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ファインディング・ドリー RE-2581

ファインディング・ドリー RE-2581

作品紹介

公開年月  2016/06/17
ジャンル  アドベンチャー/ファンタジー
原作  なし
監督  アンドリュー・スタントン、アンガス・マクレーン
脚本  アンドリュー・スタントン
製作  リンジー・コリンズ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

カクレクマノミのニモは故郷のグレート・バリア・リーフで、心配性の父マーリンと、大親友のドリーと楽しい毎日を送っていた。
そんなある日、なんでもすぐに忘れてしまうドリーが、ひょんな事から幼い頃の記憶を取り戻した。
それは離れ離れになった家族との思い出で、ドリーはわずかな手がかりを頼りにカリフォルニアの海へ旅立つのだった。

登場人物&出演者

ドリー(声:エレン・デジェネレス/吹替:室井滋)
主人公。ナンヨウハギ、重度すぎる健忘症。その代わり諦めない精神の持ち主で常に前向き。
エレン・デジェネレスは代表作に『ドクター・ドリトル』、『ファインディング・ニモ』などがあります。
室井滋は近年の出演作に『人生の約束』、『小さいおうち』などがあります。
いつも通り平穏に暮らしていたが、ひょんな事から過去について思い出して行動をする。
両親を探すべくマーリンとニモを巻き込んでカリフォルニアへ行くという無謀さを発揮する。
海洋生物研究所で運命的な出会いと再会をして、最終的に両親を見つけて目的を達成する。
とにかく、本作では物忘れが激しすぎて素直に楽しめない最大の要因を作ってしまった。

マーリン(声:アルバート・ブルックス/吹替:木梨憲武)
カクレクマノミ。ニモの父親。以前の冒険では無茶な事をせず、無難な日々を送ろうとする。
アルバート・ブルックスは代表作に『タクシードライバー』、『ドクター・ドリトル』などがあります。
木梨憲武はお笑いコンビ「とんねるず」として知られ、前作でも同役の吹替を務めました。
両親を思い出したドリーを放っておけず、当然のように巻き込まれて冒険に出てしまう。
無茶をするドリーに振り回され、ニモがケガをした際は彼女に苛立ちと怒りをぶつける事に。
それでも諦めないドリーに協力するが、途中ではぐれるが、彼女の行動を参考にして追う。
最後はドリーの無茶が通って、彼女の両親やハンクとともにグレートバリアリーフに帰った。

ニモ(声:ヘイデン・ローレンス/吹替:菊池慶)
カクレクマノミ。前作の主人公。ドリーを家族のように思い、彼女を助けようとする。
ヘイデン・ローレンスは本作が長編アニメデビュー作となっています。
菊池慶は歌舞伎出身の子役で、映画では『ルーム』で吹替を担当しています。
無茶を嫌がるマーリンを説得し、物忘れが激しいドリーを助けながら彼女の両親を探す。
途中で軽いケガをするが、原因となったドリーに怒鳴ったマーリンに注意をしていた。
最後はドリーの思いきった行動で捕まった施設から出て、故郷へ新たな仲間と帰る。

ハンク(声:エド・オニール/吹替:上川隆也)
ミズダコ。過去に子供のイタズラで足を1本取られている。静かに独りでいたい。
エド・オニールは代表作に『クルージング』、『ボーン・コレクター』などがあります。
上川隆也は近年の出演作に『犬に名前をつける日』、『二流小説家/シリアリスト』がある。
ドリーに付けられたタグを狙い近寄って、交換条件で彼女の両親探しに協力する。
当初は不平不満を言っていたが、なんだかんだでドリーの無茶な計画を手伝うハメに。
あくまで静かにひっそりと暮らしたいが、ドリーの影響でその考えも変わっていく。
最後はドリーの強引な誘いで、施設ではなくグレートバリアリーフへ行く事なる。

デスティニー(声:ケイトリン・オルソン/吹替:中村アン)
ジンベイザメ。海洋生物研究所に住む。極度の近視で水槽の壁に何度もぶつかっている。
ケイトリン・オルソンは代表作に『デンジャラス・バディ』などがあります。
中村アンは代表作に『A.I. love you』、『ミックス。』などがあります。
過去にパイプを通じてドリーと友達となり、戻ってきた彼女に惜しみない協力をする。
ドリーを助けるべく海洋生物研究所から脱出し、マーリンとニモを助けるべく行動した。
最後はドリーたちとともにグレートバリアリーフに行き、そこで楽しく暮らす事に。

