作品紹介
公開年月 | 2019/12/05 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | サイモン・コックス |
脚本 | サイモン・コックス |
製作 | フェリム・ケリー |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2020年、世界中の上空に宇宙船の大群が出現し、人類に総攻撃を仕掛けてしまう。
ロンドン、メキシコシティ、ニューヨークなどの主要都市が壊滅状態になってアメリカ軍も余儀なく降伏して終焉へのカウントダウンが始まる。
この絶望的な状況の中、侵略者の秘密を偶然突き止めた医師のトムは、妻と生まれてくる子供の為に地球の危機に立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・トム・ダン(演:サイモン・ヘイコック)
主人公。医師。精神病院に勤めている。過去に幼い娘を亡くしてトラウマを持っている。
サイモン・ヘイコックは代表作に『WASP』、『Love Online』などがあります。
妻のマンディが妊娠すると、また父親になれるとして心から喜び、娘の墓参りに行っていた。
その時に世界が破壊される幻を見るも気のせいとして、病院が閉鎖される現実に悩まされる。
最初に捕獲されてから過去の出来事を体験し、宇宙人は侵略じゃなく助けに来たと理解する。
最後は世界に向けて宇宙人の目的を話し、妻が助からないと分かっても希望を持っていた。
・マンディ・ダン(演:ルーシー・ドライブ)
トムの妻。小学校の教師を勤めている。幼い娘を亡くすが、また妊娠して喜んでいた。
ルーシー・ドライブは代表作に『ハード・パニッシャー』、『超科学実験体/ゾンビロイド』などがあります。
病院の存続で頭を悩ませていたトムの気を晴らす為、妊娠した事を告げて喜んでもらった。
聖書の授業中に世界が破壊される幻を見ると、心配してトムに連絡するも一度も繋がらない。
宇宙人の侵略で運良く逃れていたが、ダンのメッセージを見てもなぜか捕獲されなかった。
最後はダンと電話が通じて別れの言葉を交わしたが、実は捕獲されて助かっていたという。
・ハリエット(演:ジュリー・ホルト)
トムが勤める精神病院の女性患者。自己愛性パーソナリティ障害。男を信用していない。
ジュリー・ホルトは代表作に『ブリッツ』、『Bundy and the Green River Killer』がある。
世界が破壊される幻を見て宇宙人に連れ去られると、男にへの罰をしようとしていた。
父親を家に入れてしまい、母親が暴行を受けた過去を受け入れて、病気を克服したという。
トムが宇宙人に反撃していると、カプセルから助け出され、渡された銃で応戦していた。
最後はやっと宇宙人が助けに来たと理解し、トムたちと人類が自ら破壊する地球を見ていた。
・フロイド(演:ダニー・スティール)
トムが勤める精神病院の男性患者。統合失調症。戦争が始まったら暗殺者になりたいと話す。
ダニー・スティールは代表作に『Night Bus』、『L’Âge d’Or』などがあります。
世界が破壊される幻を見て宇宙人に連れ去られると、望んでいた暗殺者になっていた。
暗殺者である事への憧れを捨て去り、正しい選択をしたおかげで病気を克服したという。
トムが宇宙人に反撃していると、カプセルから助け出され、渡された銃で応戦していた。
最後はやっと宇宙人が助けに来たと理解し、トムたちと人類が自ら破壊する地球を見ていた。
・サマンサ(演:ソフィー・アンダーソン)
トムが勤める精神病院の女性患者。躁うつ病。ドラッグ中毒者でいつも絵を描いている。
ソフィー・アンダーソンは代表作に『Honeymooner』、『Duty of Care』などがあります。
世界が破壊される幻を見て宇宙人に連れ去られると、ゾンビ映画の中で薬と戦っていた。
ゾンビ映画の中で薬を拒否し、光の中からオバサンが現れてドラッグ中毒を克服したという。
トムが宇宙人に反撃していると、カプセルから助け出され、渡された銃で応戦していた。
最後はやっと宇宙人が助けに来たと理解し、トムたちと人類が自ら破壊する地球を見ていた。
感想
個人的な評価
本作は『ゲーム・オブ・スローンズ』のスタッフがVFXとして参加しています。
どうやら今年世界が終焉するような作品であるが、こういう作品ではもう何度地球が侵略されたり、崩壊したりしているのか分かりません。
本作はイギリス映画なので低予算なアメリカ映画と違い、どこか気取ったような印象がある。
アメリカ映画の場合はどこか泥臭いイメージがあるが、イギリス映画だとそれに徹しきれずどこかスマートにやろうとする。
いくら本作で『ゲーム・オブ・スローンズ』のスタッフが集まったからって、資金がなければ出来上がるモノのレベルは他と変わりません。
とにかく、本作のCGがあまりにも低クォリティすぎるのに、なぜか何度もしつこく出してくるからギャグにしか見えません。
一応、出演者たちは真剣に演技していますが、あのショボいCGを見せられると笑うしかない。
主人公に付いてきた精神病院の患者たちは幻を見て、そこから過ちに気づいて病気を克服するという不思議な展開になります。
本作はなんだか複雑な事をしている印象だが、実際は宇宙人たちの目的をミスリードする為にややこしくしているだけ。
いつもなら宇宙人は地球を侵略するという固定概念を逆に利用して、実は人類が自ら地球を破壊していると分かって助けに来てくれたという。
あまりにも回りくどい構成で非常に分かりにくいし、何よりCGのレベルが酷すぎるから良い宇宙人たちのイメージがまったく湧き上がってこない。
本作では宇宙人たちを人類の救世主にしているが、優れた技術を持つ彼らの効率悪いやり方と悪そうな見た目がワザと過ぎて微妙な印象を持ちました。