作品紹介
公開年月 | 1994/07/09 |
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ジャンル | アクション/アドベンチャー |
原作 | 鳥山明 『ドラゴンボールZ』 |
監督 | 上田芳裕 |
脚本 | 小山高生 |
製作 | 泊懋、安齋富夫 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
天下一武道大会の賞金を取り立てにミスター・サタン宅を訪れた18号だが、ジャガー・バッダ男爵の伝言で彼の元に向かう。
賞金の取り立てで18号、悟天やトランクスまで付いていき、なぜかサタンの弟子として戦う事になってしまう。
ジャガー・バッダの放ったバイオ戦士たちを倒していくが、最後に登場したのは消滅したはずのブロリーのクローンであるバイオブロリーだった。
登場人物&出演者
・孫悟天(声:野沢雅子)
孫悟空とチチの間に生まれた地球人とサイヤ人の混血児。次男でトランクスとは幼馴染み。
野沢雅子は近年の出演作に『天気の子』、『ドラゴンボール超/ブロリー』などがあります。
18号がジャガー・バッダの城へ行くと知り、トランクスと一緒に黙って乗り込んでいた。
バイオ戦士との戦いに参加して、圧倒的な力と連携を見せるが、ブロリーを発見してしまう。
クローンのバイオブロリーと戦い、バイオ液に呑み込まれるサタンを助けようとして負傷。
最後は海水で培養液を無力化して、姿を現したバイオブロリーをトランクスと撃破した。
・トランクス(声:草尾毅)
ベジータとブルマの間に生まれた混血児。悟空たちのいる世界と違った未来から来ている。
草尾毅は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
18号がジャガー・バッダの城に行くと、悟天と一緒にメンメンの車に黙って乗っていく。
バイオ戦士の一人にブロリーを見ると、以前と同じく恐怖でおしっこをちびりそうになる。
悟天がサタンに気を取られ、一人でバイオブロリーの相手するも敵わずダメージを負う。
最後は姿を現したバイオブロリーに悟天とエネルギー波を浴びせて粉々にして倒した。
・18号(声:伊東美紀)
レッドリボン軍のドクター・ゲロによって改造された人造人間。クリリンと結婚している。
伊東美紀は代表作に『プロジェクトA子』、『宇宙の法/黎明編』などがあります。
天下一武道大会でワザと負けてサタンから賞金をもらおうと、強引な取り立てをしていた。
メンメンからジャガー・バッダの挑戦状を受けると、サタンが逃げないように付いていく。
サタンから金を上乗せしてバイオブロリーを倒そうとするが、圧倒的なパワーの前に倒れる。
最後はバイオブロリーに迫られるが、留守番していたクリリンに助けられる事になる。
・クリリン(声:田中真弓)
地球人。かつて孫悟空とともに亀仙人の元で修行した親友。18号と結婚して娘が生まれる。
田中真弓は近年の出演作に『ONE PIECE STAMPEDE』、『ONE PIECE FILM GOLD』などがあります。
サタンの自宅まで賞金を取り立てに来た18号に付き合い、娘のマーロンの面倒をみていた。
ジャガー・バッダの挑戦を受けるサタンが逃げないように付いていく18号を見送った。
バイオブロリーの圧倒的なパワーに倒された18号のピンチに駆けつけ、なんとか助けた。
最後は流出した培養液を止めるべく、悟天とトランクスともにかめはめ波で海水で止めた。
・ミスター・サタン(声:郷里大輔)
世界チャンピオン。セルゲームでセルを倒した事になっている英雄。みんなが知る有名人。
郷里大輔は晩年の出演作に『REDLINE』、『ピューと吹く!ジャガー/いま、吹きにゆきます』などがあります。
天下一武道大会で決勝戦の相手だった18号と取引で、賞金をあげる代わりに勝利をもらう。
まだ賞金が手に入っておらず、18号を説得しているとジャガー・バッダの挑戦を受ける。
18号を一番弟子だと言い出し、金を増やす条件で代わりにバイオ戦士たちと戦ってもらう。
