作品紹介
公開年月 | 2005/06/18 |
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ジャンル | パニック/ホラー |
原作 | なし |
監督 | マイケル・オブロウィッツ |
脚本 | モンティ・フェザーストーン、ハワード・ゼムスキー |
製作 | ホアズ・デヴィッドソン、ケネス・M・バディッシュ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
大手製薬会社の社長フィダーは南太平洋の孤島で研究を続けるキング博士の実験に興味を持っていて、彼の研究を手に入れようと島へチームを派遣する。
その直前、キング博士は末期ガン治療の為に鮫の細胞を息子ポールに移植していた。
フィダーは科学者を従って島へ乗り込むが、そこには変異したポールに襲われるのだった。
登場人物&出演者
・アメリア(演:ハンター・タイロ)
主人公。生物学者。大手製薬会社の研究開発部の主任。会社の株価低迷を心配している。
ハンター・タイロは代表作に『宇宙からの侵略者』などがあります。
キング博士からの連絡を受け取ったフィダー社長から、その研究の解説を頼まれる。
低迷している会社を一発逆転させるどころか、歴史に名を刻む研究だと太鼓判を押す。
実はキング博士に元婚約者という立場を利用して、ポールと交配させようと狙われていた。
最後は乗り込んできたトムに助け出されると、危険な実験を無に帰す為に施設を破壊した。
・トム(演:ウィリアム・フォーサイス)
大手製薬会社のIT部門主任。研究開発部の主任であるアメリアとは恋人関係である。
ウィリアム・フォーサイスは代表作に『ザ・ロック』、『ハロウィン/2007年版』がある。
かつてアメリアとキング博士との関係を聞き出し、息子のポールと婚約していたと知る。
IT部門の主任でメカに強いが、それ以上になぜか銃器類の扱いが上手く射撃の腕の達人級。
キング博士の罠からいち早く脱出の道を切り開き、彼の私設軍隊と渡り合う戦闘能力を発揮。
最後はポールとアメリアを交配させようとしたキング博士の邪魔をして、施設を破壊した。
・ジェーン(演:エリーズ・ミューラー)
大手製薬会社の社長秘書。キング博士からのデータを解説したアメリアの話しを聞いていた。
エリーズ・ミューラーは代表作に『インパクト』、『フェニックス・インシデント/襲来』などがあります。
孤島に到着してからは衛星電話を管理するが、電波障害が生じていたせいで使えなかった。
サメ人間のポールに襲われたバーニーを介護が、ジャンルで植物の毒に冒されてしまう。
最後は体中がかゆくなって水で洗い流そうとしたが、そこに来たサメ人間に食われた。
・バーニー(演:G・R・ジョンソン)
大手製薬会社の会計士。キング博士のデータを解説を聞き、社長に試算書の作成を頼まれる。
G・R・ジョンソンは代表作に『Over the GW』、『Aaron Bacon』などがあります。
孤島に到着してからは歓迎したキング博士のパーティを誰よりも楽しんでいた。
トムたちとボートを手に入れようとするが、破壊されて海に落ちるとサメ人間に襲われた。
最後は深刻なダメージを受けて研究所に戻るが、その手前で力尽きサメ人間に食われた。
・ホイットニー・フィダー(演:アーサー・ロバーツ)
大手製薬会社の社長。株価が低迷しているが、新薬の開発で一発逆転を狙っている。
アーサー・ロバーツは代表作に『キルジョイ』、『スパイ・エンジェルズ』などがあります。
研究開発部の主任だったキング博士から連絡を受け、その研究こそが一発逆転になると踏む。
すべての権利を買い取るべく、キング博士が実験を行っている孤島に部下を連れて行く。
そこでサメ人間となったキング博士の息子ポールのエサにされそうになって抵抗する。
