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ポラロイド RE-3193

ポラロイド RE-3193

作品紹介

公開年月  2017/07/19
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ラース・クレヴバーグ
脚本  ブレア・バトラー
製作  ロイ・リー、クリス・ベンダー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アナログのカメラが好きな女子高生のバードは、バイト先のアンティークショップで同僚のタイラーからポラロイドカメラをプレゼントされる。
当然のようにバードはポラロイドカメラを気に入り、早速とタイラーを試し撮りしていた。
その晩、仮装パーティに参加したバードだったが、突然乱入した保安官からタイラーが不審な死を遂げたと知らされるのだった。

登場人物&出演者

バード(演:キャスリン・プレスコット)
主人公。女子高生。カメラ好き女子。過去に交通事故で首にケガを負ってスカーフで隠す。
キャスリン・プレスコットは代表作に『インバージョン/転移』、『僕のワンダフル・ジャーニー』などがあります。
アンティークショップで同僚のタイラーからポラロイドカメラをもらいオタク知識を披露。
みんなを撮ったせいで自分を含めて呪われてしまい、カメラの持ち主が殺人鬼だと判明する。
カメラの知識を使って対策を立てながら、コナーと殺人鬼の娘が自殺した原因を探った。
最後はローランドの亡霊を写真に写し、燃やして消滅させ、カメラを海へ捨てて葬り去った。

コナー(演:タイラー・ヤング)
バードが片想いするモテる男子高生。仲良しグループの中ではリーダー的な役割を持つ。
タイラー・ヤングは本作が長編映画デビュー作となります。
学校から「スカーフ女」とからかわれるバードが気になって、パーティで話しかけていた。
ポラロイドカメラによる呪いを見て、バードとともにカメラの持ち主について調べていく。
デヴィンが死んだと察知して逃げ回っていたが、バードを助けるも逆に助け出された。
最後はケガを負ったケイシーを抱え、カメラの処分を決めたバードの言葉に聞いていた。

ケイシー(演:サマンサ・ローガン)
バードの親友の女子高生。バードの過去を知っている。コナーに片想いしている事も知る。
サマンサ・ローガンは代表作に『デタッチメント/優しい無関心』、『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』などがあります。
人付き合いが苦手なバードを助けようと仮装パーティに誘い、思惑通りの展開になる。
ポラロイドカメラの撮影に飛び入りで映り込み、そのせいで呪われてパニックになっていた。
バードに励まされてカメラの出所を探り、殺人鬼が住んでいた家に妻がいると突き止める。
最後は殺人鬼の亡霊に追われてケガするが、バードの機転で安全地帯に避難して生還をする。

デヴィン(演:キーナン・トレイシー)
ミーナの恋人の男子高生。ミーナを「ベイ」と呼び、デンマーク語では「ウンチ」の意味。
キーナン・トレイシーは代表作に『ハンターズ/グリム童話の秘宝を追え!』、『インデペンデンス・デイ2014』などがあります。
仮装パーティでは運転手となるが、後部座席にいたバードたちにイチャイチャを見せつける。
写真による呪いを信じずに燃やした結果、ミーナの腕が燃えてしまい、信じるようになる。
入院したミーナの付き添いをするも殺されてしまい、動揺してバードのせいにしていた。
最後は狙われる事を知ってバードたちに対策を任せるが、結局間に合わず呆気なく殺された。

ミーナ(演:プリシラ・キンタナ)
ケイシーの友人の女子高生。デヴィンは恋人。バードたちの前で平然とイチャイチャする。
プリシラ・キンタナは代表作に『セックス・トラフィック/悪夢の週末』などがあります。
仮装パーティに行く前から運転するデヴィンとイチャイチャし、バードたちに見せつけた。
呪いをまったく信じなかったが、写真が燃えて自分の腕も発火した事で信じるようになる。
緊急入院で手術を無事に終えると、亡霊の存在をバードから聞いてデヴィンを探した。
最後は亡霊の襲撃され、自殺に見せかけたような首を吊った状態でデヴィンが発見された。

エヴリン(演:ケイティ・スティーヴンス)
仮装パーティを主催する女子高生。パーティではセクシーな占い師の仮装をしていた。
ケイティ・スティーヴンスは代表作に『Friends and Romans』、『Haunt』があります。
バードが持っていたポラロイドカメラに興味を持ち、勝手に撮影するも仕組みが分からず。
最後はパーティの片付けをしていると、呪いにより首を捻られて、死体で発見された。