最後は流出した培養液から海に逃げ出し、それが止められると悟天たちが気付かせる事に。
・孫悟空(声:野沢雅子)
主人公。地球育ちのサイヤ人。セルの自爆で界王やバブルス君たちを道連れにして死んだ。
未だにヘビの道で修行していると、ブロリーが地獄で暴れているのを知って止めに行く。
・メンメン(声:藤原啓治)
ジャガー・バッダの秘書で従兄弟。関西弁でしゃべる。サタンのおねしょの秘密を知る。
藤原啓治は代表作に『クレヨンしんちゃん』シリーズ、『バースデー・ワンダーランド』などがあります。
従兄弟のジャガー・バッダに不満を持ち、彼の言い間違いに毎度心の中でツッコミを入れる。
サタンの自宅にやって来ると、ジャガー・バッダの挑戦状を叩きつけて一緒に連れて行く。
バイオ戦士たちが18号や黙って来た悟天やトランクスに倒され、少し焦りを見せる。
最後は培養液で財産を失うジャガー・バッダの嘆きを聞いて、命の方が大事だと言っていた。
・ジャガー・バッダ男爵(声:龍田直樹)
メイクイーン城の男爵で大富豪の息子。その昔はサタンのライバルで武道家を目指していた。
龍田直樹は代表作に『オバケのQ太郎』、『21エモン/宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス』などがあります。
サタンに負けてから武道から足を洗い、父親から継いだ男爵の地位でバイオ戦士を作り出す。
逆恨みするサタンを倒すべく、バイオ戦士の挑戦状を叩きつけて自分の城に呼び出した。
18号たちがバイオ戦士たちを倒してしまうと、奥の手であるバイオブロリーを出す。
最後は培養液で命が危なくなるが、トランクスが助けてくれたおかげで必死に謝罪していた。
・バイオブロリー(声:島田敏)
サイヤ人。パラガスの息子。伝説の超サイヤ人。生まれた時から戦闘力10000を持っていた。
島田敏は代表作に『綿の国星』、『逮捕しちゃうぞ』などがあります。
先の戦いで親子かめはめ波で太陽を貫いて消滅したが、バイオテクノロジーで復活する。
未だに悟空への強い憎しみだけを持っていて、悟天とトランクスを見て怒りを持つ。
不完全な形で復活し、培養液の影響でバケモノのような姿になるも強さは健在である。
最後は培養液と融合するも海水を浴びて硬化し、悟天とトランクスにより粉々に破壊された。
感想
個人的な評価
本作は『ドラゴンボール』シリーズの劇場版において14作目となります。
時期的にはミスター・サタンが天下一武道大会で優勝した直後だが、魔人ブウの復活による矛盾で平行世界の物語となっています。
劇場版屈指の人気キャラであるブロリーが三度目の登場となるが、今回は前二作とかなり違った扱いとなっている。
作品を重ねるごとにブロリーの人間性が失われるが、本作でついに姿までバケモノのような感じになってしまっている。
そもそも、今回登場しているブロリーは本人ではないクローンであり、伝説の超サイヤ人と比べても数段弱いように見受けられる。
今回から18号がスクリーンデビューし、同時に娘のマローンもちょい役で出て、クリリンも久々に一瞬だけ戦闘をします。
バイオブロリーはオリジナルと比べると弱いのですが、それでも充分に悟天やトランクス、18号ですら簡単に倒してしまうほどの強さでした。
ただ、あまりにも見た目がグロテスクなので、子供が見たら間違えなくトラウマになるだろうと思えるぐらい恐ろしい。
どうやら企画の段階で一度目は悟空、二度目は悟飯、今回で悟天がそれぞれ決着をつけるコンセプトになった為、悟飯が出ていないです。
やはり、どうしても子供である悟天やトランクスが物語の中心になると、シリアスさよりもコミカルさが強調されてしまいます。
その為にバトルはいつもよりも緊張感がなく、恐ろしく無類の強さを持つブロリーにそこまでの絶望は感じられない。
それにミスター・サタンというトリックスターがいるおかげで、尚更、作品が全体的にコメディ色が強くなっているのは否めません。
ようやくブロリーも完全に消えて、これで心置きなく地獄で暴れる事ができるだろうし、そこには悟空もいて結果的に良かったのかもしれない。