ディスコード/DISCORD VD-346

作品紹介

公開年月  2012/06/08
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ニコラス・マッカーシー
脚本  ニコラス・マッカーシー
製作  ロス・M・ディナースタイン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

アニーの母は異常なまでに神経質な性格で、姉のニコールとともに過剰なほどの厳しい躾けと折檻で自分の元に縛りつけていた。
やがて、アニーは独り立ちして家を飛び出して絶縁状態だったが、突然な母親の死により再び故郷へ戻ってくる。
数年ぶりに戻った生家で遺品を整理していたニコールが突然姿を消し、アニーは葬儀を終えると、身も凍るような恐怖の一夜を過ごすのだった。

登場人物&出演者

アニー・バーロウ(演:ケイティ・ロッツ)
主人公。過去に母親が行った躾けと折檻にトラウマを持つ。長らく母親と絶縁状態にある。
ケイティ・ロッツは代表作に『400デイズ』、『スモール・タウン・クライム/回り道の正義』などがあります。
母親の突然死でニコールに説得されて、仕方なく故郷に帰るも姉の姿が見当たらなかった。
生家で色々と超常現象が起きて頭が混乱するが、何か知らせようとしている判明する。
過去の出来事を調べているうちに母親の兄が殺人鬼で、ずっと生家の隠れ家にいたと知る。
最後は姿を現したジューダスと対決して倒し、ニコールの娘を引き取って生家を売った。

ニコール・バーロウ(演:アグネス・ブルックナー)
アニーの姉。シングルマザー。娘を置いて母親が突然死した事で葬式の準備に追われていた。
アグネス・ブルックナーは代表作に『グラスハウス』、『ギャングバスターズ』があります。
妹であるアニーに連絡をして、葬式に来るよう話しをするが、ちゃんとした返事を得られず。
パソコンで遠くにいる娘と連絡をするが、生家で何かを感じて探し回ると行方不明になる。
最後は連続殺人鬼であるジューダスに殺され、隠れ家に死体があるのをアニーが発見される。

リズ(演:キャスリーン・ローズ・パーキンス)
ニコールの娘の面倒を見る従姉妹。留守番していたニコールの娘とパソコンで連絡する。
キャスリーン・ローズ・パーキンスは代表作に『スザンヌの日記』、『ゴーン・ガール』などがあります。
あとから生家に来たアニーから連絡を受けるが、なぜか電話に出てくれなかった。
ニコールの娘を連れて生家に来ると、寝ていたところで何かを察知するも行方不明となった。
最後は連続殺人鬼であるジューダスに殺され、隠れ家に死体があるのをアニーが発見する。

スティーヴィー(演:ヘイリー・ハドソン)
アニーの高校時代の同級生。盲目で異様に色白い。霊感が強く、頼まれれば霊視してくれる。
ヘイリー・ハドソンは代表作に『フォーチュン・クッキー』、『マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと』などがあります。
アニーから生家に潜んでいる幽霊との霊視を頼まれ、助手とともにメッセージを読み取る。
当初は何も感じなかったが、隠れ部屋に入ると、ジューダスに殺された被害者の声を聞いた。
あまりにも強い力に振り回されてしまい、助手が中断させてそのまま家に帰ってしまう。
最後はアニーの連絡を受けて、助手を介さずにジューダスについて知る為の儀式を教えた。

ビル・クリーク(演:キャスパー・ヴァン・ディーン)
アニーの故郷の地元警察。ニコールに続けてリズが失踪し、現場にいたアニーを疑っていた。
キャスパー・ヴァン・ディーンは近年の出演作に『アリータ:バトル・エンジェル』、『ラスト・シーン/未来を見た女』などがあります。
アニーの指示で生家を調べると、謎の部屋を見つけて写真を撮るが、幽霊に導かれていく。
写真から何かを発見し、一人でアニーの生家にやって来ると、何かの存在に気付いた。
潜んでいたジューダスに首元をナイフで刺され、どうする事もなくあっさり死んでしまう。
最後は地下室に死体としてアニーに発見され、携帯していた銃でジューダスを殺す事になる。

ジューダス/チャールズ・バーロウ(演:マーク・スティガー)
アニーとニコールの母親の兄。その存在はアニーたちに知られず、行方不明となっていた。
マーク・スティガーは代表作に『パラノーマル・アクティビティ5』、『ホリデイズ』などがあります。
過去の記録を探っていたアニーによって、存在が知られ港湾の労働者だった事が判明した。
妹の家で彼女の親友を殺害し、他に多くの人間を殺した連続殺人鬼だと分かってくる。
殺した妹の親友によりアニーに存在がバレるが、捕まえてお仕置き部屋に監禁していた。
最後はアニーの反撃に遭うが、クリークの銃で頭を撃ち抜かれるが、生家に再び現れていた。

感想

個人的な評価

本作はインディペンデント映画でありながら、公開週初登場4位を記録しています。
いわゆる低予算のハウス系ホラー映画だが、なぜか名だたる超大作の中に割り込みました。
残念ながら次の週ではベスト10から姿を消しますが、これはかなり健闘した方だと思います。
インディペンデント映画は基本的にあまり目立たないけど、超大作と違ってスケールがかなり限定されています。
そんな本作は地味なハウス系ホラー映画ながらも、主演のケイティ・ロッツはテレビドラマシリーズで知られています。
とにかく、本作はケイティ・ロッツの鍛えられた肉体とタンクトップ姿が楽しめる作品です。
ホラー映画であるけど、途中までは幽霊みたいな超常現象が起きるが、後半になってくると流れが変わっていきます。
これは以前どこかで観たような感覚が襲って調べると、過去に鑑賞した『ウィズイン/恐怖が潜む家』と同じパターンでした。
ただ、少し違うのはちゃんと幽霊みたいなモノが出てきて、殺人鬼の存在を回りくどいやり方で教えてくれます。
なので、前半で起きている超常現象は主人公に対する悪意じゃなく、純粋に殺人鬼の存在を知らせようとしているだけです。
そうなってくると、序盤で行方不明になった姉と従姉妹は普通に殺されたという悲しい結果も分かってしまうのです。
これも『ウィズイン/恐怖が潜む家』でも指摘したが、ミスリードっぽくしているけど、詰めが甘いので思ったほどの効果は得られていない。
しかも、この仕掛けを機能させる為に超常現象を控え目にしないと、後々に矛盾が出てくるから怖さの演出も薄かったです。
いよいよ地下室に潜んでいた殺人鬼が登場しても、主人公の前でなぜか弱体化して、あっさりと殺されてしまいます。
謎を多く残したまま終わってしまうが、どうやら補完する為にワザワザ続編を作ったらしい。
だったら最初から説明しておけと思うだろうが、本作はあくまでミスリードっぽい事をしたいから後回しにされたと思います。
それでも、物語へ引き込むだけの力があって、何よりケイティ・ロッツをタンクトップ姿にしたのが大正解でした。
あと、キャスパー・ヴァン・ディーンは久しぶりに観たが、相変わらず微妙な扱いになっているが、マイケル・パレよりはマシだと思います。