最後はキング博士の部下に捕まってしまい、結局はポールに食い殺されてしまう。
・メデベンコ(演:リディー・デニール)
孤島で研究しているキング博士の助手。人間を使って突然変異の実験をして逮捕されている。
リディー・デニールは代表作に『サンダーブラスト/地上最強の戦車』、『ジャッジ・ブロンド』などがあります。
なぜかキング博士の下で研究の手伝いをしているが、クラウスと違って罪悪感を持つ。
最後は非人道的な研究に耐えられず逃げ出すが、私設軍隊とサメ人間の連携で始末された。
・クラウス(演:ヴェリザール・ビネヴ)
孤島で研究しているキング博士の助手として、危険な実験を手伝っている忠実な部下。
ヴェリザール・ビネヴは代表作に『ウェズリー・スナイプス/ザ・シューター』、『CODE RED/コード・レッド』などがあります。
サメ人間となったポールにエサをあげるが、油断して指を二本食われてしまう。
最後はポールを研究室に戻そうとするが、タイミングを見誤って襲われて死亡した。
・キング博士(演:ジェフリー・コムズ)
大手製薬会社に勤めていた生物学者。あまりにも研究が行きすぎて会社をクビにされている。
ジェフリー・コムズは代表作に『TATARIタタリ』シリーズ、『ウエスト・オブ・ザ・デッド』などがあります。
その後、孤島に独自の実験施設を作り上げると、サメの遺伝子と掛け合わせた人間を創造。
息子の命を助けるとともに新たな人類を造り出すという野望を持って日々研究に取り組む。
自分をクビにしたフィダーを呼び出すが、契約ではなく復讐と交配を実現しようとする。
最後は父親だと認識できなくなったポールに右腕を食い千切られ、トムに撃たれて死亡した。
感想
個人的な評価
本作はサメ映画の可能性を追求する作品の一本となっています。
基本的にサメ映画というのは環境汚染による突然変異や太古から生きていたという設定がほとんどとなっています。
本作ではついにサメと人間の遺伝子がかけ合わさったサメ人間が登場します。
ただ、これはネイモア・ザ・サブマリナーというアメコミのスーパーヒーローの宿敵タイガーシャークというキャラクターそのままでした。
しかしながら、タイガーシャークはトラザメであり、本作のサメ人間はシュモクザメとなっています。
元々の研究としてサメは病死しない生物としてマッドサイエンティストが着目し、人間の遺伝子とくっつけたという。
これによって難病だと言われている病気を治療する事ができるという画期的な新薬となる。
こういう作品だとぶっ飛んだ非現実的な設定が多いけど、ここの部分だけはヤケに現実的で夢のある話しとなっています。
ですが、結局はサメ人間を造り出すというぶっ飛んだ設定となりますので、さすがはテレビ映画は一筋縄ではいかない。
そのサメ人間を作った男の目的は、新たな人類を創造するという壮大なモノであり、そのキッカケが息子が末期ガンで治療を模索していたところから出発している。
意外にも本作は現実に結びついた展開であって、サメ人間以外は地に足がついています。
だけど、所詮はテレビ映画なので予算がなく、肝心のサメ人間は使い回しのシーンが何度も登場しています。
それで物語の中心はマッドサイエンティストの餌食になった製薬会社の人間となります。
その中で主人公はサメ人間になったマッドサイエンティストの息子の婚約者で、新たな人類を誕生させる為に交配を試みるという。
しかも、本作で一番活躍するのは製薬会社のIT部門主任であり、マッドサイエンティストの私設軍隊を相手に一人で奮闘します。
途中で「サメ映画だったっけ?」と思わせるほど、激しい銃撃戦が展開されています。
クライマックスは「竜頭蛇尾」の言葉が相応しいほど勢いがなくなり、サメ人間は窒素液体を浴びて爆発四散する地味な最期となってしまう。
タイトルからして怪しさ満点のサメ映画だったが、サメ人間のアイデア以外は光るモノがなかった作品でした。