作品紹介
公開年月 | 1990/01/27 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ロバート・ダイク |
脚本 | テックス・ラグズデール |
製作 | ロバート・ダイク |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
スペースシャトルは地球周回軌道を航行していたある日、乗組員は巨大な宇宙船を発見する。
そこにはエイリアンの遺体と月の巨大な遺跡の存在を示す記録が残されていた。
その中で生き残っていた女性エイリアンと遭遇し、乗組員たちは恐るべき機械生命体カリアンと死闘を繰り広げるのだった。
登場人物&出演者
・ジェイソン・グラント大佐(演:ウォルター・コーニッグ)
主人公。同僚から「アインシュタイン」と呼ばれ、頭でっかちの消極的な性格を指摘される。
ウォルター・コーニッグは代表作に『スター・トレック』、『スケルトンライダー』がある。
地球の周回軌道に巨大な宇宙船を発見して、ラグビーボールの物体とミイラを持ち帰る。
機械生命体が基地内に出現すると、迷わず応戦して、ダクトを伝って近距離で発砲して倒す。
月では巨大な遺跡を見つけ、1万4千年前のメラという女性を発見して一緒に連れて行く。
最後は機械生命体に捕まるも気合いで切り抜け、彼らの宇宙船を爆破して地球に帰った。
・レイ・タナー中佐(演:ブルース・キャンベル)
空軍の同僚からは「突っ込み屋」と呼ばれ、いつも敵陣深くに潜り込んでいたという。
ブルース・キャンベルは近年の出演作に『死霊のはらわた/2013年版』、『スパークリング・デイズ』などがあります。
地球の周回軌道で巨大な宇宙船を発見して、当初は自分が調査に行くと申し出ていた。
機械生命体の襲撃を受けると、ダクトから近距離で倒そうとしたジェイソンを援護した。
ついに月へ行けると知って、ジョージとともに酒を飲んでいるところでジェイソンに話した。
最後はメラを発見して帰還する途中で機械生命体に襲われ、ジェイソンに後を託して死亡。
・メラ(演:リー・ロンバルディ)
月の巨大な遺跡に眠っていた女性。ジェイソンたちの調査で長い眠りから覚醒を果たす。
リー・ロンバルディは代表作に『グッバイ・トゥモロー』などがあります。
巨大な遺跡では白骨化した恋人らしき人間のブレスレットを取り、名残惜しそうに去った。
簡易シェルターに到着すると、相棒を亡くしたばかりのジェイソンとセックスをする。
機械生命体の襲撃で彼らの宇宙船に囚われ、パーツになるべく解体されようとする。
最後はジェイソンとともに機械生命体の宇宙船を爆破し、そのまま地球で彼と暮らす事に。
・バーンズ(演:ジョン・J・サンダース)
NASAの研究員。ジェイソンたちが持ち帰った物体を様々な方面から分析を行った。
ジョン・J・サンダースは本作が長編映画デビュー作となります。
月に巨大な遺跡の存在を肯定し、実際に調査へ行くべきだと強く主張していた。
最後は基地に現れた機械生命体に対話を試みるが、攻撃された事で敵意を持っていると知る。
・ジョージ(演:トム・ケース)
遺跡の可能性を求めて月の調査をする為にジェイソンが推薦した宇宙飛行士。
トム・ケースは代表作に『California Heat』、『The Escort』などがあります。
月の周回軌道でジェイソンたちを回収するべく待機して、ヒューストンと連絡を取っていた。
最後は機械生命体の攻撃で軌道から逸れてしまい、そのまま月に墜落して死亡した。
感想
個人的な評価
本作はアポロ月面着陸20周年記念として製作された作品となっています。
監督は「特撮工房マジック・ランターン・プロダクションズ」を主宰するロバート・ダイクが務めています。
ロバート・ダイク監督にとって本作が長編映画デビュー作にもなっています。
本作は月の有人探査で功績を挙げたアポロの月面着陸20周年を記念して作った映画にしては低予算すぎました。
全体的に低予算の部分はごまかしきれておらず、特に月でのシーンは明かなミニチュアで笑ってしまいます。
主演を務めるウォルター・コーニッグはテレビドラマ版の『スター・トレック』シリーズを知らないと分かりません。
童顔なのにハッキリと分かる中年であるが、それ以上に髪の毛がずっと気になりました。
一方で『死霊のはらわた』シリーズ、サム・ライミ監督版の『スパイダーマン』シリーズでお馴染みのブルース・キャンベルは良かった。
特に月で機械生命体に襲われて死んだ後の顔芸が素晴らしく、気に入られたのか、顔だけをパーツにしたユーモアは良かった。
途中からヒロインとなる1万4千年前の女性メラが登場するけど、なぜかジェイソンとすぐにセックスをするという意味不明な行動を取る。
何より機械生命体の宇宙船を破壊すると、当たり前のように地球でジェイソンと一緒に暮らしている状況が自然すぎて驚きました。
そして、最も重要な機械生命体の正体は一切解明する事なく、ジェイソンだけが女を手に入れてハッピーエンドを迎えるという強引な終わり方でした。
それに加え、長年ずっと月に行きたかった夢も叶えるなど、ジェイソンだけがいい思いをした作品でした。