作品紹介
公開年月 | 2019/08/29 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | エリック・フォースバーグ |
脚本 | エリック・フォースバーグ |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ネバダ州の人知れぬ砂漠「ヒドゥン・デザート」にサーカスの一団がやって来るが、町を支配する悪魔の化身とみなした司祭で住民たちに虐殺される。
それから25年後、フェスに向かうサリーたちがヒドゥン・デザートで休憩していると、トレイに行っていた一人が戻らずみんなで呼び戻そうとする。
すると、突然現れたサーカステントに仲間がいると思い中に入ると、そこには息を潜める一人のピエロが彼らを待っていたのだった。
登場人物&出演者
・オースティン(演:アダム・エルシャー)
アメフト部のエース。知能レベルは低いが冷静な脳筋バカ。筋肉があるのでまとめ役となる。
アダム・エルシャーは代表作に『Low Low』、『Cuck』などがあります。
自分勝手な弟にみんなが振り回されても何も言わず、バカの一つ覚えに名前を連呼していた。
弟を探すべく全員を引き連れてサーカステントに来るが、分断されて最悪の状況になる。
一人だけ狭い通路から出口を見つけて、ソスの正体を説明するビデオを見つけていた。
最後はサラとサリーを助け出し、デイヴィが殺され、燃えるテントでソスと心中をした。
・デイヴィ(演:テイラー・ワトソン・スーペル)
オースティンの弟。ピンクのポロシャツと短パンのダサイ服装。風景を撮ってSNSに投稿。
テイラー・ワトソン・スーペルは代表作に『A Bread Factory, Part Two』、『Pretenders』などがあります。
廃墟になった町を見つけて一人で探索し、サーカステントを見つけるソスに捕まってしまう。
ショーを見せられる為に生かされ、サラとサリーも連れて来られて抵抗できず一緒に鑑賞。
コディの死体を放っておけないとして持ち出すも、逆に足を引っ張る事になってしまう。
最後はオースティンとソスに挑むも当然のように敵わず、腸を抉られてそのまま死亡した。
・サラ(演:ミカヴリー・アマイア)
ビッチ姉妹の姉。オースティンの恋人。知能レベルは低い。フェスに妹をなぜか連れて来た。
ミカヴリー・アマイアは代表作に『Daddy’s Girl』、『Mommy Would Never Hurt You』などがあります。
冒頭から存在感がほとんどなく、説明役を買って出る妹の姉という立場だけで存在している。
不気味なサーカステントに入って分断されると、少ない知能を使って妹を探そうとする。
ゴーディが水攻めで殺され、なぜかマーカスも殺されたと話し、そのまま捕まってしまう。
最後は何もしなかったおかげで無傷で、火傷を負ったはずのサリーと生還を果たした。
・サリー(演:オードリー・ギブス)
ビッチ姉妹の妹。知能レベルは一般人程度。フェスに行く姉に付いて行った。説明役を担う。
オードリー・ギブスは本作が長編映画デビュー作となります。
デイヴィを探すという目的しかできない他の人たちに代わって、ネットで場所を検索した。
立入禁止の場所だと説明をして、町が廃墟になったと語り、他のバカたちに状況を知らせる。
オースティンの目の前でソスに捕まり、ジリアンと火あぶりにされて多少の火傷を負う。
最後は助けに来たオースティンのおかげでテントを脱出し、サラとともに生還を果たした。
・ジリアン(演:カミーユ・ワームサー)
サラの友人。メガネをしているが知能レベルは低い。服は一番面積が少ないが色気はない。
カミーユ・ワームサーは本作が長編映画デビュー作となります。
なかなか戻らないデイヴィに嫌気が差していたが、みんなと一緒に仕方なく探しに行く。
不気味なサーカステントに入るのを拒む白黒コンビに対し、チキンのマネをして挑発した。
クラウンによる分断で一人になってしまい、自動で動くピエロの人形に全身を噛まれる。
最後は火あぶりにされ、一度は助け出されるも、ソスが割ったガラス片が全身に刺さり死亡。
・ゴーディ(演:サム・ラザロ)
パーカーを着るデブ。オースティンの腰巾着。バカ者たちの中では完全に存在が浮いている。
サム・ラザロは代表作に『Family』などがあります。
ずっと文句を垂れているだけで行動をせず、主体性がないのでみんなに付いていくだけ。
立入禁止の看板を見ても無視してしまい、後から言ってみんなから顰蹙を買われてしまう。
