ブレア・ウィッチ Re-2510

作品紹介

公開年月  2016/10/01
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  アダム・ウィンガード
脚本  サイモン・バレット
製作  ロイ・リー、スティーヴン・シュナイダー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

かつてヘザーは“ブレアの魔女”をテーマにしたドキュメンタリー映画製作の為、ブラック・ヒルズの森を訪れたまま消息を絶った。
しかし、ヘザーの失踪から20年後、弟のジェームズはYouTubeで姉らしき人物が映った動画を見つける。
姉を救う為、そして“ブレアの魔女”の謎を解くべくジェームズは仲間たちとともに森へと足を踏み入れるのだった。

登場人物&出演者

ジェームズ(演:ジェームズ・アレン・マキューン)
主人公。20年前に失踪した姉のヘザーを動画サイトで見かけて事で探そうとを決意する。
ジェームズ・アレン・マキューンは代表作に『オーバードライヴ』などがあります。
リサの課題作に付き合うと同時にドキュメンタリーの主人公として冷静に物事を進めていく。
最初はピーターとともに魔女伝説をバカにしていたが、森の異様な雰囲気に恐怖を持つ。
ピーターが消え、タリアが死に、アシュリーとはぐれるとリサと行動を共にする。
最後ではヘザーがいる家に入るも、魔女と目が合って生贄にされてしまう。

リサ(演:キャリー・ヘルナンデス)
ジェームズの女友達。課題作としてジェームズが姉を探すドキュメンタリーを撮っている。
キャリー・ヘルナンデスは代表作に『ラ・ラ・ランド』などがあります。
あくまで本作では撮影に徹しており、どんな状況でもカメラを回す事を忘れません。
段々と状況が悪化していき、何者かに追われるもジェームズと一緒に行動する。
ジェームズとともに森にあった家を見つけるが、危険を察して入る事を拒絶した。
しかし、魔女の脅しで中に入ってしまい、結局は目が合って生贄にされる事になる。

ピーター(演:ブランドン・スコット)
ジェームズの幼馴染み。家族ぐるみの付き合いだが、ヘザーの事はまったく記憶にない。
ブランドン・スコットは代表作に『シュガー・ラッシュ』などがあります。
真剣にブレアの魔女について語るレーンたちをあざ笑うほど信じていないバカ。
何かと短気ですぐにキレるバカだが、ジェームズを大切な友達として思う一面もある。
一人で薪を拾いに行くが、何かに襲われて呆気なく最初の退場者となる。

アシュリー(演:コービン・リード)
ジェームズの女友達。友人として同行しており、ドローンの操縦ができるだけの役目。
コービン・リードは代表作に『Words with Girls』などがあります。
仲良し四人組の中で役目が弱いので、魔女伝説について聞き出すなど役に立とうとする。
川で足の裏を切るが、どんどん悪化して気分が悪くなっているがちゃんと立っている。
何者かがキャンプを襲い逃げ出すがジェームズたちとはぐれて足に別のケガを負う。
木の上部にドローンを見つけて取ろうとするが、何者かに突き落とされて連れ去られる。

レーン(演:ウェス・ロビンソン)
ジェームズが見つけた動画の共同投稿者。ブレア・ウィッチに興味を持って同行する。
ウェス・ロビンソンは代表作に『ディテクティヴ』などがあります。
初日のキャンプでジェームズたちが寝ている間に木の人形を吊して脅していた。
結局は森の危険さを察知して、タリアとともに別行動するもまたジェームズたちと合流。
更に自分だけは違うと言いながら発狂して一人で森の中へと入っていった。
最後は発狂した状態で森にある家でリサを襲うが、反撃されて敢えなく絶命する。

タリア(演:ヴァロリー・カリー)
ジェームズが見つけた動画の共同投稿者。森の近くで育ち、地理にはそれなりに詳しい。
ヴァロリー・カリーは代表作に『American Pastoral』などがあります。
レーンとともに森へ同行するが、魔女伝説を信じていてジェームズたちを脅した。
しかし、森は危険だと察知したレーンと行動を共にするも再びジェームズたちと合流。
正気を失ったレーンから離れるが、何か怯える形でジェームズたちのキャンプに残った。
木の人形に自分の髪の毛が付けられ、それを折った拍子に彼女も複雑骨折して絶命。

感想

個人的な評価

本作は1999年に公開された『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の正統な続編である。
2000年に続編と題した『ブレアウィッチ2』が製作されるも、監督であったダニエル・マイリックとエドゥアルド・サンチェルは認めていません。
その為、本作は正統な続編として大きく宣伝して一作目の衝撃を与えようとしました。
ただ、すでに一作目が17年前であり、今ではPOVの作品が溢れているせいで前作よりは話題にならなかったです。
そもそも、一作目は様々なメディアを使って上手く宣伝したのが大きな成功に繋がった。
実際の物語はホラー映画として出来が悪く、POVというクソ視点のせいで萎える結果に。
今ではゴミのように溢れているPOV作品だが、元祖となる映画の続編という事で多少の期待を持ちました。
しかし、どうしてもPOVのクソ視点が気に入る事ができず、人によっては酔ってしまう可能性があると思います。
限定された視点の中で何でもアリな演出になって、あっちこっちに視線が飛ぶのでパニックになるとワケが分からなくなる。
もう後半ではほぼ暗闇となる上にPOVのクソ視点なので、何が起きているのか分からない。
あとは音や登場人物たちの声だけが明確になるが、なぜか重要なところだけしっかりとカメラは映している都合の良さを発揮する。
そして、物語は続編というよりはほぼリメイクのような感じで、新鮮味は一切ありません。
過去の一作目を鑑賞した人ならすぐに分かるが、本作は前作を鑑賞していない人向けに作られたような気がしました。
結局、謎はそのままで前作とやっている事が一緒なので、解明を望んでいた人には満足のできる作品ではなかったです。
物語の終盤では恐怖に煽られる登場人物たちの悲鳴だけが鮮明で、映像が絶望的にクソ仕様なのでイライラしながら鑑賞していました。
元々、個人的にPOVは最悪の撮影方法だと思っているので、本作は最初から気に食わないのが大きなマイナスとなっている。
それに加え、続編と言っているクセに中身がリメイクであって、新鮮味がほぼないという点でも面白いとは思えなかった。
早くPOVという撮影方法が廃れてくれれば、個人的にはもの凄く喜びますが。