作品紹介
公開年月 | 2017/09/15 |
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ジャンル | サスペンス/犯罪 |
原作 | ジョイス・キャロル・オーツ 『Rape:A Love Story』 |
監督 | ジョニー・マーティン |
脚本 | ジョン・マンキウィッツ |
製作 | マイケル・メンデルソーン、ニコラス・ケイジ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
シングルマザーのティーナは愛娘ベシーと自宅へ帰る途中、町のチンピラ四人に襲われレイプされてしまう。
この事件を担当する刑事のジョンの懸命な捜査でチンピラたちを逮捕するが、彼らの親が雇った敏腕弁護士により無罪となる。
裁判の結果に怒りが頂点に達したジョンは、法を放棄してチンピラたちを自身の手で始末する事を決意するのだった。
登場人物&出演者
・ジョン・ドロモア刑事(演:ニコラス・ケイジ)
主人公。ベテラン刑事。捜査中に相棒が射殺され、自身もケガを負うも現場に戻りたがる。
ニコラス・ケイジは近年の出演作に『マンディ/地獄のロード・ウォリアー』、『コード211』などがあります。
バーで飲んでいる時にビッチなティーナを見て、友達に置いて行かれた彼女の誘惑を受ける。
過去に妻を亡くしている事もあって、娘の前でレイプされたティーナを気遣っていた。
あまりにも一方的な裁判の展開に納得ができず、怒りが頂点に達して法の外で始末を決意。
最後は疑われないようにチンピラたちを始末して、ティーナやベシーたちから感謝された。
・ティーナ/マルティナ・マグワイア(演:アンナ・ハッチソン)
工場勤務の夫が5年前に解雇されガンで亡くなり保険もなく生活はギリギリの状態を維持。
アンナ・ハッチソンは代表作に『キャビン』、『激突!2015』などがあります。
バーで飲んでいたジョンを誘惑する態度を取り、その後はチンピラたちにレイプされる。
シングルマザーであっても娘には厳しくしていて、周りの男たちを誘惑する単なるビッチ。
チンピラたちにレイプされてPTSDとなり、法廷では無能な弁護士のせいで負けてしまう。
最後は自殺を考えるもジョンに助けられると、犯人たちが消えて彼のおかげで感謝をした。
・ベシー・マグワイア(演:タリタ・ベイトマン)
ティーナの一人娘。パーティを楽しんでいると、そこにビッチなママが来て注目される。
タリタ・ベイトマンは代表作に『フィフス・ウェイブ』、『アナベル/死霊人形の誕生』などがあります。
何かとティーナから子供扱いされてウンザリし、父親の顔も思い出せずに苦悩している。
パーティから帰る時、違う道を行ったせいでティーナがレイプされ、自身もケガしてしまう。
法廷を前にして取り乱す母親と違い、気丈に振る舞っていたが実際は自身もPTSDである。
最後はチンピラから脅されてPTSDを発症するが、気丈に振る舞って母親より強いと見せた。
・アグネス(演:デボラ・カーラ・アンガー)
ティーナの母親でベシーの祖母。娘と孫がレイプ事件に巻き込まれた事を知って駆けつける。
デボラ・カーラ・アンガーは近年の出演作に『クリムゾン』、『サイレントヒル:リベレーション』などがあります。
ケガしたベシーを見て悲しみ、レイプされたティーナを一緒に励ます為に約束をしていた。
レイプによってPTSDを患った娘の為に家へ迎え入れ、裁判では感情的になってしまう。
無能な弁護士のせいで裁判前の審問で負けて、二度と娘や孫を会わせず法廷にも出ない。
最後はショッピングモールでベシーが脅されても気付かず、孫娘と引っ越しをする事になる。
・ジェイ・カートパトリック(演:ドン・ジョンソン)
チンピラの親たちが雇った敏腕弁護士。高額な報酬を要求する代わりに必ず勝利を得る。
ドン・ジョンソンは代表作に『マチェーテ』、『ジャンゴ/繋がれざる者』などがあります。
家を報酬の金に換えたチンピラの親たちに妥協せず、あくまで規定通りの金を要求した。
審問では主人公となって独壇場にして、裁判長や陪審員たちを味方にして有利に進めていく。
なぜかチンピラたちが次々と消えていくが、弁護士としての責任を一切感じなかった。
最後は依頼人をジョンが殺している事を知りながらも、皮肉を口にしてバイクで立ち去った。
感想
個人的な評価
本作は近年ノーベル文学賞候補として報道される事が多いジョイス・キャロル・オーツの小説を基にした作品です。
監督は『エンドゲーム/大統領最期の日』や『ハングマン』で知られるジョニー・マーティンが務めています。
アカデミー俳優はもう過去の話しで、今のニコラス・ケイジはB級映画に収まるような役者になってしまっている。
それはそれでニコラス・ケイジも気楽にやっているけど、さすがに本作では年を取ったと感じさせる容姿だった。
髪の毛については以前からだったが、今では二重アゴや体型がオッサン化していて、以前のようなアクションが見られない。
本作はジャケットからアクション性のある作品だと思ったら、ずっと暗い雰囲気で進んで一方的な始末になっていた。
チンピラたちは確かにクズばっかりだけど、彼らの味方になる両親はもちろん、弁護士や裁判長までもクズばっかりでした。
なので、法で裁けないなら主人公は裏工作してチンピラたちを始末するしかない選択肢を自動的に与えるようにしている。
それならば主人公の行動は理解できるけど、残念ながら本作はその過程に持っていくまで不自然すぎる流ればっかりでした。
まず、レイプされる母親がビッチすぎて同情が今一つ持てず、審問の流れもチンピラたちを有利にする為に不自然すぎました。
そんな変な流れの中でレイプされた母親の娘が一番頑張っていて、自分もPTSDを患っているのに気丈な態度で振る舞っていたところが良かった。
ここだけが本作で一番良かったけど、その他はあまりにも主人公を行動させる為に用意された不自然な構成は残念でならない。
落ち着いた演技のニコラス・ケイジは良かったが、やはり、もっと感情を出してイカレた役の方がずっと魅力的なのは言うまでもないです。