作品紹介
公開年月 | 1984/06/08 |
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ジャンル | SF/コメディ |
原作 | なし |
監督 | アイヴァン・ライトマン |
脚本 | ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、ほか |
製作 | アイヴァン・ライトマン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
大学で超常現象の研究を行うピーター、レイモンド、エゴンの三人だったが、助成金の打ち切りにあってしまう。
そこでレイモンドとエゴンが考えているゴースト捕獲装置を元に、ピーターの提案でゴースト退治の商売を始める事に。
彼らの活躍が次第に広がる中、マンハッタンの高級マンションに住むダナの周りに奇妙な現象が起き始めるのだった。
登場人物&出演者
・ピーター・ヴェンクマン博士(演:ビル・マーレイ)
リーダー。心理学と超心理学の博士号を持つ。大学で研究をしているが下心満載の態度。
ビル・マーレイは近年の出演作に『ゾンビランド』、『ゲットスマート』などがあります。
大学にとって厄介者としてクビを宣告され、そこで幽霊退治を思いつきレイを説得した。
あくまで幽霊を商売相手として考え、口下手なレイやイゴンに代わって交渉役を担う。
客が女性となれば率先して行動し、最初の依頼者であるディナとは仕事を超えた関係になる。
最後はゴーストバスターズらしく街を破壊しようとするゴーザを倒すべく立ち上がった。
・レイモンド・スタンツ博士(演:ダン・エイクロイド)
幽霊について豊富な知識を持っている。ピーターに唆されて実家を担保に入れて資金を作る。
ダン・エイクロイドは近年の出演作に『エージェント・オブ・ウォー』、『チャックとラリー/おかしな偽装結婚!?』などがあります。
超常現象に対して積極的に研究しているが、実際に幽霊を目の前にすると逃げ出すほど臆病。
ゴーストバスターズの本拠地となる消防署をひと目見て気に入るなど、子供の心を持つ。
ゴーザについて色々と調べていて、豊富な知識によりゴーストバスターズを支える。
復活したゴーザによって「マシュマロマン」が街中に現れる原因を作ってしまう。
・イゴン・スペングラー博士(演:ハロルド・ライミス)
メカニックを担当する。ゴーストバスターズの装備をすべて一人で開発した天才である。
ハロルド・ライミスは代表作に『恋はデジャ・ブ』、『恋愛小説家』などがあります。
丸縁のメガネと常にスーツを身につける優等生タイプだが、何かあると電卓に頼ってしまう。
受付嬢のジャニーンから好意を持たれるが、それに対して無愛想な態度でかわしている。
環境保護局のペックが保管庫の装置を止めようとした時は全力で危険だと知らせた。
最後はプロトンパックのビームを交差させる事でゴーザを倒すという機転を働かせた。
・ウィンストン・ゼドモア(演:アーニー・ハドソン)
多忙だったゴーストバスターズに新たなメンバーとして加入。金さえもらえば何でも信じる。
アーニー・ハドソンは代表作に『リバイアサン』、『デンジャラス・ビューティー』がある。
科学的な知識がなく、ゴーストバスターズに加入するまで幽霊を信じていなかった。
ゴーストバスターズに加入してから幽霊を信じるようになり、ゴーザ復活に悪い予感を持つ。
市長に対して抗議する時、素人だった事を強調し、今回はただ事じゃないと説得した。
最後は世界を滅ぼすマシュマロマンに襲われ、心の底から仕事選びを後悔していた。
・ディナ・バレット(演:シガニー・ウィーバー)
ヒロイン。チェロ奏者。自宅マンションに不気味な現象を見てゴーストバスターズを頼る。
シガニー・ウィーバーは近年の出演作に『アバター』、『ウォーリー』などがあります。
彼女の住んでいたマンションの部屋は「門の神・ズール」と繋がっていたという。
当初はピーターの厚かましい態度に辟易するが、彼の良さを知って付き合うようになる。
ついに門の神・ズールに取り憑かれ、やって来たピーターすら引くほどの変貌を遂げる事に。
最後はビームを交差させて門を破壊され、固まった像の中から生還を果たした。
・ルイス・タリー(演:リック・モラニス)
