シックスヘッド・ジョーズ RE-2949

作品紹介

公開年月  2018/08/18
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  マーク・アトキンス
脚本  キオチ・ペセトスキー、マーク・アトキンス
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

メキシコのバハ半島沖コラゾン島で連絡が途絶えたキャンプセラピーのスタッフ、ブラッドが海で死体となって発見される。
無惨な死体は何匹かのサメに食い千切られている状態で、そこに現れたのは頭が6つある異形のサメである。
そのサメは冷戦下に極秘の動物実験が行われた結果であり、全員が島へ避難するも怪物の前には意味がなかったのであった。

登場人物&出演者

ウィリアム(演:ブランドン・オーレ)
主人公。キャンプセラピーの指導員。妻と会社を立ち上げるも考え方の違いで売る事となる。
ブランドン・オーレは代表作に『エリジウム』、『タイガー・ハウス』などがあります。
キャンプの最中にも妻がビジネスの話しを持ち込むが、それに呆れて書類にサインをせず。
仲間が一人サメに食い殺されたと知り、もう一人を助けようとデュークと退治しようとする。
シックスヘッド・ジョーズに襲われても何もせず、みんなを助けたいと口先だけが立派。
最後はメリーとともにボンベをサメにくっつけ、信号弾で爆発四散させて見事に生還する。

メリー(演:タンディ・セベ)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。パートナーのジェームズは乗り気じゃない。
タンディ・セベは代表作に『鮫の惑星:海戦記(パシフィック・ウォー)』などがあります。
ウィリアムが提案するセラピーをジェームズが拒否し、一人で遂げるルール違反をする。
あまりにも駄々をこねるジェームズの機嫌を直す為、ウィリアムにすぐ帰りたいと申し出た。
明らかに頼りないウィリアムを信じて、みんなを救いたい彼の行動を唯一肯定していた。
最後はウィリアムと島に逃げ出し、彼がボンベを撃ってサメが爆発四散して見事に生還した。

ジェームズ(演:コード・ニューマン)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。最初からキャンプセラピーを嫌がっていた。
コード・ニューマンは代表作に『Loving the Bad Man』、『Big Kill』などがあります。
ウィリアムの提案するつまらないセラピーに呆れて、メリーが一人でこなして台無しにする。
次のセラピーに対しても消極的で、メリーに駄々をこねて帰ろうと強く主張していた。
研究所にたどり着くと、そこでシックスヘッド・ジョーズの資料を発見してみんな見せた。
最後はウィリアムに憎しみを持って裏切るが、サメが切断した頭部を投げつけて圧死した。

アンジー(演:ナイマ・セベ)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。他のカップルよりはキップと仲が良い。
ナイマ・セベは代表作に『The Three Investigators and the Secret of Skeleton Island』などがあります。
キップがダフネになぜか誘惑されているところを見て、彼女に脅しをかける言葉を口にした。
シックスヘッド・ジョーズに襲われると、キップと同じように棒立ち要員と化していく。
色々と提案をするサラやジェイクたちに反対意見だけを述べ、特に何も思いつかない。
最後は戻ったら離婚すると告げると、陸に上がったサメに襲われてキップとともに死亡した。

キップ(演:タピワ・ムスボスビ)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。パートナーのアンジーと微妙な関係にある。
タピワ・ムスボスビは代表作に『アウトポスト37』、『Empire of the Sharks』があります。
ダフネがウェットスーツに着替えているところに来ると、誘われるもアンジーに見られる。
シックスヘッド・ジョーズに襲われると、特に何もせず喚くだけの棒立ち要員となる。
アンジーと同じように否定的な意見ばっかりで役に立たず、ただ逃げ回るだけの存在に。
最後は戻ったら離婚しようと告げられ、アンジーを助けて陸に上がったサメの餌食となる。

サラ(演:メーガン・オーバーホルツァー)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。天気予報士でスリルを味わうべく参加した。
メーガン・オーバーホルツァーは代表作に『Bring It On: Worldwide #Cheersmack』、『Cut-Out Girls』などがあります。
ダークネットの情報を鵜呑みにするジェイクに呆れて、ウィリアムのセラピーを受ける。
シックスヘッド・ジョーズがデュークを食い殺すと、ヒステリックにウィリアムを非難した。
天気予報士としての知識でスーパーセルが近いと知らせ、みんなを安全な場所へ導く事に。
最後は否定的な意見ばっかりを口にするキップたちを宥めるが、結局は食い殺された。

