ドクター・エクソシスト RE-2754

作品紹介

公開年月  2016/12/02
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ブラッド・ペイトン
脚本  ロニー・クリステンセン
製作  ジェイソン・ブラム、トレヴァー・エンゲルソン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

セス・エンバー博士は、悪霊に憑依された人間の潜在意識に入り込み、悪魔祓いを行う能力を持っているエクソシスト。
しかし、過去に妻と息子を悪霊“マギー”によって殺され、自身も車椅子生活を送るようになった事から復讐をのみを目的に生きていた。
そんなある日、バチカンの手に負えずエンバーの元に11歳の少年キャメロンが除霊にやって来るが、憑依していたのはずっと追い続けていた悪霊“マギー”だった。

登場人物&出演者

セス・エンバー(演:アーロン・エッカート)
主人公。アル中寸前で車椅子生活を送る。悪魔に取り憑いている人間の心に入って追い払う。
アーロン・エッカートは近年の出演作に『ビニー/信じる男』、『ハドソン川の奇跡』がある。
過去に悪魔マギーによって妻と息子を失っていて、長年に渡って辛抱強く探し求めている。
バチカンからやって来たカミラからマギーに取り憑いたキャメロンを紹介されて悪魔祓いに。
キャメロンの心の中でマギーと対峙し、薬で悪魔を封じるべく窓から飛び降りて自殺を図る。
最後は一瞬だけ生き返ると、居合わせたカミラにマギーが乗り移ってそのまま死亡した。

カミラ・マルケス(演:カタリーナ・サンディノ・モレノ)
バチカンから派遣された。少年に取り憑いているマギーという悪魔を取り払おうと依頼する。
カタリーナ・サンディノ・モレノは代表作に『そして、ひと粒のひかり』、『ストレンジャー・プロジェクト』などがあります。
大金を積んでエンバーに頼むが、興味を持たない彼に門前払いされるも連絡を待つ事に。
キャメロンに取り憑いている悪魔がマギーだと知ったエンバーに、状況を説明して案内した。
いざキャメロンに取り憑いたマギーを取り祓うべく向かったエンバーを激励していた。
最後は窓から飛び降りたエンバーと救急車に行き、彼からマギーを受け取る事になった。

キャメロン・スパロウ(演:ダヴィード・マズーズ)
母親のリンジーと二人暮らししている。父親とは疎遠だが、連絡をしようと思っていた。
ダヴィード・マズーズは代表作に『ゲームメイカー/消えたジグソーパズルと巨大迷路の秘密』、『ダークネス』などがあります。
同じマンションに住んでいた老婆に目を付けられ、それによってマギーが体を乗り換えた。
バチカンに依頼して悪魔祓いをされるが、まったく効果がなく、エンバーを待っていた。
父親がやって来て言葉をかけられて意識を取り戻すが、触られた事で結局は殺してしまう。
最後は体を張ったエンバーに助け出され、窓から飛び降りた彼を呆然と見ていた。

リンジー・スパロウ(演:カリス・ファン・ハウテン)
キャメロンの母親。息子と二人暮らしで、父親とは別居している状態で連絡も無視する。
カリス・ファン・ハウテンは代表作に『ブラックブック』、『ワルキューレ』があります。
悪魔に取り憑かれたキャメロンをずっと心配し、直接顔を見る事ができずに不安を持つ。
重い腰を上げて悪魔祓いに来たエンバー博士を歓迎し、隣の部屋でモニター越しに祈る。
息子を助けるには別れた夫の言葉が必要だと言われ、近くのバーにいる事を話した。
最後は体に憑依されたマギーを封じる為に窓から飛び出し瀕死のエンバーに礼を言った。

オリバー(演:キーア・オドネル)
エンバー博士の助手。人の夢に入る為にエンバー博士の身体に薬を投与して映像を記録する。
キーア・オドネルは代表作に『ウェイディング・クラッシャーズ』、『gifted/ギフテッド』などがあります。
大の女好きだが、前の彼女はスカイダイビングに行きたいと言われて高所恐怖症で別れた。
キャメロンに取り憑いたマギーを取り祓うべく、エンバーに夢へ潜る為の準備をした。
最後はマギーとの対決でエンバーに薬を投与して、窓から飛び降りた彼を見送った。

ライリー(演:エミリー・ジャクソン)
エンバー博士の助手。主に資料の整理や依頼者からの連絡を受け持ち、エンバーに伝える。
エミリー・ジャクソンは代表作に『Living with the Dead』、『American Fango』がある。
オリバーの女好きに呆れていて、スカイダイビングが理由で別れた事に言葉を失っていた。
キャメロンに取り憑いたマギーを取り祓うべく、カミラの自宅で機材を用意していた。
最後はマギーと対決していたエンバーを呆然と見て、彼が窓から飛び降りるところを見た。

フェリックス(演:ポール・ヴィンセント・オコナー)
バチカンに属する神父。悪魔払いをするが、何人か死人を出して隠蔽をしていたらしい。
ポール・ヴィンセント・オコナーは代表作に『シービスケット』などがあります。
同僚のエクソシストがマギーによって意識を乗っ取られ、そこから血清を作り出した。
10秒間だけ現実に戻れる薬を作り、マギーと対決するエンバーに渡すも拒絶される。
最後は薬を取りに来たエンバーだが、同僚のエクソシストの悪魔に乗っ取られ自殺した。

感想

個人的な評価

本作は『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』で知られるジェイソン・ブラムが製作を務めている作品です。
『カリフォルニア・ダウン』などで知られるブラッド・ペイトンが監督を務めています。
更に本作のタイトルにもなっている主人公を演じるのはアーロン・エッカートです。
どうやら主人公に依頼をした登場人物にロザリオ・ドーソンがキャスティングされていたが、降板してカタリーナ・サンディノ・モレノが代役として起用されています。
このようにお膳立てをしている作品ですが、大体のオチとして微妙な内容になります。
有名な某映画批評集積ではかなりの酷評を受けていて、他の映画サイトでも似たような評価になっているようです。
本作は書く事がないほど内容がないという作品で、悪魔祓いが題材となっているから期待してしまいます。
しかし、実際に鑑賞した印象として30分ドラマでも観ているような内容の薄いモノでした。
冒頭で悪魔祓いをしますが、あまりにも単純な内容であり、もっと広げられるはずだが、低予算のせいで呆気ない感じでした。
どうしても同じ悪魔祓いをテーマにしたDCコミックの『コンスタンティン』の方がずっと面白い事をやっていました。
それと比べてしまうと、本作は終始に渡って地味な展開であり、悪魔祓いのシーンも派手さにかける感じでした。
頼みの綱であるアーロン・エッカートも、現実では妻子を悪魔に殺され、半分は自暴自棄で世捨て人みたいな小汚い見た目でした。
悪魔に取り憑かれた人間の心に入ると、清潔でカッコいい姿が見られるけど、そこでの活躍もあまり派手ではなくガッカリしてしまう。
つまり、本作は30分ドラマを見せられているような内容の薄さ、悪魔の力も地味、ストーリーも意外性がないと面白味がほとんどありません。
本作はあくまでやさぐれたアーロン・エッカートを見たい人だけが楽しめる作品でした。