タイラー(演:ダヴィ・サントス)
バードと同じアンティークショップでバイトする男子高生。バードに片想いをしている。
ダヴィ・サントスは代表作に『アドリフト』、『47メーターズ・ダウン:アンケイジド』などがあります。
ガレッジセールで珍しいポラロイドカメラを見つけ、バードの気を引こうとあげていた。
すぐに試しで撮影してもらうも確認せず、黒い影があるとバードに言われずにいた。
最後は後片付けていると呪いにより出現した怪物に襲われ、数時間後に変死体で発見される。

ベンブローク保安官(演:ミッチ・ピレッジ)
地元の保安官。タイラーが変死体で発見され、同じ店で働くバードに事情を話していた。
ミッチ・ピレッジは代表作に『バタリアン2』、『氷の微笑』などがあります。
今度はミーナが首を吊った状態で発見され、デヴィンが警察官を殴って彼らを連行した。
25年前の事件を調べていたバードたちの話しを聞かず、門前払いのような状態で追い出す。
レナの話しと正反対で、ローランドから虐待を受ける娘を助けようとするも失敗した。
最後は写真を手にしたローランドの亡霊に真ん中から破られ、体が縦に寸断されて絶命した。

アン・ファラデイ/レナ・セイブル(演:グレイス・ザブリスキー)
三人の高校生を殺したローランドの妻。名前を変えているが、同じ家にずっと住んでいる。
グレイス・ザブリスキーは代表作に『アルマゲドン』、『THE JUON/呪怨』などがあります。
ポラロイドカメラの持ち主が判明し、訪れたバードたちに過去の出来事を話していた。
ベンブローク保安官が娘を死に追いやったと話し、バードたちに復讐の手伝いをさせる。
最後はすべての話しはでっち上げで、夫の影響で頭がおかしくなっていただけという。

ローランド・ジョセフ・セイブル(演:リース・ビーヴァン・ジョン)
三人の高校生を拷問して殺害した殺人鬼として知られる。カメラで拷問を撮影していた。
リース・ビーヴァン・ジョンは代表作に『Roller Town』、『Weirdos』などがあります。
レナの話しではベンブローク保安官を含めた仲間が娘を辱め、自殺に追いやった復讐をした。
高校生だったベンブローク保安官を殺す寸前に警察官に銃殺され、カメラを握ったまま絶命。
魂がカメラに宿り亡霊となり、写真を映した人間を無条件で襲い、理由もなく惨殺していく。
最後はバードに写真を撮られて潰されても動くが、燃やされた事でこの世から消滅した。

感想

個人的な評価

本作は監督のラース・クレヴバーグが2015年に手がけた短編映画『Polaroid』をセルフリメイクした作品となります。
ラース・クレヴバーグ監督はノルウェー出身で、リブート版『チャイルド・プレイ』の監督に抜擢されています。
更にかトレモリノスファンタスティック映画際』で上映され、最優秀ショートホラーフィルム賞を受賞しています。
元々が短編映画を長編映画にセリフリメイクしていますが、これは短編だったから良かったような印象を受けました。
ポラロイドカメラに殺人鬼の魂が宿り、最後に写真を撮られた人間から怪物に襲われていく設定はなかなか面白いと思いました。
ただし、これはあくまでB級映画としての設定として面白いワケで、本作はそれを拒絶するような雰囲気にしてしまっています。
どうやらラース・クレヴバーグ監督はジェイソンやフレディのようなB級映画にしたくなかった感じが伝わってきました。
中盤以降は作品の雰囲気を表現しようと薄暗い映像がずっと流れていて、ハッキリ言って、これはPOV手法並みイライラさせられます。
何が起きているのかほとんど分からず、ピンポイントで怪物を登場させてインパクトを出そうとする演出は個人的に好きじゃない。
せっかく設定が面白いし、広がりがあるのに、敢えてそこに落とさずにしたのは非常にもったいないと思います。
B級映画路線でやっていけば、シリーズ化できるぐらい良い素材だっただけに、エンターテイメントより作家性を重んじた監督にガッカリしました。
リメイクされた『チャイルド・プレイ』は現代版としてオリジナルと違った雰囲気であり、改めて思い返すとB級映画路線を突っぱねようとする意識が感じられる。
ラース・クレヴバーグ監督はB級映画路線じゃなく、作家性を重要視するタイプなので、こういう作品ではあまり相性が良くないと思います。
素直にB級映画で観ている人間を楽しませようとする監督の方が素材を活かせるし、もっと面白い作品にできるだけにもったないと感じました。