サーカステントで分断されてサリーと行動するが、罠で足首を破壊されたと冷静に説明した。
最後は待機していたソスに捕まると、サラに見捨てられ、ジェット水流を口内に食らい死亡。
・チャック(演:ジェームズ・ジョバノービック)
白黒コンビの白い方。アメフト部のラインバッカー。知能レベルは低く常にふざけている。
ジェームズ・ジョバノービックは本作が長編映画デビュー作となります。
廃墟となった町をマーカスと一緒にふざけて写真を撮り、状況をあまり深く考えられず。
不気味なサーカステントに最初は入るのを拒むが、女たちに挑発されて仕方なく中に入った。
危険だと分かってチャックと一緒に外へ出ようとするが、迷ってしまい逆ギレしていた。
最後はソスに捕まり、サラたちの前でポップコーンが体から出て、口からも出て爆発四散。
・マーカス(演:テイヴィオン・パワー)
白黒コンビの黒い方。アメフト部のクォーターバック。知能レベルが低く、お調子者。
テイヴィオン・パワーは本作が長編映画デビュー作となります。
基本的にチャックと一緒に行動していて、物事を深く考えずにただ楽しむだけのバカ。
女たちに挑発された事でチャックと一緒にサーカステントに入って不平不満しか言わず。
チャックと出ようとして道に迷い、適当に走るも出口を見つけられずに逆ギレしていた。
最後は小さな筒に逃げ込むもソスの罠で、回転して全身を打ちつけて呆気なく死んだ。
・コディ(演:ジェイミー・リマウィ)
クソガキ。男なのに誰よりも長い髪の毛で似合っていない。ずっと髪を切れと言いたくなる。
ジェイミー・リマウィは代表作に『Santa Claws』などがあります。
コーディと名前が被っている上にバカ者たち中で浮いていて、小太りな点でも被っている。
唯一のガキという点だけが違いを見せているが、特に活躍するところがなく簡単に捕まった。
最後はサンドバッグに入れられてしまい、みんなの前でクラウンにより撲殺されてしまう。
・ソス・ザ・クラウン(演:デイヴ・クレック)
「ヒドゥン・デザート」にあるサーカス団の生き残り。25年間ずっと一人で過ごしていた。
デイヴ・クレックは代表作に『MADtv 20th Anniversary Reunion』、『Kazakh Business in America』などがあります。
廃墟と化した町で手作りのクラウン人形を並べ、Wi-Fiや自動人形を作るだけの知識を持つ。
久しぶりに来た客たちを出迎えると、お楽しみ小屋で捕まえ、ボコボコにして遊んでいた。
オースティンに大事な家族のビデオを奪われ逆上し、デイヴィとともに返り討ちにした。
最後はサーカステントが燃え上がり、オースティンの自己犠牲で脱出できずに怒っていた。
感想
個人的な評価
本作はアサイラムとアルバトロスがタッグを組んだ作品となります。
最初は『THAT/ザット』だと思い込んでしまったが、どうやらまったく関係ない作品でした。
本来ならガッカリするところであるが、上記のタッグならば期待を裏切らないだろう。
もちろん、アサイラムの製作なので予算もなく、時間もなく、三流の役者しか出ていない内容だと限界があります。
基本的に物語のほとんどは同じ舞台で済んでいて、分かりやすく近年の流行であるピエロ(クラウン)の殺人鬼がバカ者たちを襲います。
とにかく、こういう作品では内容を練るような事はなく、登場人物をいっぱい出して尺稼ぎをするのが常套手段となります。
本作では男女9人が登場しますが、見事に全員の知能レベルが猿並みで、雑な殺人ピエロの罠にかかっても仕方ありません。
男たちは使い捨てなのでキャラクターは見た目だけで中身はなく、薄い兄弟愛を見せているだけでも充分な感じでした。
姉妹も出ているけど、これについても意味はなく、単純に人数を増やしたら結果的にそうなったようにしか思えないような雑な設定でした。
脚本通りに物語を確実に進めないといけないし、限られた予算と撮影時間のせいで登場人物全員の知能レベルを下げるしかない事情が丸分かりです。
結局、何もしない登場人物が生き残って勇敢に戦うヤツは殺人ピエロと心中というセオリー通りのパターンで新鮮味はありません。
本作のオリジナリティとしては殺人ピエロの豊かな表情で、中盤から積極的に姿を現して存在感を出しているのは悪くないです。
ただ、脚本を作る時間がなかったせいで殺人ピエロのオリジナリティが出せず、取って付けたような設定にしてしまったのは少し残念でした。
雰囲気としては『悪魔のいけにえ』に代表されるような殺人鬼だが、色々と薄味なのですぐに忘れてしまいそうな内容であるのは言うまでもありません。