シンクロナイズドモンスター RE-2757

作品紹介

公開年月  2017/11/03
ジャンル  SF/コメディ
原作  なし
監督  ナチョ・ビガロンド
脚本  ナチョ・ビガロンド
製作  ニコラス・シャルティエ、ゼヴ・フォアマン、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

憧れのニューヨークで働いていたグロリアだったが、失業してから酒浸りの日々を送る。
ついには同棲中の彼氏に家を追い出され、生まれ故郷の田舎町へ帰り、幼馴染みのオスカーが営むバーで働く事になる。
すると、韓国ソウルで突如巨大な怪獣が出現するニュースを知ると、その動きはグロリアと同じで彼女は世界を混乱に陥れるのだった。

登場人物&出演者

グロリア(演:アン・ハサウェイ)
主人公。仕事をクビになり、ティムと同棲していたがダメ人間すぎて家を追い出される。
アン・ハサウェイは近年の出演作に『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』、『マイ・インターン』などがあります。
仕方なく故郷に帰ってきたが、そこで幼馴染みだったオスカーと奇跡的な再会を果たした。
オスカーとの会話で荒んでいた心が少し落ち着きを取り戻すが、結局は酒を飲んでしまう。
自分がモンスターとリンクしている事を知って遊ぶが、それで何人も殺して後悔する。
最後は暴走するオスカーを止めるべくソウルに行き、公園にいた彼を遠くへ投げ飛ばした。

オスカー(演:ジェイソン・サダイキス)
グロリアの幼馴染み。亡くした父親のバーを引き継いで、改装して規模を小さくして経営。
ジェイソン・サダイキスは近年の出演作に『マザーズ・デイ』、『栄光のランナー/1936ベルリン』などがあります。
故郷へ帰ってきたグロリアと偶然すぎる再会をして、自分のバーまで連れてみんなと楽しむ。
酒によって記憶をなくしていたグロリアの面倒を見ていて、彼女の為に家具も用意した。
実はグロリアと同じく特定の時間にいる時、彼女と同様にソウルでロボットとして出現する。
最後は暴走してソウルを破壊しようとするが、グロリアによって遠くへ投げ飛ばされた。

ティム(演:ダン・スティーヴンス)
グロリアと同棲していた恋人。二日酔いの朝帰りをしてしまったグロリアを待っていた。
ダン・スティーヴンスは代表作に『誘拐の掟』、『美女と野獣/2017年版』などがあります。
朝食を食べていた時にグロリアが帰ってきて、呆れて彼女を家から出て行くよう言った。
故郷に帰ってメールや電話の返事がない事に焦ってしまい、仕事だと言ってやって来る。
実はずっとグロリアの事を気にかけていて、その様子を探る為に彼女の故郷に来ていた。
最後は一緒に帰るはずだったが、事情を一切話さなかったグロリアはソウルに行っていた。

ジョエル(演:オースティン・ストウェル)
オスカーが経営するバーの常連客。なぜかグロリアの色目に騙されてその気になってしまう。
オースティン・ストウェルは代表作に『セッション』、『ブリッジ・オブ・スパイ』がある。
そこで調子に乗ってキスを迫ったが、それを見たオスカーに怒られて場の雰囲気が台無し。
最初からグロリアが目を付けていたイケメンで、彼を紹介しないオスカーにガッカリする。
オスカーやガースとともに飲んでいたが、トイレにいった隙に彼女から誘いを受けた。
最後はグロリアと関係を持った事がオスカーにバレてしまい、暴走する原因に棒立ちとなる。

ガース(演:ティム・ブレイク・ネルソン)
オスカーが経営するバーの常連客。グロリアと初対面でもフレンドリーに話しかけていた。
ティム・ブレイク・ネルソンは代表作に『オー・ブラザー!』、『インクレディブル・ハルク』などがあります。
グロリアを見て話しを始めていくが、酔っぱらっていたせいで何を言っているのか分からず。
いつもバーが閉店してからオスカーやジョエル、それにグロリアとともに飲んでいた。
実はトイレに行くフリをして、そこでコカインを摂取していたが、オスカーは見逃していた。
最後はジョエルとグロリアの関係を知ったオスカーがブチ切れ、脅されて結局店を出た。

感想

個人的な評価

本作は『サンダンス国際映画祭』、『シッチェス・カタロニア国際映画祭』などのファンタスティック映画祭を席巻した作品です。
主演を務めるアン・ハサウェイは他に製作総指揮としても参加しています。
アン・ハサウェイとしてもこれまでの築き上げたキャリアーウーマンから一変、本作ではダメウーマンとして登場します。
酒で失敗する人が少なくはないですが、本作はそこに焦点を当てた作品となっています。
コメディがベースになっていて、モンスターとシンクロするという事で期待していました。
つまり、本作は軽いノリで展開していき、最後は主人公が物語の中でシンクロするモンスターを通じて成長していくと思っていました。
しかしながら、本作はまさかのシリアスな展開になってしまい、期待していたモノとは違った内容で期待を裏切られました。
ハッキリ言って、シリアスな展開は微妙であったし、何より主人公が再会したオスカーが途中で変貌するのは違和感があった。
その展開にするならば、もっと伏線を張っておくべきであり、オスカーが変貌する理由にも納得ができたと思う。
それに本作のメインになるはずだったモンスターだが、完全なるオマケすぎて、せっかくの面白い設定もほとんど活かせていない。
あとはなぜ韓国のソウルに怪物が出現したのか理由も単純すぎるし、必然性がまったくないせいで他の理由を勘繰ってしまう。
とにかく、本作は素直に作れば面白い作品だったのに、なぜかシリアス方向にしてしまったのか分かりません。
アン・ハサウェイが気合いを入れて臨んだ作品だっただけので、期待値が高かったせいでガッカリ感が否めない作品でした。