プリズン・デッド/女囚VS狼女 RE-2922

作品紹介

公開年月  2006/10/19
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ジェフ・リロイ
脚本  ジェフ・リロイ、ヴィンセント・ビランシオ
製作  ニコラス・メリーロ、ヴィンセント・ビランシオ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

メキシコの山奥で狼男に襲われ、狼女になってしまったサラは投獄されてしまう。
所長の女看守が牛耳る刑務所で体を張って物資を調達する女囚たちの中、月の光を浴びて獰猛になったサラは次々と女囚を襲っていく。
満月の夜、狼女のサラと女囚たちの生き残りをかけた戦いが刑務所で始まるのだった。

登場人物&出演者

サラ(演:ヴィクトリア・デ・マレ)
主人公。狼女。恋人と森でキャンプしていた時、狼男の襲撃に遭って噛まれてしまう。
ヴィクトリア・デ・マレは代表作に『エイリアンアタック!』、『シューター/無限射程』などがあります。
気付くとケンプーナ共和国の精神病囚人専門刑務所に収容され、誰も話しを聞いてくれず。
刑務所に収容されて納得ができなかったが、ジャックの幻影を見て狼女になったと知る。
狼女になった事を所長たちが知ると、金儲けの道具として見世物にされるも暴れて逃げる。
最後は女囚や客たちを惨殺し、レイチェルを助けた女囚に銀弾を撃たれてようやく死亡した。

レイチェル(演:エヴァ・デレク)
サラと同じ部屋にいた女囚。ビルを爆破し、大量のコカインを所持していた罪で収容される。
エヴァ・デレクは代表作に『ダークウォーリアー』、『Live Devil』などがあります。
知らない間にコカインを仕込まれていて、大使館のビルを爆破した事になっているらしい。
戸惑っていたサラの相談相手になり、広場で他の女囚とトラブルになった時に彼女を助けた。
そのせいで野ざらしの罰を受けてサラと友情を育み、変身した彼女に襲われずに済んだ。
最後は暴走して理性が効かないサラに噛まれ、もう一人の女囚とともに刑務所を脱走した。

ジャック(演:ヴィニー・ビランシオ)
サラの恋人。森でキャンプをしてマリファナを吸いながら大人の楽しみをしていた。
ヴィニー・ビランシオは代表作に『殺しのナイフ』、『エイリアンアタック!』があります。
外で物音がして狼だと思って追い払おうとしたが、実は狼男で抵抗できずに噛まれる。
サラが咄嗟に銀粉入りのウォッカをかけた事でそのまま死亡し、犬に遺体を食われていた。
刑務所に収容されたサラの前に語りかけ、彼女が狼女の呪いを受けた事を伝えた。
最後は魂が呪われているせいで成仏できず、幻影も腐り始めてサラに別れを告げて消えた。

クリスタル(演:クリステン・ザイク)
ケンプーナ共和国の精神病囚人専門の刑務所の女囚。新入りのサラに敵意を向いていた。
クリステン・ザイクは代表作に『Storen Souls』、『Cruelty』などがあります。
広場に出てきたサラにイチャモンをつけると、見ていたレイチェルの邪魔でケンカになる。
サラが止めに入って怪力を発揮して女囚たちを吹き飛ばし、その過程でケガする。
なんとかサラに復讐しようと看守を誘惑して、彼女の部屋に入って懐中電灯で殴ろうとする。
最後は変身したサラが現れると、どうする事もできず無残にも惨殺されてしまう。

脅し屋(演:アル・バーク)
サラが暴走して脱走した事によって、所長が大金を積んでワザワザ呼んだ捕獲のプロ。
アル・バークは代表作に『The Wedding Singer』、『Silent Panic』などがあります。
逃げ出したレイチェルを見つけて捕獲し、変身途中のサラと戦うも投げ飛ばされてしまう。
それでも生きていてサラを麻酔銃で捕獲して、所長から追加料金をもらっていた。
その上で銀弾を持っていた所長にサラを始末するべきだとアドバイスするも拒否される。
最後はステージで変身して暴れていたサラに銃弾を浴びせるも通じずに殺された。

リタ(演:ジャクリーン・オリヴァー)
ケンプーナ共和国の精神病囚人専門の刑務所の看守。なぜかSMの女王様の格好をしている。
ジャクリーン・オリヴァーは代表作に『デイ・オブ・ザ・デッド2』、『Big Baby』がある。
噛まれて気絶していたサラが運ばれると、じっくりと体を調べて事情を話していた。
女囚たちの体を好きなだけ触る代わりとして、嗜好品のタバコや酒を彼女たちにあげていた。
所長ともSMプレイを通じて関係を持ち、女囚たちの体をエロサイトに配信をしていた。
最後は変身したサラに追い詰められ、所長室に立てこもるも襲撃されて首を切り落とされた。

所長(演:ドミ・アルカンジェリ)
ケンプーナ共和国の精神病囚人専門の刑務所の所長。女囚たちに罪を着せて収容していた。
ドミ・アルカンジェリは代表作に『サムライ・アベンジャー/復讐剣・盲狼』、『ヒューマン・レース』などがあります。
圧倒的な権力を好き放題駆使して、女囚たちをエロサイトに配信して金儲けをしていた。
新入りのサラが狼女だと最初は信じなかったが、女囚や看守が殺されて金儲けを思いつく。
外から客を呼んでサラが狼女に変身するところを見せるが、暴れたせいで大混乱となる。
最後は所長室に立てこもるが、サラの襲撃に逃げようとして女囚に刺されて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は低予算の自主製作映画を多く手がけるジェフ・リロイの作品となっています。
更にクソ映画を多く提供しているJVDディープレットから出ている作品でもあります。
ジェフ・リロイは本作で監督と脚本を務めているが、他に『キングスパイダー』シリーズや『宇宙生物X』で知られています。
基本的にどの作品も低予算で製作され、あのマーク・ポロニア以上のヤバさである。
そんな本作は「狼男」をテーマにしているが、半分ぐらいはエロだけの作品となっている。
これもジェフ・リロイ監督の特徴であり、無意味なエロシーンがサービスとして演出される。
大体の女優はおっぱいをさらけ出しているが、本作の素晴らしいところはみんな天然である点だと思います。
こういう作品にはポルノ女優が多く出演する傾向があるけど、残念ながらほとんどがシリコンおっぱいなのです。
それと比べて、本作はみんな天然なので、ある意味、安心して鑑賞する事ができました。
内容としては当然のようにストーリー性がほとんどなく、多くをエロに時間を使っているせいで尚更薄っぺらいです。
ただ、いつも予算がなくて苦肉の策で怪物を登場させているが、本作の狼男の造形はそれなりに頑張っていたと思います。
全身を映してしまうと残念な感じであるが、そこら辺はちゃんと工夫している感じでした。
しかしながら、全体的に内容が薄っぺらい上に無意味なエロが多いので、ちゃんとした映画を観たい人はガッカリするでしょう。
ジェフ・リロイ監督の作品としてはそこまで悪くないし、JVDによるおふざけの吹き替えもそれなりに楽しめる作品でした。