作品紹介
公開年月 | 2013/04/25 |
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ジャンル | サスペンス/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ミンハジ・フダ |
脚本 | スティーヴン・ケンドール |
製作 | ドミニク・ノリス、ギャレス・ワイリー |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ロンドン郊外にある巨大なタワーマンション「マーシー・ポイント」は廃墟と化し、立入禁止エリアとなっていた。
ある日、刑務所から出所した若者たちにラジオのアンテナをマンションの最上階に設置するという仕事の依頼が入ってくる。
若者たちはナワバリという事で意気揚々とマンションに入るが、そこには恐ろしい殺人鬼が住み着いたのだった。
登場人物&出演者
・ロイド(演:ジェイコブ・アンダーソン)
主人公。マーシー・ポイントの元住人。刑務所での刑期を終えて地元に帰ってきた。
ジェイコブ・アンダーソンは代表作に『Adulthood』、『Overlord』などがあります。
子供の頃からジェマとは両思いで、妊娠していた彼女を誰よりも大切に思っている。
マンションに来て目的を果たして帰ろうとしたら、ジェマがいない事に気付いて慌てる。
他に誰かいると察知すると、別の侵入者が目の前で殺され、ジェマを助けようとする。
最後はジェマを助けるも殺人の容疑をかけられ、再び刑務所に入れられてしまう。
・ジェマ(演:ソフィー・スタッキー)
マーシー・ポイントの元住人。妊娠中。刑務所から出所してきたロイドを温かく出迎えた。
ソフィー・スタッキーは代表作に『ザ・ダーク』、『ウーマン・イン・ブラック/亡霊の館』などがあります。
マンションの目的地に入ると、ロイドとジェイソンが口論となって傷ついて一人で屋上へ。
やって来たロイドが謝っても許さず、一人でいるところを殺人鬼に捕まってしまう。
目の前で別の侵入者が解体される場面を見せられ、そのまま殺人鬼に別の場所へ移される。
最後はロイドに助けられ、無事に赤ん坊を出産するが、それをグレイディが見ていた。
・コリン(演:ドウェイン・ヘンリー)
マーシー・ポイントの元住人。仲間の中で一番体が大きい。何かと買い出しに行ってくれる。
ドウェイン・ヘンリーは代表作に『オックスフォード連続殺人』、『ダークナイト/ライジング』などがあります。
マンションの目的地に入ると、そこにいたハトたちを楽しそうに眺めていた。
見つけたハトの卵をジェイソンに見せるが、彼が容赦なく踏み潰して機嫌を損ねる。
ケリーがいなくなって怒りに満ちると、怖じ気づくギャリーを一喝すると彼女を探しに行く。
最後は殺人鬼を見つけてタイマン勝負するが、外に突き落とされてパイプが刺さって死亡。
・ギャリー(演:カルム・マクナブ)
マーシー・ポイントの元住人。ロイドたちと連んでいて、少しばかりクレイジーな性格。
カルム・マクナブは代表作に『フットボール・ファクトリー』、『The Firm』があります。
マンションの目的地に入ると、ハトの巣を見つけてすぐに燃やそうとしてロイドが止めた。
卵も見つけてバカみたいに次々と割っていき、それを見ていたコリンは少し不機嫌になる。
ケリーが行方不明となってしまい、警察に知らせるべくコリンから強い口調で説得された。
最後はロイドたちを助けようとするが、殺人鬼にガソリンをかけられて燃やされて死亡。
・ケリー(演:ジェシカ・バーデン)
マーシー・ポイントの元住人。ポッチャリ女子。閉所恐怖症でエレベーターに乗れない。
ジェシカ・バーデンは代表作に『ハンナ』、『ロブスター』などがあります。
ジェイソンの持っていたクスリですぐにハイとなり、ロイドの出所を一緒に祝っていた。
ジェマが行方不明になって必死に探すロイドによって心配となって探す事になる。
マンションに殺人鬼が潜んでいると知り、警察に助けを呼ぶべく外に出ようと行動した。
最後は殺人鬼に居場所がバレてしまい、狭いダクトから下の階まで突き落とされて死亡した。
・ジェイソン(演:アダム・ディーコン)
マーシー・ポイントの元住人。いつもゴマを吸ってハッパをもらっているお調子者。
アダム・ディーコンは代表作に『グランド・エセックス・コネクション』、『ダブル・リベンジ/裁きの銃弾』などがあります。
知り合いからアンテナをマンションに設置する仕事を受け、ロイドたちにも手伝わせた。
ロイドとはいつもケンカ腰になっていて、刑務所帰りの彼に対しても突っかかっていた。
マンションに入るとノリが悪いロイドにクスリを混ぜたビールを渡し、強制的にハイにした。
最後は殺人鬼にビビっている仲間に呆れ、一人で立ち向かおうとするがあっさり殺された。
・レイ・グレイディ(演:ジェフ・ベル)
マーシー・ポイントの元住人で管理人。マンションが廃墟となってから施設の管理をする。
ジェフ・ベルは代表作に『フーリガン』、『キングスマン』などがあります。
過去にギャリーがハトを燃やして、マンションが火事になって管理人をクビになった。
廃墟と化したマーシー・ポイントに未だ住んでいて、不法侵入者を捕まえて殺していた。
ジェマを捕まえると、ロイドたちの仲間を一人ずつ殺していく中、負傷もしてしまう。
最後はロイドに指を切り落とされ、部屋が火事になるも抜け出し、ジェマの元にやって来た。
感想
個人的な評価
本作はみんな大好きアルバトロスフィルムから発売されている作品です。
邦題が示すように本作はタワーマンションを舞台にしたシチュエーションスリラーです。
火事によって廃墟と化したマンションだが、なぜか普通にエレベーターが使える時点でおかしいと思うはずです。
しかし、本作の主人公たちは不良上がりのバカばかりなので、そこまで深く考えていない。
そもそも、刑務所に入るような不良を主人公にしている時点で同情の余地はなく、不法侵入しているので殺されても自業自得。
「廃墟のタワーマンションを拠点にしている殺人鬼」という設定がいいと思っていたが、主人公側が全員バカすぎて拍子抜けしました。
やはり、ちゃんとできるような人間や同情の余地がある人間じゃないと、最終的に自業自得というところで落ち着いてしまう。
肝心の殺人鬼はハトを殺されたから恨んでいるのか、過去の因縁なのか、そこら辺は予測の範囲でしか分からない。
少しだけ同情を集める為に主人公とヒロインに赤ん坊がいる設定を使っているが、それも付け焼き刃すぎて説得力がない。
結局、勝手に廃墟のマンションに入ってきた主人公側が侵入者で、そこの管理人である殺人鬼がただ仕事したにすぎなかった。
廃墟のマンションという舞台もそこまで活かせず、殺人鬼の設定に面白味がないのが一番の致命的な部分でしょう。
あとは殺人鬼を象徴するような凶器や演出もないので、キャラクター性としても非常に薄くて物足りないです。
どうでもいいハッパでラリってしまうシーンより、殺人鬼に関するエピソードを盛り込んでキャラクター性を厚くするべきでした。
所詮はイギリス映画なので予算もそこまでないだろうが、工夫すればいくらでも面白くできた素材だけにもったいないです。