作品紹介
公開年月 | 1982/10/22 |
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ジャンル | アクション/ドラマ |
原作 | デヴィッド・マレル 『一人だけの軍隊』 |
監督 | テッド・コッチェフ |
脚本 | マイケル・コゾル、シルヴェスター・スタローン、ウィリアム・サックハイム |
製作 | バズ・フェイシャンズ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
ベトナムの帰還兵ランボーは戦友を訪ねたある町にやって来た。
だが、戦友は化学兵器の後遺症ですでに死んでいた。
帰還兵に冷たい国への怒りが、余所者に対する警察の屈辱的な扱いをきっかけにガマンしていたランボーは爆発する。
たった一人の軍隊と化したランボーは、数百人の警官隊を相手に壮絶な戦いを開始する。
登場人物&出演者
・ジョン・ランボー(演:シルヴェスター・スタローン)
・トラウトマン大佐(演:リチャード・クレンナ)
・ティーズル保安官(演:ブライアン・デネヒー)
・カーン州警察長(演:ビル・マッキニー)
感想
個人的な評価
あの有名な『ランボー』シリーズの第一作目です。
主人公のシルヴェスター・スタローンは既に『ロッキー』シリーズで既に有名でした。
なので、本作はそのイメージからの脱却を狙ったモノだと思われます。
でも、反戦的な内容はあまり受けが良くなったようです。
同年に公開された『ロッキー3』との興行収入は倍ぐらいの差がついてしまったらしいです。
まあ、シルヴェスター・スタローンは『ロッキー』のイメージが強く、新たな『ランボー』のキャラクターは受け入れられなかったのでしょうか。
その後も『ランボー2』が大ヒットして人気は不動のモノとなりましたが。
で、なぜ受け入れなかったというと、強い反戦的な意味合いをこめた内容がそうだったと思います。
ベトナムの帰還兵についてアメリカで実際に行われる差別的な扱いがダメだったのかも知れません。
この映画はランボーが単に訪れた田舎町で警察官が良かれと思って追い出したのがきっかけ。
オイラからみれば、ランボーは単に巻き込まれただけ。
で、そこから戦場でのトラウマを思い出してしまい、怒りを含めた感情が爆発して暴れるという感じです。
しかし、この映画が訴えるテーマは戦争を体験した人間が忘れようにも忘れられない事実を突きつけます。
やはり、戦争は醜いモノであると改めて思わせる深い意味のある映画です。
『ランボー』シリーズはド派手なアクションシーンで有名ですが、作品としての完成度はこの第一作目が一番だとオイラは思う。
まあ、続編からは大義名分とともに結局は第一作目の訴えた反戦の意味合いとは乖離してしまっているので、なんだか皮肉なモノですねえ。
この映画はオススメしたいですね。
アクション物としてではなく、人間ドラマとして観賞して欲しいです。
それぐらいに考えさせるテーマがある素晴らしい作品だと思いますよ。