ジェイク(演:クリス・フィッシャー)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。島に冷戦時代の研究施設があると話していた。
クリス・フィッシャーは代表作に『Blue Crush 2』、『Spud 2: The Madness Continues』などがあります。
ダークネットで刺激を求めてサラを誘い出すが、結局は彼女の言う通りにセラピーを受ける。
シックスヘッド・ジョーズに襲われると、誰よりも喚き散らしてウィリアムを悪者扱いに。
40年間も沈まなかった研究施設が安全だと口にするが、突然不安になってサラが宥める。
最後はサメを殺すべきだと主張していたが、油断したところでサラとともに襲われて死亡。

ダフネ(演:ニキータ・フェーバー)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。デュークの事をずっと小バカにしていた。
ニキータ・フェーバーは本作が長編映画デビュー作となります。
ウェットスーツに着替えていたが、そこに来たキップにジッパーを上げるように誘った。
シックスヘッド・ジョーズがやって来ると、倒しに行ったデュークが死んで放心状態となる。
なんとかウィリアムのウソで正気を取り戻して、急いで彼とともに安全な島へと避難した。
最後は生きる望みを失ってしまい、自ら海に出てサメを呼び出して食い殺された。

デューク(演:ジョナサン・ピエナー)
キャンプセラピーにやって来た参加者の一人。なぜかクロコダイル・ダンティと呼ばれる。
ジョナサン・ピエナーは代表作に『アメリカン忍者2/殺人レプリカント』、『ブラッド・ダイヤモンド』などがあります。
他の参加者と同じようにセラピーの意味がないと分かり、ウィリアムを見下していた。
シックスヘッド・ジョーズが現れると、人間こそが捕食者の頂点と口にして倒しに行く。
最後はやって来たシックスヘッド・ジョーズの頭を一つ潰すが、結局は派手に食い殺された。

スザンヌ(演:ケイトリン・ハーティ)
ウィリアムの妻。ウィリアムと一緒にキャンプセラピーの会社を立ち上げるも仲違いする。
ケイトリン・ハーティは本作が長編映画デビュー作となります。
ウィリアムがキャンプセラピーの真っ最中でも遠慮なくビジネスの話しを持ち込んでくる。
シックスヘッド・ジョーズにウィリアムたちが襲われると、彼を助ける為に島へやって来る。
最後はボードで島の近くまで来るが、サメの待ち伏せに遭って呆気なく食い殺された。

感想

個人的な評価

本作は『~ヘッド・シャーク』シリーズの4作目となっています。
もちろん、今回もアルバトロスとアサイラムの最強タッグとなっています。
監督は『鮫の惑星:海戦記(パシフィック・ウォー)』のマーク・アトキンスとなります。
もはや、マーク・アトキンス監督はサメ映画のプロフェッショナルとも言えるほど多くの作品を手がけている。
ただ、そのどれもが奇跡的につまらない上にアサイラム製作だから面白いワケがない。
『ダブルヘッド・ジョーズ』はそれなりだったし、『トリプルヘッド・ジョーズ』も劣るけどまだ鑑賞できるレベル。
『ファイブヘッド・ジョーズ』は頭が増える点だけが面白くて、本作はついに最低のクォリティーとなりました。
アサイラム独特のグダグダのダラダラ展開は健在で、こんなにも意味のないエピソードを詰め込んでいくのは逆にさすがだと言える。
なぜ素直に作らないのか分からないが、そこはマーク・アトキンス監督のこだわりだろう。
もうネタ切れになっていたのか、本来なら海中だけで襲うはずのサメだが、本作のシックスヘッド・ジョーズは上陸してしまう。
頭を器用に足のように使って陸を歩いて行き、更に驚異的な再生能力で切断された頭部もあっという間に元通りとなる。
明らかに規格外のサメになっているが、主人公側は頼れる人物がいないという稀に見るハンデを抱えている。
それなのに善戦していくというワケの分からない状態になっていて、ヘタレ主人公がいつの間にかチートな力を手にしていく。
人間の裏切りとかどうでもいいドラマを挟んで時間稼ぎして、最後はサメ映画の王道である爆発四散させて主人公とヒロインは生還するというパターン。
ハッキリ言って、本作はシリーズの中でも最低の内容となっていて、次はないのではないかと思うほど手抜きを感じてしまった。
『シャークネード』シリーズは完結し、『メカ・シャーク』シリーズと『シャークトパス』シリーズの新作がない以上、本シリーズに期待をしていました。
しかし、このような面白味のまったくない作品に仕上げると、そろそろサメ映画のブームに陰りが見えてきているのかもしれないと思わせました。