作品紹介
公開年月 | 2019/05/29 |
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ジャンル | アクション/SF |
原作 | なし |
監督 | ミッチ・グールド |
脚本 | ミッチ・グールド |
製作 | ジョ・マール、マイケル・フィリップ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
報酬次第でどんな仕事も引き受ける元海兵隊員のヴィンセント・レイカーが率いる傭兵部隊はロシアのモスクワでアルカサル共和国次期統治者を生け捕りにする。
武器商人カール・ケスとCIAからの依頼を受け、アルカサル共和国の反政府軍に銃器を提供する極秘任務を担い、旧チェルノブイリ原子力発電所へ向かう。
ところが、そこで待ち受けていたのはいくら銃弾を浴びせても倒れない殺人マシーンの容赦ない攻撃であった。
登場人物&出演者
・ヴィンセント・レイカー(演:ルイス・マンディロア)
主人公。傭兵部隊を率いるリーダー。どんな危険な依頼でも報酬次第で引き受けるタフガイ。
ルイス・マンディロアは近年の出演作に『ミッション・ブレイブ/欧州警察特殊部隊』、『2バッドガイズ』などがあります。
主に二挺拳銃を使い、緻密な作戦と仲間の力を信頼して困難な依頼を確実にこなしてきた。
多くの敵を作っていて覚悟を決めていて、雇い主に裏切られる事も想定して動いている。
ドローンの正体を知ると、冷静な判断と作戦を展開させ、反撃の狼煙を上げて鼓舞していた。
最後はアンテナを破壊してドローンを止め、逃げようとしたカールから大金を手にした。
・ヘイズ捜査官(演:ドミニク・スウェイン)
CIA捜査官。アルカサル共和国次期統治者の生け捕りに報酬を払う事に躊躇いを持っていた。
ドミニク・スウェインは近年の出演作に『オーバーロードZ』、『スーパードッグ・マーフィー』などがあります。
政府がヴィンセントを使っている事に不満を持っていて、上司に頑なな意見をしていた。
カールの依頼でヴィンセントたちとチェルノブイリに行き、監視役として同行する事になる。
上司に裏切られてしまい、戸惑いながらもヴィンセントの真実を知って協力を決め込む。
最後はヴィンセントがアンテナを破壊して助かると、CIAから追われる身となって仲間へ。
・シロウ(演:ダン・サウスワース)
ヴィンセントが率いる傭兵部隊の一人。ナイフによる格闘術を使う。先行して偵察をする。
ダン・サウスワースは代表作に『ハウス・オブ・ザ・デッド2』、『ウルフ・ウォーズ』などがあります。
ヴィンセントや部隊の仲間から絶大な信頼を得て、単独での偵察を常に任されている。
CIAが監視役で同行する事で始末される危険性を知っているが、特に慌てる様子を見せず。
チェルノブイリでは謎の敵を探る為に単独で偵察し、接近戦でドローンと互角の戦いをする。
最後はドローンが停止すると、逃げようとしたスミス捜査官と戦って呆気なく倒した。
・ヴァル(演:ナターシャ・マルテ)
ヴィンセントが率いる傭兵部隊の紅一点。狙撃銃を使う。サポートと敵の位置を探る役目。
ナターシャ・マルテは近年の出演作に『アルファ/帰還(かえ)りし者たち』、『アルティメット・エージェント』などがあります。
狙撃の腕は超一流であるが、歴史や数学など考える事が苦手で意外にもビビリである。
次の任務でCIAが監視役として同行する事に不安を覚え、シロウの落ち着きぶりに感心する。
狙撃銃でドローンが倒せず、ダックスの囮で動きを止めると、劣化ウラン弾で倒した。
最後は足を撃たれてダックスが介抱し、ヴィンセントがアンテナを壊して助かった。
・ダックス(演:ジェイソン・アールズ)
ヴィンセントが率いる傭兵部隊の一人。部隊が所有する輸送機の操縦士。マスコット的存在。
ジェイソン・アールズは代表作に『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』、『ナショナル・トレジャー』などがあります。
冒頭の依頼では任務には関係ない配膳係を殺してしまい、スパイだと苦しい言い訳をした。
仲間からは無能扱いされるが、暗い雰囲気を和らげる役目としてヴィンセントから頼られる。
部隊の中で最も残酷で躊躇なくこなし、しゃべらないバーンズに拷問して情報を引き出す。
最後は足を撃たれたヴァルと隠れていたが、ヴィンセントがアンテナを壊して助かった。
・グリゴリ(演:オレッグ・タクタロフ)
ヴィンセントが率いる傭兵部隊の一人。重火器を使う。スマイルのTシャツを着こなす。
オレッグ・タクタロフは近年の出演作に『プレデターズ』、『ボーダー』などがあります。
体格に任せた力業を得意としていて、圧倒的な重火器で敵を制する為に油断してしまう。
姿を現さないドローンに乱射するが、油断して撃たれるも防弾チョッキでなんとか助かる。
ダックスがドローンに追い詰められると、力任せに動きを止め、ヴァルがトドメをさせた。
最後はドローンと高いところから落ちてしまい、死んだと思われたが実は生きていた。
・ブラックウッド(演:リチャード・アレン・リード)
ヴィンセントが率いる傭兵部隊の一人。ショットガンを使う。接近戦も問題なくこなす。
リチャード・アレン・リードは代表作に『ディアトロフ・インシデント』、『クリミナル/2人の記憶を持つ男』、などがあります。
