バトルスティール RE-2272

作品情報

公開年月  2016/06/10
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  ティモシー・ウッドワード・Jr
脚本  ショーン・ライアン
製作  ホセ・アルバラード、ローレン・デ・ノルマンディ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

兵器開発会社のCEOであるカイル・ノリスの発案により、クラレンス教授とクリス博士による生物化学兵器計画が着実に進行していた。
この計画では兵士が標的と意識を交換する事で、一時的ではあるものの、完全に相手を支配する事が可能となる。
計画はテロリストとの戦いにおいてアメリカ兵の安全を守る為に開発するも悪用される。
ウォーカー刑事は偶然この計画を知り、家族を守る為にも計画を推し進める者たちと戦う事になるのだった。

登場人物&出演者

ウォーカー(演:ジョニー・メスナー)
主人公。刑事で秘かに進められている生物化学兵器計画“SWAP”の存在を知る事に。
ジョニー・メスナーはテレビドラマや映画に出演し、近年の出演作には『アルティメット・エージェント』があります。
完全に巻き込まれてしまう主人公であるが、あまりにも地味すぎて主人公として物足りない。
ただ、一瞬だけ年老いたポール・ウォーカーに見える点が少しだけ救いとなるけど。
とは言っても、なんの特徴もない主人公でジョニー・メスナーも特徴がないから印象が薄い。

カイル・ノリス(演:トム・サイズモア)
元傭兵。ブラックシャン社のCEOで生物化学兵器計画の発案者。テロで息子を失っている。
トム・サイズモアは数多くの作品に出演し、近年の出演作には『ワイルド・フォー・リベンジ』、『侵入者/消された叫び声』があります。
本作の監督はトム・サイズモアに演説と独白をやらせたかったようにしか思えない。
それほどに本作はトム・サイズモアにかなりの重要性と演出を与えています。
しかし、作品自体が大雑把のせいで言っている事が壮大でも計画が穴だからでは微妙すぎた。

クラレンス教授(演:ミッキー・ローク)
生物化学兵器計画の開発者。計画から手を引いていて、車椅子生活でペットの犬と暮らす。
ミッキー・ロークは近年の出演作には『エクスペンダブルズ・ミッション』、『米軍極秘部隊/ウォー・ピッグス』があります。
もうミッキー・ロークの顔が変わりすぎて誰だか分からないレベルにまでなっている。
ただ、見た目がなんだか太った調子の悪いヴァル・キルマーに見えて仕方なかったです。

ヴィクター(演:ジョン・フー)
ハッカー。ウォーカーが手に入れたメモリの解析をムリヤリ頼まれて巻き込まれる。
ジョン・フーはジャッキー・チェンが主演した『ラッシュアワー』のドラマ版で同役を演じています。
ハッカーなのにカンフーを使うというチート性能であり、死亡フラグも簡単に蹴り飛ばす。

モーガン(演:ジョン・ローリン)
軍人。カイル・ノリスに生物化学兵器計画“SWAP”に大金を注ぎ込んでいる。
ジョン・ローリンはテレビドラマや映画などで地味に活躍しています。
ある意味、黒幕的な存在なのに最後はお咎めなしという尻切れトンボでした。

アンジェラ・ウォーカー(演:テイラー・コール)
ヒロイン。ウォーカーの妻で女医であり、夫とは上手く言っている様子。
テイラー・コールは主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
セクシー担当だけでも中途半端だったので、誰でも良かったと思います。

感想

個人的な評価
舞台は近未来のアメリカでテロリストとの戦いに新たな生物化学兵器計画を開発する。
近未来とは言っても、今とはあまり変わらず、少しだけテクノロジーが進んでいる程度。
本作の見どころは脇役にクセのある俳優を起用している点だろう。
主人公をジョニー・メスナーという俳優が演じているが、本作で初めて見ました。
クセがある他の出演者と比べて地味すぎるし、個性がまったくないという残念なタイプです。
しかし、主人公以上に目立ったのはトム・サイズモアとミッキー・ロークの二人です。
悪役という枠では片付けられないタイプのキャラクターを演じたトム・サイズモア。
彼の演技は確かに引きつけられるような印象を持つが、作品のスケールが地味すぎるせいで今一つという感じでした。
一方のミッキー・ロークは似合わないインテリの役をやっていて、あまりにも変わった顔で誰か分からないぐらいだった。
もう一人、クセの強い俳優としてマイケル・パレが提督として登場するが、こちらは完全におじいちゃんでガッカリ。
本題となるSWAPという意識を交換する装置だが、その設定はあまりにも大雑把すぎる。
装置さえ使えば、誰にでも意識を転送できて副作用はほとんどないというチートな性能。
その仕組みが大雑把すぎるので、確かに脅威となる兵器だが、あまりにもファンタジーすぎてワケが分からない。
結局、本作はトム・サイズモアに演説をさせる為に作ったような印象しかなかった。