうとして止めるが、エイリアンだった警備員に射殺された。
最後はエイリアンが彼に扮してサラたちを騙そうとするが、結局はバレて処分された。
・ヴェロニカ(演:マイケル・コヴァ)
大統領の特別顧問。コムテックス社のエドが開発した電磁パルス銃に興味を持ち契約する。
マイケル・コヴァは代表作に『Colour Blind』、『Miles from Home』などがあります。
その正体は世界征服を狙うエイリアンの一人であり、正体を見破ったサラが銃を持ち出した。
電磁パルス銃を手に入れるべく、サラの妹ジェニーを人質にするもあっさりと殺していた。
一度はサラを捕らえるが、簡単に逃げられてしまい、仲間を引き連れた彼女に攻撃を受ける。
最後は地下に隠していた兵器で応戦するが、電磁パルス銃の猛攻で破壊されて死亡した。
感想
個人的な評価
本作はジェフ・リロイが監督と脚本を務めています。
ジェフ・リロイ監督は主にクソ映画を手がけていますが、例に漏れずクソ映画となります。
始まってすぐに映像のヤバさが伝わり、そこからずっと安っぽい展開が繰り広げます。
とりあえず、冒頭に上半身裸のシリコンおっぱいの女がエイリアンに追われるシーンがあって緊迫感を演出します。
『キングスパイダー』から比べれば、本作はかなり製作費を投じているのが分かります。
意外にもエイリアンはしっかりとした造形になっていて、60年代の地球侵略映画よりも出来がいいと言えます。
宇宙船もちゃんとCGみたいなモノを使っていて、それまでのジェフ・リロイ監督の作品よりも金がかかっています。
しかしながら、相変わらずのザックリとした雑な設定とストーリーで、ツッコミを入れながら鑑賞する作品となっています。
電磁パルス銃の光線を脳に浴びた助手が主人公になるが、そんな微妙な肩書きのヤツにエイリアンたちが倒されます。
いくらエイリアンの正体が見破ったり、考えている事が分かるとしても、そんな女に振り回される程度のエイリアンも滑稽です。
100万光年の遠い惑星から来て、地球に何世紀にも渡って根付いて社会ルールを作ったのに、事故で能力を手に入れた単なる女に倒されます。
『キングスパイダー』では私怨たっぷりの内容で楽しめたが、この頃のジェフ・リロイ監督は資金を手にした事で甘えが出てしまっている。
おっぱいとか出しておけばいいだろうという考えは安直だけど、それはそれで嫌いじゃないが、彼の持っていた毒気がスッカリ消えていました。
本作でもムダに登場人物を増やして適当に減らしていくが、一番どうでもいい仲間が残るというところは逆に面白いと思いました。
やはり、毒気のなくなったジェフ・リロイ監督の作品として少々物足りない感じがした。