ベイリー(声:タイ・バーレル/吹替:多田野曜平)
シロイルカ。海洋生物研究所に住む。頭をぶつけた事でエコロケーションが使えない。
タイ・バーレルは代表作に『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『インクレディブル・ハルク』などがあります。
多田野曜平は吹替の担当にアラン・テュディック、クリント・イーストウッドがあります。
エコロケーションが使えないのは自身の思い込みだが、それを認めようとしない。
ドリーを助けるべくデスティニーの説得で、再びエコロケーションが使えるようになる。
その後、便利なレーダーとしてドリーたちを導き、最終的にトラックを止める効果を生む。
最後はデスティニーとともにグレートバリアリーフに行き、楽しく暮らす事になる。

チャーリー(声:ユージン・レヴィ/吹替:牛山茂)
ナンヨウハギ。ドリーの父親。物忘れが激しいドリーを大切に育てる。冗談を良く言う。
ユージン・レヴィは代表作に『アメリカン・パイ』シリーズなどがあります。
牛山茂は吹替の担当にウィリアム・フィクナーなどを務めています。
ドリーが必ず自分たちを探すと信じて、ジェニーとともに貝殻をずっと並べていた。
最後はドリーと再会し、マーリンやニモとともにグレートバリアリーフで暮らす事に。

ジェニー(声:ダイアン・キートン/吹替:高島雅羅)
ナンヨウハギ。ドリーの母親。チャーリー同様にドリーを大切に育てる。心配性。
ダイアン・キートンは代表作に『ゴッドファーザー』シリーズ、『アニー・ホール』などがあります。
高島雅羅は吹替の担当にアンディ・マクダウェル、デミ・ムーアなどを務めています。
チャーリーとともに長年、同じ場所に留まってドリーが探しに来る事を信じていた。
最後はドリーと再会し、チャーリーとともにグレートバリアリーフで暮らす事に。

感想

個人的な評価

本作は13年ぶりに製作された大ヒット作『ファインディング・ニモ』の続編となります。
今回の主人公は前作で強烈なキャラクターで存在感を出したドリーとなっています。
もちろん、前作の主人公だったニモや父親のマーリンも登場しています。
ドリーは物忘れが激しいけど、ついに両親の事を思い出して探そうという流れになっていく。
当然ながら、物忘れが激しいドリーは一人で行動ができず、行く先々に誰かを巻き込んで協力させていくのです。
ドリーが住んでいるのはオーストラリアのグレートバリアリーフで、両親がいるのは遠くのカリフォルニアという事になる。
ウミガメに助けってもらいカリフォルニアにたどり着くというぶっ飛んだ設定は、子供向けの作品として納得するしかないのですが。
前作は随分と昔に鑑賞しているので、ドリーじゃないがほとんど忘れています。
なので、本作で改めての鑑賞となりましたが、ドリーの物忘れについて笑えない感じでした。
『ファインディング・ニモ』ではそんな感じだったのか記憶していないが、本作ではあまりにも酷すぎる印象を持ちました。
多分だが、困難を描く為に必要な邪魔する相手がいなかったせいで、その役割をすべてドリーの物忘れに託した事が原因だと思います。
そのせいで冒頭からしつこくドリーの物忘れを演出するが、どうにも個人的にそのような病気で苦しんでいる人が思い浮かんでしまいます。
どうしても本作では冒険する際に障害を用意しないといけないが、その発端がドリーの物忘れになっているのは逆に引いてしまう部分でもあります。
作品としては気軽に楽しむ雰囲気だが、記憶障害のある者として観てしまうと楽しめるような感じにならなかったです。
そのせいでドリーは不憫を通り越した印象になって、心の底から楽しめる感じはなかった。
ピクサーなので必ず助けてくれる優しい者がいるけど、本作はなんだか都合良すぎるような印象も持ちました。
特にドリーを嫌々ながらも最後まで協力したミズダコのハンクという存在が万能すぎます。
タコなので水がなくても自由に移動できるし、体の色を変えてカモフラージュできるところまでは分かるが、最終的に車を運転するのはやり過ぎだと思った。
いくらピクサーでも無茶すぎる展開にちょっとばかり引いてしまったのは事実となります。
更に近視のジンベエザメ、エコロケーションを使うシロイルカなど、キャラクターの配置が役割だけになっているのも気になる。
子供が観る分にはいいと思いますが、自分のような少し捻くれた人間には少しばかり強引すぎる展開に冷めてしまう可能性があった作品。
どうやら本作は重役たちが『ブラックフィッシュ』というドキュメンタリー映画をに触発され、設定を変えたという経緯があったようです。
だからドリーが生まれた場所が施設になっているが、こういうクリエイターじゃない人間による強制的な意見で改変される作品はやっぱりどこか暗い部分がある。
これを分かってしまうと、所詮は映画なんて重役たちにとって商品で作品ではないという現実を再認識させられました。


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