ダックスを誰よりも無能扱いしていたが、彼の重要性をヴィンセントに聞かされていた。
チェルノブイリではドローンに襲撃されて応戦し、窮地だったグリゴリをなんとか助け出す。
ダックスの窮地に駆けつけるも倒され、ドローンの流れ弾に当たりそうになってしまう。
最後はドローンと戦うも劣勢になり、ヴィンセントがアンテナを壊した事で助かった。
・バーンズ捜査官(演:スティーヴ・パウンド)
CIAの捜査官。チェルノブイリでの任務にヴィンセントたちの監視役として同行する。
スティーヴ・パウンドは代表作に『All the Children Are Sleeping』、『The Hand of the Creator』などがあります。
なぜかダックスと一緒に行動するが多く、コンビを組む際に二人で周囲を警戒していた。
ダックスと広い場所で偵察していると、ドローンを誘き出す為に足を撃たれてしまう。
そこでドローンが味方だとバレてしまい、ヴィンセントたちに捕まって情報を吐く事に。
最後はダックスによる残酷な拷問で両目を抉られ、耐えられずに死亡してしまう。
・スミス捜査官(演:ジョー・マー)
CIA捜査官。ヘイズ捜査官の上司。汚い仕事を何度もヴィンセントに依頼している。
ジョー・マーは代表作に『Sneakers』、『Frat Pack』などがあります。
ヘイズ捜査官がヴィンセントに高い報酬を払う必要性がないと主張するも鼻で笑っていた。
次なるミッションにヘイズ捜査官にチェルノブイリにヴィンセントの同行をさせた。
実際はドローンの演習として最低限の情報しか与えず、部下が死んで文句を言っていた。
最後は逃げようとしたところでシロウがやって来て、あっさりと首を絞められて死亡。
・キャラハン将軍(演:ロバート・レイノルズ)
アメリカ軍の将軍。カールが開発したドローンに多額の資金を提供して期待していた。
ロバート・レイノルズは代表作に『メタル・トルネード』、『クラウン』などがあります。
戦闘のプロであるヴィンセントの部隊が相応しいとしてスミス捜査官の推薦を承諾。
過去にヴィンセントをハメて彼の軍人として経歴を台無しにしている張本人だと判明。
ドローンが劣勢に立たされると、カールに状況の打破を上から目線で指示をするだけになる。
最後は逃げようとしたところでヴィンセントが来て、過去の因縁を絶つべく即殺害された。
・カール・ケス(演:マイケル・パレ)
外交官で武器商人。ヴィンセントとは旧知の仲。新たな依頼をする為に足を運んできた。
マイケル・パレは近年の出演作に『2バッドガイズ』、『ボルケーノ・アルマゲドン』などがあります。
チェルノブイリで兵器を手に入れる為に依頼し、CIAの同行という条件付きだと話した。
実際はCIAと軍関係者と結託し、開発したドローンを買ってもらう為に演習を敢行させた。
ヴィンセントたちの善戦に演習は失敗し、彼らを消すべくすべてのドローンを出撃させる。
最後はヴィンセントに追い詰められ、大金を払う命を助けられ、武器の密売人に転職する。
感想
個人的な評価
本作は『未体験ゾーン映画たち2019』にて上映された作品となります。
安易なタイトルであるが、登場するのは空を飛ぶドローンじゃなく、人間が遠隔操作する高性能の殺人兵器ロボットとなる。
近い将来、戦争はゲームのように操縦されるロボットがメインになるだろうと言われている。
それを実現する本作は低予算であるけど、B級映画に多く出演している役者たちがかなり出ていて意外にも豪華だと言えます。
傭兵部隊のリーダー役のルイス・マンディロアは説得力があり、紅一点のナターシャ・マルテも強くて美しいし、脳筋なオレッグ・タクタロフは良いキャラクターでした。
他にもナイフを使うダン・サウスワース、ショットガンを操るリチャード・アレン・リード、マスコット的な存在で残酷なジェイソン・アールズも良かったです。
特に一番弱そうでお荷物扱いされているダックス役のジェイソン・アールズがかなり目立っていたと思います。
実は部隊の中で一番ヤバイ人間で、誰もがそれを知っていて彼から一歩下がっているところも非常に面白い設定でした。
同行するCIA役のドミニク・スウェインはずっとほうれい線が気になっていて、顔のアップが多すぎて逆に可哀想な感じでした。
それとB級映画の悪役がすっかり定着しているマイケル・パレも、本作では期待通りのやられ役としてラストで活躍してくれました。
ちょっとばかりマイケル・パレの頭髪が寂しくなったのは残念だが、勝てるはずもないのに主人公と拳を交えて負ける姿も板に付いている。
ただ、珍しく本作では主人公が金で取引を持ちかけて生還するパターンは面白いと感じた。
本作はしっかりとしたキャラクター設定があって、ストーリーも余計なモノがなくて単純な点も良かったと思う。
しかしながら、本作はアクションの部分で必ずと言っていいほどスローモーションを多用した演出はしつこかったです。
冒頭ではスタイリッシュな印象を持ったが、何度も使ってしまうと、今度はアクションのテンポを悪くしてしまう印象を持った。
やはり、こういう演出は要所で使うべきであって、何度も使うようなモノじゃないと本作から学ぶ事ができた。
ここのスローモーション多用だけは足を引っ張っていて、もう少し違ったアプローチがあれば作品の質が上がっただけに残念だった。
次回作があってもおかしくない完成度であり、スローモーション多用さえなくせば、シリーズ化しても期待できる作品だと思いました。