最強特殊部隊 vs 巨大タランチュラ RE-2968

作品紹介

公開年月  2014/04/27
ジャンル  アクション/パニック
原作  なし
監督  パオロ・ベルトーラ
脚本  パオロ・ベルトーラ
製作  ジョゼリート・オコナー、ルベン・マリア・ソリケス、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある研究者が植物と動物の成長を促進するインキュベーターの開発に成功し、その技術を犯罪組織が麻薬の為に利用していた。
この組織とラボを破壊するべく、異なる特殊部隊から6人の精鋭を選抜して構成された最強の特殊部隊を組成する。
麻薬製造所を秘密裏に吐かした特殊部隊はアルバニアに向かうが、そこで待っていたのはインキュベーターにより巨大化したタランチュラだった。

登場人物&出演者

コールマン大尉(演:ガブリエル・キャッシュ)
主人公。麻薬組織が有するインキュベーターを破壊するべく専門家として作戦に参加する。
ガブリエル・キャッシュは代表作に『Red Mantis』などがあります。
すでに麻薬組織へは調査の為に潜入捜査していて、貴重な情報を持ち帰って作戦を展開する。
過去にサーディと関係を持っていたが、今回の作戦に彼女が参加して少し難色を示した。
研究所へ向かう道中にフェレッティ大尉から不満を漏らし、それに乗っかっていた。
最後は大佐の命令で撤退をしていき、体を張ってサーディを守って互いに和解して生還した。

サーディ博士(演:クリスラ・スタフィダ)
ヒロイン。微生物学の専門家。麻薬組織が有するインキュベーターを破壊する為に同行する。
クリスラ・スタフィダは代表作に『Nero bifamiliare』、『Insane』などがあります。
過去に関係を持っていたコールマン大尉に嫌味を言われるが、堂々とした態度で切り返した。
研究所に向かう途中でフェレッティ大尉から不満を言われても一切動じずに反論していた。
フェレッティ大尉たちの部隊が倒されると、コールマン大尉たちと撤退の場所まで急ぐ。
最後は巨大タランチュラに教われるも体を張ったコールマン大尉に助けられて無事に帰還。

フェレッティ大尉(演:フィリッポ・ガラティ)
特殊部隊を率いるリーダー。世界各国に点在する麻薬組織の研究所を隊員たちと破壊する。
フィリッポ・ガラティは本作が長編映画デビュー作となります。
麻薬組織を根本から破壊するべく、コールマン大尉が持ち帰った情報を元にチームを結成。
しかしながら、政府から派遣された三人の専門家に難色を示して上官に意見をしていた。
専門家たちを残して研究所を襲撃するが、作戦はバレていて巨大タランチュラに襲われる。
最後は弾切れとなってしまい、部下とともにナイフで巨大タランチュラに立ち向かい戦死。

モンティ大佐(演:リカルド・セルンベティ・ロンギ)
麻薬組織が有するインキュベーターを破壊するべく、各国から精鋭を集めた作戦を指揮する。
リカルド・セルンベティ・ロンギは代表作に『I miei primi 40 anni』、『Come una crisalide』などがあります。
コールマン大尉が持ち帰った情報を元に作戦を立てると、参加する隊員たちに説明をした。
フェレッティ大尉が政府の専門家を同行させる事に難色を示すが、命令だとして主張した。
作戦を展開している最中に麻薬組織のボスからのメッセージを見つけて部隊を撤退させる。
最後はコールマン大尉とサーディを救出させ、巨大タランチュラの死骸を調査させた。

麻薬組織のボス(演:マルコ・コンテ)
コカインの植物を急速に生長させるインキュベーターを開発して大儲けをしている。
マルコ・コンテは代表作に『Ovosodo』、『La pazza gioia』などがあります。
しかしながら、世界各国がそれを許さず、特殊部隊によって研究所が次々と破壊される。
そこで地下に研究所を統合してコカインの生産を上げようとして幹部たちを集めて報告する。
実はその会議自体はウソで特殊部隊を招き入れて、巨大タランチュラの餌食にしていた。
最後はワザワザモンティ大佐にDVDを贈って、特殊部隊が全滅させられる事を伝えてくれた。

感想

個人的な評価

本作はテレビ映画で低予算で製作された作品となっています。
近年ではサメ映画が勃興していますが、それに触発して巨大化や狂暴化した動物がメインの作品も増えています。
その中でも「蜘蛛」を扱った作品も近年でも本数が増えており期待されるジャンルです。
メインは「蜘蛛」のはずだが、冒頭から麻薬組織の研究所を破壊する特殊部隊の映像が説明もなく流れます。
そもそも、冒頭で人工衛星の映像が流れるが、あまりにもCGの質が悪くて一発で低予算映画だとすぐに分かってしまう。
それと同時に本作のレベルの程度も分かってしまい、脚本についてもヒドイとしか言えない。
主人公が出てくるまで時間がかかっていて、出てきてもよく分からないまま進んでいく。
本作のセールスポイントである特殊部隊が招集されて作戦を聞くが、まったく紹介がないまま進むので重要性がまったく伝わらない。
特殊部隊が主人公だと思ったら、まさかのオマケ程度の価値しかなく、一応名前だけは全員分出たと思われる。
その程度しか特殊部隊の活躍がなく、あとは麻薬組織のボスが仕掛けた罠にハマって巨大タランチュラの大群に殲滅させられた。
生き残った主人公とヒロイン、あとオマケが撤退をするけど、明らかに作戦が失敗していて物語のテーマが大きくブレます。
オマケがさっさと殺されて主人公とヒロインが迎えに来たヘリに乗って生還するが、そもそも作戦が失敗しているから無意味だとしか言えない。
ただ、ラストでは当初こじれていた主人公とヒロインが和解して、戦い抜いたようなシーンがあるけど、作戦が失敗しているからギャグにしか見えなかった。
結局のところ、本作は麻薬組織を倒す事ができず、巨大タランチュラに特殊部隊が殲滅される前日譚のような内容になっている。
本来なら、その先を描くと思っていただけに、このような展開は呆れるしかなかったです。
映像の質も悪く、なぜか出演者の声も吹替になっていて、構成もクソすぎて面白味が何一つもなかった駄作でした。