会計士。ディナと同階に住んでいる。何かと経費で落とす。ディナに片想いしている。
リック・モラニスは代表作に『ミクロキッズ』、『フリントストーン/モダン石器時代』などがあります。
家で経費を落とす為にパーティをやっていた時に「鍵の神・ビンツ」が出現して逃げ出す。
結果的に取り憑かれ、門の神を探していたら警察官に捕まりゴーストバスターズの元へ。
ペックの暴挙でどさくさに紛れて逃げ出し、ズールと合流してゴーザを復活させてしまう。
最後はゴーストバスターズの活躍でゴーザが倒され、固まった像の中から生還を果たす。
・ジャニーン・メルニッツ(演:アニー・ポッツ)
ゴーストバスターズの雇った受付嬢。開業して依頼がまったく来ない事でヒマを持て余す。
アニー・ポッツは代表作に『クライム・オブ・パッション』、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などがあります。
知的な一面を持ち、読書が趣味で同じタイプのイゴンに対して好意を持っていた。
ヒマすぎて仕事に熱意がなかったが、忙しくなってから休みがもらえずに文句を言っていた。
ペックの暴挙で保管庫が爆発してしまった時、商売の終わりだと落胆していた。
・ウォルター・ペック(演:ウィリアム・アザートン)
環境保護局の局長。ゴーストバスターズは環境を配慮しているか調査に来るも追い出される。
ウィリアム・アザートンは代表作に『ラストサムライ』などがあります。
ピーターに侮辱されて怒り、次回は令状と警察官と電力会社の人間とともに電源を切る。
そのせいで幽霊保管庫は爆発してしまい、ゴーザが復活する狼煙となってしまう。
ニューヨークを混乱に陥れた遠因として追い出されるが、依然として根に持っていた。
最後はゴーザを倒したゴーストバスターズにより、溶けたマシュマロマンの残骸を浴びた。
感想
個人的な評価
1984年に公開されたSFコメディ映画で、当時は興行収入第一位で、世界各国で社会現象を巻き起こすほどのブームとなりました。
題材として幽霊を扱った作品であるが、このような現代的な機械を使って捕まえるという設定は斬新だったと思います。
アイヴァン・ライトマン監督と共同脚本のダン・エイクロイドとハロルド・ライミスによるコミカルなタッチが大ヒットを生み出しています。
チームのリーダー的な存在となるピーターを演じたビル・マーレイも本作で世界的に有名となりました。
当初、ピーター役をジョン・ベルーシが演じる予定だったが、残念ながら急死してしまい、その代役にビル・マーレイが起用されている。
加えて、マスコット的なキャラクターの会計士ルイス・タリーも、ジョン・キャンディが打診されていたという。
イゴンも多くの俳優が候補に挙がったが、彼を一番理解している脚本のハロルド・ライミスがそのまま演じる事になりました。
それと新メンバーとなるウィンストンはエディ・マーフィを想定していたが、『ビバリーヒルズ・コップ』を優先させた為、アーニー・ハドソンが起用されました。
このように紆余曲折があって配役が決まったけど、今から思うと、これがベストメンバーだと言えるほど完成されています。
そこに『エイリアン』で強い女性を演じたシガニー・ウィーバーがヒロインに起用されるなど、面白い配役だと言える作品だと言えます。
完璧な配役にコミカルな内容、そこに夢のような小型の原子炉を使ったプロトンパックのアクションは黙っていてもワクワクする。
軟派なピーターの軽薄な態度、オタクなレイの豊富な知識、メカニックなイゴンのメカマニア、肉体派なウィンストンの普通さ、これがゴーストバスターズのメンバーです。
シガニー・ウィーバーの弱さと美しさ、リック・モラニスの愉快さ、アニー・ポッツの毒が効いた雰囲気もシリーズ化にも向いていました。
本作が大ヒットした事でメガドライブにてゲーム化されていて、実際にメガドライブユーザーだった自分は未だにソフトを持っています。
ストーリーとして非常に分かりやすいが、本作にはダン・エイクロイドのオタクな知識が深いところまで発揮しているのが分かります。
本作ではCGがなかった時代、手作り満載のアニマトリックスやストップモーション・アニメーションなどが使われている分、どうしても時代を感じてしまいます。
しかし、そんな事が気にならないほど作品として面白く、何年も経過しても楽しめる名作だと言えるでしょう。