作品紹介
公開年月 | 2016/05/13 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | スティーヴン・ゴメス |
脚本 | スティーヴン・ゴメス |
製作 | アラン・ニブロ、ルパート・プレストン、ほか |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
テクノロジーへの依存が進んだ近未来、海兵隊員たちと技術者のミルズは軍事訓練の為に孤島の施設に派遣された。
そこで暴走したロボットに襲撃されたミルズたちは、訓練ではなく実戦を体験する事になる。
絶えず進化する人工知能を持ったロボットの猛攻を受ける中、ミルズたちは生き残る為に必死の戦いを挑むのだった。
登場人物&出演者
・ミルズ(演:ヴァネッサ・カービー)
主人公。ハービンジャー・ロボティクス社の技術者。体はサイボーグ化し、情報を読み取る。
ヴァネッサ・カービーは代表作に『エベレスト3D』、『世界一キライなあなたに』がある。
当初は人工知能の軍事ロボットによる性能を確かめるべく、海兵隊の訓練に参加していた。
予想以上に人工知能が進化を遂げており、海兵隊を攻撃して一緒に巻き込まれてしまう。
最初はピュークス大尉に疑われるが、協力する事で信頼を得て軍事ロボットの攻撃を防ぐ。
最後は体を張って指揮官型を倒したが、データを転送されて気絶状態から静かに復活した。
・ピュークス大尉(演:トゥーレ・リントハート)
海兵隊の隊長。時代がロボットに取って代わる状況になり、兵士としての任務が減っている。
トゥーレ・リントハートは代表作に『ビザンチウム』、『ワイルド・スピード/EURO MISSION』などがあります。
訓練ばっかりで飽きていたところで、ミルズがやって来るが、最初から懐疑的な感情を持つ。
なんとかロビンソンを通じて意思疎通し、軍事ロボットの攻撃でミルズを助ける事になる。
部下が次々と倒れていく中で抵抗していき、ミルズの協力によって彼女を信頼していく。
最後は大量の軍事ロボットを迎撃し、ミルズのおかげで指揮官型を破壊して無事に帰還する。
・ロビンソン軍曹(演:ベントレー・カル)
海兵隊の隊員。ピュークス大尉から信頼されている。ミルズとのパイプ役を担っている。
ベントレー・カルは代表作に『ホット・ホット・ホット』、『ゾンビ・サファリパーク』などがあります。
ミルズと同様に目を移植してサイボーグ化しており、銃のスコープと同期して狙撃する。
島に到着してから訓練を開始するが、軍事ロボットの猛攻を受けて大尉とともに退却させる。
軍事ロボットに追い詰められて態勢を立て直し、スコープを覗かず敵を次々と撃破する。
最後は建物の高いところから狙撃するが、敵に圧倒的な物量の前に為す術もなく殺された。
・グッドウィン兵長(演:マイク・ノーブル)
海兵隊の隊員。他の隊員と比べて若く経験が少ない。今回の訓練について気楽に取り組む。
マイク・ノーブルは代表作に『ジャトヴィル包囲戦/6日間の戦い』、『Private Peaceful』などがあります。
他の隊員がミルズを気味悪がっていた中で、純粋に興味を持って自身の情報を聞き出した。
島に到着してから訓練に従って軍事ロボットを倒すが、急襲されて一番パニックになる。
ロビンソンのおかげで生き残ると、ミルズが怪しいとして大尉から見張るように言われる。
最後は居場所が見つかって捕まるが、大尉に助け出されて無事に島を脱出する事ができた。
・ドリフター軍曹(演:デヴィッド・アヤラ)
海兵隊の隊員。訓練する島へ向かう前、ミルズが同行する事を知って大尉に尋ねていた。
デヴィッド・アヤラは代表作に『ワイルド・スピード/EURO MISSION』、『名もなき塀の中の王』などがあります。
他の隊員からも信頼が厚くフレンドリーに話し、出動前にはクロスワードパズルをしていた。
島に到着してから訓練を開始するが、思わぬ軍事ロボットの猛攻に応戦するだけだった。
隊員たちが次々と倒れる中でミルズを不気味に思い、大尉に対して彼女を怪しいと意見した。
最後は建物へ退却するが、足を撃たれて捕まってしまい、助ける為に大尉により射殺された。
・カットビル伍長(演:トム・マッケイ)
海兵隊の隊員。ロフタスとは非常に仲が良く、出動前は隣に座って彼の冗談を受けていた。
トム・マッケイは代表作に『クライモリ/デッド・リターン』、『ラスト・レギオン/最後のグラディエーター』などがあります。
島に到着してから訓練通り軍事ロボットを倒すが、夜にロフタスが消えてすぐに報告した。
ロフタスを見つけると勝手に走り出すが、殺されたのはミルズのせいだと意見していた。
最後は軍事ロボットの急襲を受けて一人はぐれてしまい、結局捕まって射殺された。
・ハケット伍長(演:ケリー・ガフ)
海兵隊の隊員。部隊の中で唯一の女性隊員。男たちの中にいても引けを取らない存在感。
ケリー・ガフは代表作に『Belonging to Laura』、『Out of Innocence』などがあります。
ミルズの存在を気味悪がっていて、勝手にスキャンして挨拶する彼女を小バカにしていた。
最後は油断していたところで軍事ロボットの急襲により、3発の銃弾を撃ち込まれて死亡。
・ロフタス伍長(演:オシー・オケラフォル)
海兵隊の隊員。カットビルと非常に仲が良く、いつも二人でふざけて会話をしている。
オシー・オケラフォルは代表作に『フューリー』、『スノーホワイト/氷の王国』があります。
出動前に情報をスキャンしていたミルズが挨拶の握手を求めるが、気味悪がって拒否した。
最後は夜間の警戒をしていたところで軍事ロボットに殺され、死体をエサとして利用された。
感想
個人的な評価
本作は『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016』にて上映された作品です。
監督を務めるスティーヴン・ゴメスはテレビ映画で視覚効果を手がけ、スタッフには『モンスターズ/地球外生命体』が参加しています。
イギリス映画という事でハリウッドと比べて全体的に地味だが、近未来にありそうな人工知能による軍事ロボットの脅威をしっかりと描いている。
こういうタイプの映画だと多少の矛盾を無視するけど、意外にもリアリティにこだわった設定を守っているのは良かった。
しかしながら、人工知能の軍事ロボットによる脅威は映像から伝わりづらく、全体的に緊張感があまりなかった。
なんだか淡々と作業をこなしているだけで、アクションとしての迫力にも欠けていた。
監督は特殊メイクや特殊効果出身だけあって凝っているけど、これが演出に繋がっていないのは非常に痛いです。
イギリス映画らしい地味な感じになっているが、リアリティにこだわっている部分は多少なりカバーしていると思う。
主人公がサイボーグ化して、両目から情報を検索する設定もいいけど、如何せん地味すぎて盛り上がりに欠ける部分がありました。
どっちかと言えば、同じく目をサイボーグ化しているロビンソンの方が設定を上手く活かしていたと思います。
ラストは海兵隊の二名だけが生還するが、ミルズについては思わせぶりなシーンを挟んだけどハッキリとした説明がない。
多分、続編を意識したかもしれないが、さすがに迫力がなさすぎて受けが悪いと思うので、それはないでしょう。
もう少し主人公の設定を活かせるような展開があれば良かったが、特殊効果ばっかりに力を入れてしまったような印象が強かった作品でした。