作品紹介
公開年月 | 2018/12/06 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ロドリゴ・アラガォン |
脚本 | ロドリゴ・アラガォン |
製作 | ロドリゴ・アラガォン、キカ・オリヴェイラ、ほか |
製作国 | ブラジル |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
幼少期にとある事情で山奥に住む老人の元に引き取られた少女クララは、美しく成長したある日、森の奥深くで瀕死の男に出くわす。
地獄に落ちる自分を救って欲しいと頼む男は、古びた本をクララに手渡し、彼の亡骸を埋めて呪文を唱えた。
すると、森には恐ろしい現象が起き始め、黒魔術の本だと判明するも魅了されるクララは悪魔を呼び出そうとするのだった。
登場人物&出演者
・クララ(演:キャロル・アラガォン)
主人公。小さい頃にペドロに拾われ、
キャロル・アラガォンは本作が長編映画デビュー作となります。
ペドロが倒れてしまい、代わりに市場へ行くが、
泥棒に金貨とジーンの命を奪われ、古文書を使おうとするが、
ジョゼの協力でニワトリの化け物を作り、
最後は襲ってきたジーンを倒す為に悪魔を召喚し死ぬが、
・ジョゼ(演:フランシスコ・ガスパー)
妊娠中の妻とボケている母親と森の奥に住んでいる男。
フランシスコ・ガスパーは代表作に『ロスト・パトロール』、『
妻の愚痴と文句を言われる毎日で、
信者に追われるクララが来ると、
ニワトリの化け物に母親と妻を殺され、
最後は召喚された悪魔で世界がメチャクチャとなり、
・マリア(演:クラリッサ・ピンヘイロ)
ジョゼと彼のボケた母親と森の奥に住んでいる。
クラリッサ・ピンヘイロは代表作に『悩めるジアンのバラード』
ジョゼのボケた母親の面倒は一切みず、
夫がニワトリに名前をつけて可愛がっている事にも文句を言って、
ニワトリの化け物を見て怯え、
最後はニワトリの化け物が顔面に張り付き、
・ソコ(演:マルコ・アントニオ・ヘイス)
二人組の泥棒の一人。
マルコ・アントニオ・
なぜかタイミング良く町へ向かおうとしたクララとジーンを狙い、
酒場でハメを外して楽しんでいたが、
金貨を取り戻しに来たクララに呪いを解くように迫り、
呪いが解かれ自由になると、
最後は悪魔が解き放たれた世界で抵抗する勢力を率いて、
・ジーン(演:エルバート・マーリン)
市場で働く青年。薬を売りに来たクララに気が合って、
エルバート・マーリンは本作が長編映画デビュー作となります。
クララがアビゲイルに寄付を迫られると、
クララと町に向かう道中に泥棒が金貨を奪い、
クララに遺体を保存され、
最後はクララを襲ったが、
・ペドロ(演:マルクス・コンカ)
森の奥で自家製の薬を作っている老人。
マルクス・コンカは代表作に『デス・マングローヴ/ゾンビ沼』、
立派に育ったクララを誇りに思い、
市場で自家製の薬を売りに行こうとするが、
最後は森の奥で儀式をするクララを見つけるが、
・アビゲイル(演:マイラ・アラルコン)
偉大な伝道師であるフランシスコの忠実な従者。
マイラ・アラルコンは代表作に『吸血鬼/チュパカブラ』、『
市場に来ていたクララに寄付を迫るが、拒まれてしまい、
クララが魔女だと少女から話を聞き、
ようやくクララを捕まえると、
最後は悪魔に取り憑かれた伝道師に気を取られ、
・フランシスコ(演:ジャクソン・アンヌーン)
宗教の偉大な伝道師。小さな村にやって来るという事で、
ジャクソン・アンヌーンは代表作に『A Festa da Menina Morta』、『Carcereiros: O Filme』などがあります。
悪魔を召喚しようとしたクララに解放された子供から話を聞き、
クララに逃げられてしまうが、
クララがソコの呪いを解く儀式の最中に見つけ、
古文書を使って大統領になろうとクララを生贄にするが、
最後はナイフで殺そうとするが、先に喉を突かれてしまい、
感想
個人的な評価
本作は『シッチェス・カタロニア映画祭』や『サンパウロ・ラテンアメリカ映画祭』などで上映された作品となります。
ブラジリアン・ホラーを牽引するホドリゴ・アラガォンが監督や脚本を務めいています。
『シー・オブ・ザ・デッド』や『デス・マングローヴ/ゾンビ沼』でエログロでグチョグチョなホラーが得意なホドリゴ・アラガォンの作品として期待しました。
しかし、本作ではオカルトに傾倒している内容になっていて、本来のエログロでグチョグチョなシーンがあまりなかったです。
そもそも、本作はいつよりも長尺になっていて、鑑賞前から不安しかなかったです。
実際に鑑賞すると予想は的中して、内容が散漫になっていて抑揚があまりなくて退屈なシーンが連続していました。
丁寧に描こうとしたが、ホドリゴ・アラガォン監督にはその実力がなく、まとまりのない感じになってしまったという感じです。
相変わらずの常連たちが出ていますが、意外にも演技が以前よりも上手くなっていてちょっと面白かっです。
多分、時代は現代だろうけど、日本人からしたら20世紀の印象を持つだろう。
ですか、実際のブラジルの辺境はあのような感じで電気や水道のインフラが整理されていない地域が多く、そもそも戸籍に載っていない人もそれなりにいます。
なので、個人的に違和感がなかったが、使っている銃が19世紀の古いヤツに見えて、そこが少し気になりました。
登場人物については何がしたいのか分からない行動が多く、特に主人公がどこに向かっているのか分かりせん。
好きになった男を生き返らせようとするのに、大事に育ててくれた父親を生き返らせようとしないところに矛盾があったかと。
本作のオチもかなり強引で、スケールを大きくしたかったようだが、その過程としての伏線が弱くてギャグかと思いました。
やはり、ホドリゴ・アラガォンの作品は最初からバケモノが出で、あの汚いグチョグチョなグロテスクな描写がないとダメと感じました。