アウトロー RE-1907

作品紹介

公開年月  2012/12/21
ジャンル  サスペンス/アクション/犯罪
原作  リー・チャイルド 『アウトロー』
監督  クリストファー・マッカリー
脚本  クリストファー・マッカリー
製作  トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある日、ピッツバーグ近郊の川沿いで穏やかな空気を切り裂いて6発の銃声が鳴り響き、対岸にいた5人の男女が殺害される事件が発生。
現場に残された証拠から元米軍スナイパーのジェームズ・バーが容疑者として浮上し、呆気なく逮捕された。
こうして事件はスピード解決したかに思われたが、警察の尋問にバーは黙秘を続け「ジャック・リーチャーを呼べ」と謎のメモを残した後、護送中に瀕死の重傷を負ってしまう。
そして警察がリーチャーの行方を掴めず途方に暮れるところ、突然リーチャー本にが現れるのだった。
やがてバーの弁護士ヘレンに協力して事件を調べ始めたリーチャーは、証拠が揃いすぎている事に違和感を覚え、事件の背後に危険な陰謀の臭いをかぎ取るのだった。

登場人物&出演者

ジャック・リーチャー(演:トム・クルーズ)
ヘレン・ロディン(演:ロザムンド・パイク)
アレックス・ロディン(演:リチャード・ジェンキンス)
エマーソン(演:デヴィッド・オイェロウォ)
ゼック(演:ヴェルナー・ヘルツォーク)
キャッシュ(演:ロバート・デュヴァル)
チャーリー(演:ジェイ・コートニー)

感想

個人的な評価

この作品はリー・チャイルドの同名小説を基に作られています。
原作の方では『ジャック・リーチャー』シリーズとして17作出版しています。
今回は9作目を実写映画化しているが、どうやら初のようです。
監督と脚本には映画プロデューサーとして活躍するクリストファー・マッカリーが務めます。
クリストファー・マッカリー監督は主に脚本家として活躍し、映画監督としては今回が2本目の作品となっています。
脚本家としてアカデミー脚本賞を受賞した『ユージュアル・サスペクツ』が有名でしょう。
他の作品には『ワルキューレ』や『ウルヴァリン:SAMURAI』などがあります。
本作において主人公となる行方不明だったジャック・リーチャーを演じるのはトム・クルーズです。
トム・クルーズは親日家として知られ、日本では最も有名なハリウッド俳優と言えるだろう。
出演作も軒並み大ヒットし、ドル箱スターとして第一線で活躍していました。
しかし、近年の出演作は不振が続き、更にプライベートな奇行により一時低迷しました。
そこから『ミッション:インポシッブル/ゴースト・プロトコル』によって見事に復活した。
そんな本作におけるジャック・リーチャーの人物像として、2メートル近い身長と100キロ以上の体重でダークなイメージとなっている。
しかし、対するトム・クルーズは身長が170センチぐらいで体重は75キロで、明るく気さくな性格で知られる。
ハッキリ言って、小説からの人物像と比較して、明らかにトム・クルーズはミスキャストだと言えるだろう。
だが、原作者であるリー・チャイルドはトム・クルーズの演技とキャスティングに対して非常に高い評価を与えている。
確かにトム・クルーズはジャック・リーチャーを演じきっていて、アウトローなタフガイを見事にこなしている。
オイラはトム・クルーズのタフガイほど納得できないし、何より過大評価に感じているところがあります。
やはり、こういう役にはそれなりの説得力ある体格が大前提で、どうにもトム・クルーズでは物足りないとオイラは感じる。
それでも演技力や雰囲気でカバーしていて、サスペンスの部分では上手く引き立てていると思います。
ヒロインとなるのはジェームズ・バーの弁護士を務めるロザムンド・パイクです。
ロザムンド・パイクはイングランド出身で映画の他にテレビや舞台で活躍しています。
代表作には『007/ダイ・アナザー・デイ』、『サロゲート』、『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』などがあります。
どうにも個人的に受けつけないタイプの女優で、終始に渡ってこれがずっと印象にあった。
他にジェームズ・バーの事件を追う刑事のエマーソンにはデヴィッド・オイェロウォ、キーパーソンのジェームズ・バーにはジョセフ・シコラが演じています。
物語としてはまさに王道とも言えるようなタイプで、現代において新鮮味がまったくない作品でした。
主人公だけの魅力で引っ張っていく作品だけにトム・クルーズの活躍が最大のポイントだったと思います。
ですが、あまりにも内容が地味すぎた為に今ひとつインパクトに欠け、トム・クルーズではどうにも説得力がなかったように感じました。
小説の方は17作もあるので、もしかするとシリーズ化する可能性があるかもしれないが、個人的にはあまり期待していないです。