作品紹介
公開年月 | 2015/02/24 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ジャレット・ターノル |
脚本 | ブレント・ターノル |
製作 | ジャレット・ターノル、ブレント・ターノル |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
平凡な学生アーティはずっと片想いだった幼馴染みのエイプリルは遠くへと引っ越す。
3年後、アーティは引きこもりでラジオ番組をやるも視聴者はほぼ皆無で父から仕事に就くよう説教を受けていた。
そんなある日、アーティはエイプリルを探そうと家を出るが、その矢先、ゾンビと遭遇する。
アーティは助けを求めているはずのエイプリルを救おうと彼女の家へと向かうのだった。
登場人物&出演者
・アーティ(演:リース・トンプソン)
主人公。高校生時代は片想いしていたエイプリルが引っ越してしまい、ずっと後悔している。
リース・トンプソンは代表作に『処刑教室』、『17歳キャロラインの三角関係』がある。
3年後、引きこもりとなって部屋でラジオ番組をやるも視聴者は身内だけという残念な人生。
それでもエイプリルを忘れられず、彼女を助け出そうと単身で向かっていく。
引きこもりだったクセにゾンビを簡単に倒せるという主人公補正を存分に発揮する。
それと精神科医から処方された不思議な薬でゾンビ化を抑制するご都合主義も発揮した。
最終的にみんなを助ける為に最後の一錠を飲まず、研究の為にエイプリルへ託して殺される。
・エイプリル(演:レベッカ・ブランデス)
ヒロイン。高校時代はアメフトのエースであるブレイディの彼女というレッテルで付き合う。
レベッカ・ブランデスは代表作に『マーダー・フィルム』、『ベルフラワー』があります。
引っ越す前夜のパーティでブレイディとケンカして、アーティに慰めてもらう。
そこで引っ越すという衝撃的な事を言うが、どう見てもアーティを弄んでいると思う。
ずっと自分の事が好きだと知っている上で別の男と付き合うのは明らかにビッチの行動。
しかも、性格がクソみたいな男でも付き合う彼女こそ正真正銘のビッチと言えます。
・スティーブンソン(演:ブレント・ターノル)
高校時代のアーティと親友。マリファナ中毒で常にドラッグを持ち歩いている。
ブレント・ターノルは代表作に『Monster Heroes』、『Project X』などがあります。
3年後、ゾンビが蔓延る世界では暴力的な父親がゾンビになって殺している。
相変わらず軽いノリであるが、ゾンビに噛まれたアーティを殺そうとして返り討ちに。
その後、油断して噛まれてしまい、ゾンビになる前に頼まれたアーティがトドメを刺す。
・ブレイディ(演:ランディ・ウェイン)
高校時代のエイプリルの彼氏。アメフトのエースで典型的なジョックとして登場する。
ランディ・ウェインは代表作に『ハングオーバー!?史上最低の泥酔ナイト』、『ライザーズ・ゲーム』などがあります。
3年後、ゾンビで溢れかえる世界でゾンビと化し、なぜか当時のジャンパーを着ていた。
当然のようにアンディが見つけ、あっさりと片付けられるという残念な結末を迎える。
・リーガン(演:ステファニー・ハント)
アーティが安全だと思われる教会へ向かう途中で出会った巨乳の女の子。
ステファニー・ハントは代表作に『Somebody Up There Likes Me』などがあります。
父親が死んでしまうが、なぜかアーティとはいい感じになっていく。
しかし、ダイナーで油断しているところに雪崩れ込んだゾンビに呆気なく食い殺される。
・神父(演:トッド・スタシュウィック)
ゾンビが蔓延る世界でアーティが安全だと知る教会にいた神父。
トッド・スタシュウィックは代表作に『狼たちの報酬』、『鮮血ピエロの惨劇』があります。
どう見ても神父に見えず、服を脱いだら筋骨隆々のゾンビ・ハンターになる。
しかし、こちらも訪れたダイナーで雪崩れ込んだゾンビに呆気なく食い殺される。
感想
個人的な評価
本作は冴えない主人公が奮闘する王道のゾンビ映画です。
冒頭では高校生として登場するアーティだが、どう見てもオッサンなのはしょうがない。
ヒロインとなるエイプリルも高校生としては老けているような気がする。
つまり、高校生という冒頭の振り返る場面はギャグとして考えるべきだろうか。
そこから3年が経つけど、やっぱりアーティは21歳には見えず、父親が間違えて言った31歳と言っても違和感がない。
高校を卒業して、失恋しただけで3年間も引きこもりになる過程がぶっ飛びすぎている。
アーティは高校生の時はそのような素振りはなく、エイプリルの為なら勝てない相手に立ち向かうほどの男である。
それが失恋しただけで人生を棒に振っているのは納得ができず、家族と同居している理由も大きな意味がないように感じる。
結局、家族の中でちゃんと意味があったのは祖父だけで、あとは別にいらない気がした。
3年間も引きこもりだったヤツが、なぜゾンビに対してあれほど強いのか分からない。
高校時代、アメフトか何かのエースだったヤツにパンチ一発で気絶するような弱さなのに、引きこもり3年もやっているヤツが強くなるはずがない。
それで体を鍛えていたならば分かるが、ずっと視聴者がいないようなラジオをやるだけ。
そんなヤツが簡単にゾンビを倒せるような甘い世界にゾンビ・ハンターがあっさりやられる点でも失笑しか起きない。
次にヒロインであるエイプリルも、なぜクソ野郎と付き合っているのか分からない。
誰がどう見てもクソ野郎なのに、自分はエースのジャンパーを着て見せつけているビッチ。
そんなビッチをずっと好きだというアーティも憐れでしかないように見えてしまった。
コメディ映画としても笑える箇所は壊滅的でセンスがまるでないような演出でした。
丁寧にプロローグやエピローグに分かれて場面転換させ、主人公に状況を説明させている。
どこかで見たような手法であり、物語に入り込みづらくしているのが分からないのか。
本作の魅力は途中で出会った場違いなエロい格好の巨乳女だが、あっさりと退場してしまう。
あとは神父に成りすましたゾンビ・ハンターも、見た目だけであっさりと退場する。
親友との絆も本人たちは納得しているが、どう見てもシコリが残るような後味の悪さ。
本作のゾンビはモダン型で全力疾走するけど、頭突き一発で倒れ、引きこもりに倒されるような弱さなのです。
そのせいで全力疾走で迫られても恐怖や絶望感がなく、なんだか茶番にしか見えなかった。
主人公とヒロインは微妙だが、それ以上に脇役の扱いが雑すぎて残念でならない作品でした。