作品紹介
公開年月 | 2019/06/28 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ゲイリー・ドーベルマン |
脚本 | ゲイリー・ドーベルマン |
製作 | ジェームズ・ワン、ピーター・サフラン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
超常現象研究家のウォーレン夫妻は、忌まわしい呪文が宿る恐るべき人形“アナベル”を自宅に持ち帰り、地下室の“博物館”に運び込む。
ある日、夫妻は仕事で家を空ける事になり、一人娘のジュディはシッターを頼まれた年上のメアリーとその友人のダニエラとともに留守番する事になる。
ところが、ダニエラが勝手に地下の博物館に入り込んでしまうと、誤ってアナベルの封印を解いてしまうのだった。
登場人物&出演者
・ジュディ・ウォーレン(演:マッケナ・グレイス)
主人公。ウォーレン夫妻の一人娘。母親と同じく霊能力を持つ。そのせいで孤立している。
マッケナ・グレイスは代表作に『gifted/ギフテッド』、『アイ.トーニャ/史上最大のスキャンダル』などがあります。
両親が遠くへ出かけてメアリーがベビーシッターをするが、ダニエラによる大惨事が起こる。
異変に気付きながらも霊能力を理解できず、アナベルの人形が悪さをしても何もできず。
アナベルの人形が自分の魂を奪い取ろうとしていると知り、ガラスケースに戻そうとする。
最後はメアリーたちの協力で人形を封印し、なぜか誕生日会には同級生たちがたくさん来た。
・メアリー・エレン(演:マディソン・アイズマン)
ウォーレン夫妻に雇われたベビーシッター。喘息持ちで吸引器を必要とする。一応常識人。
マディソン・アイズマンは代表作に『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』、『グースバンプス/呪われたハロウィーン』などがあります。
強引なダニエラに押し切られて勝手に家へ入れるが、そのせいで大惨事を引き起こさせる。
異変が起きているのに何もできず、挨拶に来たボブに色ボケになって悪い状況を忘れる。
家が暗闇になってから異変を思い出し、博物館にいたダニエラと合流して恐怖のどん底に。
最後はアナベルの人形をガラスケースに戻し、ボブと恋人になって誕生日会に連れて来た。
・ダニエラ(演:ケイティ・サリフ)
ベビーシッターに雇われたメアリーの親友。父親を亡くしていて、ずっと会いたいと願う。
ケイティ・サリフは代表作に『クリーブランド監禁事件/少女たちの悲鳴』、『Twisted Sisters』などがあります。
積極的なビッチで弟もジュディをイジメようとするクズで、無知ゆえに最大の悪事を働く。
勝手に地下室の博物館に侵入すると、父親と話したいせいでアナベルの人形を取り出す。
メアリーに言われ自分の家に帰るはずが、また地下の博物館に乗り込んで状況を悪化させる。
最後は憑依されるも除霊のテープで正気を取り戻し、人形を戻す手伝いをして罰を受けず。
・ボブ(演:マイケル・チミノ)
メアリーやダニエラの同級生。学校では「玉ありボブ」というアダ名で呼ばれている。
マイケル・チミノは代表作に『Hopefuls (Nickelodeon sitcom pilot) 』、『Shangri-La Suite』などがあります。
父親がスーパーを営んで手伝いとしてレジに立ち、ウォーレン夫妻の向かい側に住んでいる。
メアリーに片想いをしていて、ピザ屋のアドバイスでギターを弾きながら歌で口説いていた。
その際に霧から形を得た黒い犬に襲われ、隠れるも吸引器を取りに来たジュディを助けた。
最後は人形が封印されても警戒し、結果的にメアリーの恋人として誕生日会にやって来た。
・ゴードン神父(演:スティーヴ・コールター)
カトリック教会の神父。心霊研究家であるウォーレン夫妻の依頼で彼らの家で待っていた。
