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AIR/エアー RE-2431

AIR/エアー RE-2431

作品紹介

公開年月  2015/08/14
ジャンル  SF/サスペンス
原作  なし
監督  クリスチャン・カンタメッサ
脚本  クリスチャン・カンタメッサ、クリス・パセット
製作  クリス・ファーガソン、デヴィッド・アルパート、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

放射性物質により地上での呼吸が不可能となった近未来。
消滅寸前の社会を再建する為、地下の人口冬眠施設でコールドスリープ状態にされた優秀な遺伝子を持つ職員たちが眠っていた。
その維持管理を任された二人の技術者、バウアーとカートライトは、限られた酸素の中で半年毎に目覚めながら生存可能な最後の場所と冬眠中の職員たちを死守していた。
だが、何度目かの目覚めの時、ハプニングで自分たちの睡眠装置の一つが壊れてしまい、バウアーとカートライトは2時間の酸素リミットが迫るのだった。

登場人物&出演者

バウアー(演:ノーマン・リーダス)
主人公。技術者。半年に一度の目覚めではしゃぐ。仕事よりも自分のストレス解消を優先。
ノーマン・リーダスは近年の出演作に『トリプル9/裏切りのコード』、『お!バカんす家族』などがあります。
仕事はさっさと切り上げて、次の睡眠まで飯を食ってオナニーをして寝ようと考えた。
事故により睡眠装置が一つ壊れてしまい、予備のパーツで修理して試しに入るも失敗する。
そのせいでカートライトを疑い、更に生き残る為に仕事を放棄するという暴挙に出る。
隣の格納庫から予備のパーツを調達する為、向かうカートライトを案内をする。
最後はカートライトが不意を突いてモルヒネを打たれ、そのまま天国へ旅だって行く。

カートライト(演:ジャイモン・フンスー)
主人公。技術者。半年に一度の目覚めでもマイペース。あくまで仕事を優先する真面目さ。
ジャイモン・フンスーは近年の出演作に『ターザン:REBORN』、『バチカン・テープ』などがあります。
確実に仕事をやり遂げる一方、眠っているアビーという女性の幻と会話をして正気を保つ。
事故により睡眠装置が一つ壊れると、予備のパーツを取り付けるも不安で試せなかった。
それが原因でバウアーは危うく窒息死するところになり、これで疑われるようになる。
バウアーが暴挙に出るが、アビーの制止でなんとか食い止めるも次の手がハイリスクとなる。
疑心暗鬼になったバウアーが拾った銃で撃たれるが、反撃をして生き残って仕事を続ける。

アビー(演:サンドリーヌ・ホルト)
ヒロイン。人類の未来を担う優秀な遺伝子を持つ女性。カートライトの幻として登場する。
サンドリーヌ・ホルトは代表作に『バイオハザードⅡ/アポカリプス』、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』などがあります。
生き残る為に仕事を放棄するバウアーの暴挙を止めるべくカートライトを説得する。
実はカートライトの妻であり、彼にとって唯一の救いとしてずっと導いていた。

感想

個人的な評価

本作の見どころは主演がノーマン・リーダスというだけ。
つまり、それ以外に観るべきところがない全体的に微妙な作品だと言える。
基本的にノーマン・リーダスと相棒のジャイモン・フンスーの二人で物語が進んでいく。
そこに幻として時々登場する唯一の女性であるサンドリーヌ・ホルトぐらい。
物語としては地上の空気が汚染され、地下で人類を再建する優秀な遺伝子を持つ人間たちを保護と管理する二人の技術者が色々とやらかす。
半年に一度目覚め、装置の点検をして、また眠るという単純な仕事を繰り返す。
しかし、彼らが寝ている睡眠装置の一つが壊れてしまい、そこから信頼が崩れ去り、お互いに疑心暗鬼となる。
密室で繰り広げる典型的な疑心暗鬼となる二人の登場人物だが、あまりにも説明不足です。
まず、ノーマン・リーダスが演じるバウアーが疑心暗鬼となる場面でジャイモン・フンスーが演じるカートライトの行動が謎すぎる。
それが説明されないまま一方的な疑心暗鬼を暴走させるバウアーに、カートライトはマトモに理由を話そうとしない。
どう見てもカートライトの方がヤバイ感じだが、なぜかバウアーが悪者に映ってしまう。
気楽に仕事をするバウアー、真面目だが幻としゃべるカートライト、どう考えてもカートライトの方が危険なヤツに感じる。
それなのにバウアーが悪い感じになっているのはどうにも納得がいかなかった。
全体的に説明不足すぎるし、ノーマン・リーダスとジャイモン・フンスーは悪くないが、宙に浮いた設定では二人の良さも半減してしまう。
結局、監督は何をしたかったのか分からず、そのせいで作品の中核が見えてこない。
単純に密室でのサスペンスをやってみたかったという印象しか残らない。
多分、何かメッセージを含んでいるだろうが、まったく伝わってこない時点でダメです。
こういう作品はどれだけ観ている人を引き込むかで決まるが、本作はその要素が俳優頼りになってしまっているのは最大の失敗でした。


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