HAUNTING/震!悪魔の棲む家 RE-2790

作品紹介

公開年月  2009/09/29
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  マーク・アトキンス
脚本  マーク・アトキンス
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

父親のドレイク、母親のスーザン、娘のヘイリーの三人家族は、広大な屋敷ウィンチェスター・ハウスの管理人を任される。
しかし、屋敷では次々と不気味な現象が発生する中、娘のヘイリーが謎の女性の幽霊に掠われてしまう。
ドレイクとスーザンはヘイリーを助けるべく、超常現象研究家のハリソンの助けるを借りて救い出そうとするのだった。

登場人物&出演者

スーザン(演:リラ・ケラーマン)
母親。管理人としてウィンチェスターの家に行くが、気楽な夫と違って多少の不安を持つ。
リラ・ケラーマンは代表作に『Junction』、『Texatude』などがあります。
事故りそうになった対向車に汚い言葉を浴びせ、夫にも下品な言葉で誘う口の悪さ。
娘が地下室に閉じ込められ、不穏な空気を感じながらもドレイクの言葉に説得された。
ヘイリーがどこかへ捕まるとハリソンを頼り、命を賭した彼のおかげで見事に救出した。
最後は屋敷を出ると自分たちが死んでいた事を知るが、夫や娘に教えず立ち去った。

ドレイク(演:マイケル・ホームズ)
父親。管理人としてウィンチェスターの家にやって来る。事前情報なしで気楽な気持ち。
マイケル・ホームズは代表作に『Chase the Slut』、『Blood Bath and Beyond』がある。
引っ越しの準備をしているとハリソンが挨拶に来るが、気味の悪い言葉に早々に追い出す。
娘が地下室に閉じ込められ、誰かが手を出したら許さないという強い父親を見せつける。
幽霊たちの影響で吐血をしてしまい、そこでハリソンに助けを求めて娘を探し出す。
最後はヘイリーを助けるが、スーザンはすでに自分たちが死んでいる事を告げず去った。

ヘイリー(演:パティ・ロバーツ)
スーザンとドレイクの一人娘。いつも音楽を聴いている。口が悪い母親のマネをしていた。
パティ・ロバーツは代表作に『Kissing Strangers』などがあります。
ウィンチェスターの家にやって来ると、本当は入っちゃいけない部屋を気に入って寝る事に。
一人だけ家の庭を散策していると、見知らぬ女の子に付いていくが地下室に閉じ込められる。
部屋で寝ていると幽霊たちに襲われ、そのまま謎の女性にどこかへ連れ去られてしまう。
最後は両親に助けられるが、スーザンが自分たちがすでに死んでいた事を教えずに去った。

ハリソン・デント(演:トーマス・ボイキン)
超常現象研究家。管理人としてやって来たばかりのドレイクたちの前に来て挨拶をしていた。
トーマス・ボイキンは代表作に『Voodoo Possession』、『Parrenthood』などがあります。
今まで6冊の本を出していて、そのうちの4冊がベストセラーになっていると豪語する。
死者と会話ができると自負し、ドレイクたちがやって来た家について軽く説明をしていた。
娘を掠われたとしてスーザンとドレイクから連絡を受け、迷惑がる事なく無償で助ける。
最後は魔方陣を作ろうとするが、悪霊に突き飛ばされ、呆気なく死んで成仏した。

感想

個人的な評価

本作はいわゆるハウス系ホラー映画で、アメリカに実在する『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』が元ネタとなっています。
この家についてはバラエティ番組で知っていて、呪いから逃れる為に家をひたすら増築していたという。
引っ越し家は幽霊屋敷というシチュエーションはホラー映画でよく使われています。
本家である『悪魔の棲む家』や『ポルターガイスト』など、古くから使われてきたネタだけに差別化が難しいジャンルです。
本作は分かりやすいぐらいに幽霊が惜しみなく出てきて、アメリカン・ホラーの典型的な音や映像で驚かす手法を取っています。
その為、恐怖の演出はワンパターンで面白味がなく、幽霊自体もあまりにも普通にウロウロしているせいで逆に説得力がなくなっています。
当然のように観ている側を驚かそうとするお化け屋敷的な感じで登場するが、分かりやすいせいで効果が半減しています。
物理的な力すら有する幽霊に太刀打ちするべく、超常現象研究家のハリソンがやって来て、2分間で簡単な説明をしていた。
ハリソンの言っている事は決して映画的な設定ではなく、実際の霊に通じる知識であり、ここら辺の説明は意外にもちゃんとしていた。
そのおかげで本作が陳腐なアメリカン・ホラーの退屈な映画から、ハリソンの存在で少しだけ良くなりました。
しかし、そんなハリソンが無償で手伝ってくれたのに、突き飛ばされた程度で死んで、何も言わずに成仏する扱いはあまりにも可哀想すぎる。
もう少しハリソンのキャラクターを際立たせる演出があった方が、本作の陳腐すぎる構成に華を持たせただけに残念すぎました。
ラストでのどんでん返しについては悪くないが、結局は『シックス・センス』や『アザーズ』が先にあるので素晴らしいとまで言えない。
やはり、本作はもう少しハリソンのキャラクターを物語に関わらせた方がラストのインパクトを盛り上げただけに惜しい作品でした。