スティーヴ・コールターは代表作に『インシディアス』シリーズ、『エクストラクション』などがあります。
最後はウォーレン夫妻が持ち帰ったアナベルの人形を除霊し、完璧な防御を施して帰った。
・エド・ウォーレン(演:パトリック・ウィルソン)
カトリック教会が認めた心霊研究家。悪魔について研究し、妻と全国各地で調査をしている。
パトリック・ウィルソンは近年の出演作に『イン・ザ・トール・グラス/狂気の迷路』、『アクアマン』などがあります。
除霊の為にアナベルの人形を持ち帰るが、道中に車が故障して修理するも恐ろしさを知る。
妻と神父とともに地下の博物館にアナベルの人形を完璧に封印し、そのせいで安心していた。
遠くへ出かける際にジュディをメアリーに預けるが、地下室のカギを忘れるマヌケになる。
最後はジュディの誕生日会を開いて、多くの友達を出迎えて楽しいパーティに喜んでいた。
・ロレイン・ウォーレン(演:ヴェラ・ファーミガ)
カトリック教会が認めた心霊研究家。代々に渡って霊能力を持ち、透視や千里眼が使える。
ヴェラ・ファーミガは近年の出演作に『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』、『フロントランナー』などがあります。
エドとアナベルの人形を除霊する為に持ち帰るが、道中にその邪悪さを身にして感じる。
すぐに地下室の博物館へ神父を伴って封印をすると、完璧な防御に甘えてしまう。
遠くへ出かける際にジュディをメアリーに預けるが、地下室に侵入される事を透視できず。
最後はジュディの誕生日会で謝るダニエラを許し、父親の言葉まで届ける人の良さを見せた。
感想
個人的な評価
本作は『死霊館』シリーズのスピンオフである『アナベル』シリーズの3作目となります。
時系列としては『死霊館』以降に起きた出来事であるが、明確な年代は分かりません。
このシリーズはどうしても期待値が高かったせいで、二度に渡って肩透かしを食らっている。
前作はアナベル人形の誕生について描かれたが、ジェームズ・ワンが監督じゃないから完全なるアメリカン・ホラーに成り下がってしまった。
『死霊館』ではアメリカン・ホラーとジャパニーズ・ホラーのいいとこ取りだったが、このシリーズはその貯金を食い潰しているだけ。
3作目となる本作にはあまり期待していなかったが、もう開き直ったアメリカン・ホラーは逆に良かったと思います。
ウォーレン夫妻が大事な地下博物館のカギを普通に忘れるマヌケぶりは本当に残念だった。
そこはもう少し工夫して侵入して欲しかったので、これは単純にウォーレン夫妻のやっている事の説得力を失わせいるだけになった。
本作で最大の悪はアナベル人形じゃなく、ベビーシッターが連れて来た友人であり、あまりにも頭の悪い行動もアメリカン・ホラーそのものでした。
ただ、本作は色ボケするベビーシッターや悪い友人、イジメを受ける主人公など、もう何百回も見てきた設定にウンザリしました。
このシリーズだけはそれとは無縁だと思っていたのに、そんなベタな設定を持ってこられたら呆れてしまいます。
アナベル人形の呪いは本体が攻撃するのではなく、周囲にある悪い霊体を引きつけるという特殊な能力を持っています。
それが呪いの品がたくさん保管されている博物館で解放されてしまうと、それだけでも色々と面白くできるのに想像の範囲内に留まっている。
つまり、このシリーズを象徴している『死霊館』の貯金を食い潰しているだけで本来期待している面白さはなかったです。
ホラー映画に耐性がない人には厳しいかもしれないが、初心者はちょうど良くて、上級者ならば物足りないだろうし、アメリカン・ホラーに飽きた人は退屈に感じると思います。
ただ、『死霊館』シリーズを含めた作品群から色々と出てきたのはファンサービスという面では面白かったし、ストーリーはつまらないけど、怒濤のラストは悪くなかった。