インド・オブ・ザ・デッド RE-2335

作品紹介

公開年月  2015/03/21
ジャンル  ホラー/アクション/コメディ
原作  なし
監督  ラージ・ニディモールー、クリシュナDK
脚本  クリシュナDK、クナール・ケームー、ほか
製作  サイーフ・アリー・カーン、スニル・ルーラ、ほか
製作国  インド
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

親友のハルディク、ラヴ、バニーがやって来たのは“ヒッピーの聖地”として知られるリゾート地のゴア。
そこでラヴが出会ったフェイスブックの友達、ルナの情報から離島で開催されるロシアンマフィア主催のレイヴ・パーティーに忍び込む。
期待通りの乱痴気騒ぎを満喫した三人だったが、パーティーで出回った最新のドラッグが原因で島中がゾンビだらけに。
ゾンビ化を免れた三人はルナを助けると、逃げる道中にロシアンマフィアのボリスと合流して決死の脱出劇を繰り広げるのだった。

登場人物&出演者

ハルディク(演:クナール・ケームー)
主人公。イケメンでマッチョ。頭の中は酒、ヤク、女しかない。ラヴが一番の親友。
クナール・ケームーは24作に出演し、本作では脚本としても参加しています。
自由気ままに生きていて、会社だろうが女を口説く事は息をするのと同じようなヤツ。
パーティーには大賛成であり、ロシアの女と一夜を過ごすほどの軟派な男。
300人と付き合った事があるけど、過去にネットで知り合った女の子に振られている。

ラヴ(演:ヴィール・ダース)
主人公。普通のインド人。酒とヤクは欠かせないが、半年間付き合っている恋人がいた。
ヴィール・ダースは19作に出演し、テレビドラマや映画で活躍しています。
恋人にプロポーズする為に堕落した生活を一新させるも、実は二股をかけられていた。
ゴアにやって来て偶然にもフェイスブックの友達であるルナと運命的な出会いを果たす。
ルナとはいい雰囲気になっても、それ以上は進展せず、少し焦っている感じである。

バニー(演:アーナンド・ティワーリー)
ハルディクとラヴの同居人。二人を親友だと思っているが、色々とこき使われる。
アーナンド・ティワーリーは俳優の他に映画監督や脚本家としても活躍しています。
ゴアには仕事の大事な会議があったのに、なぜかハルディクとラヴが一緒にやって来る。
相変わらず損な立場になるけど、ゾンビ相手には意外と果敢にも殴るに行く積極性を持つ。
死亡フラグが立ちまくっているキャラクターだが、意外にもしぶとく生き残る。

ルナ(演:プージャー・グプター)
ヒロイン。ゴアでラヴと出会う。フェイスブックの友達だが、ラヴを気にかけている。
プージャー・グプターは2011年度のミス・インディア・ユニバースで、映画は7作に出演しています。
離島にある山頂の宿で女友達と泊まるはずが、ゾンビ化した友達で惨状に巻き込まれる。
助けにやって来たラヴたちのおかげで宿を脱出し、その後、ボリスと合流する。
当初はラヴとはいい雰囲気になるが、ゾンビの登場でそれも有耶無耶になってしまう。

ボリス(演:サイーフ・アリー・カーン)
ロシアンマフィアのボス。実はデリー出身のインド人だが、身も心もロシア人になっている。
サイーフ・アリー・カーンは代表作に『たとえ明日が来なくても』、『エージェント・ヴィノッド/最強のスパイ』があります。
最新のドラッグをパーティーでお披露目するも、それが原因でみんなゾンビになってしまう。
離島を脱出しようとしている時にハルディクとラヴと合流し、一緒に戦う事になる。
さすがにマフィアのボスだけあって、戦闘能力は圧倒的でゾンビに囲まれても引きません。
犯罪者であるけど、こういう場合だと頼れる存在と言える人物であった。

感想

個人的な評価

ポリウッドと呼ばれる世界で最も映画を製作しているインド。
どの映画も長時間で必ず劇中には歌やダンスがあって、ミュージカルのような感じです。
しかし、ジャンルは定番のラブストーリーから、アクションまで非常に幅広い。
そんな本作はインド発のゾンビ映画となっていて、コミカルな要素を取り入れている。
ゾンビとコメディは一見して対極の要素に感じられるが、実は親和性が高いジャンルです。
過去にコミカルなゾンビ映画の名作として『ショーン・オブ・ザ・デッド』があります。
少なくても本作は『ショーン・オブ・ザ・デッド』の影響を大きく受けていると思われる。
もちろん、本作にはインドらしい音楽が流れるけど、さすがに踊りはなかったです。
テンポが良く、ツッコミどころはあるが、それはワザと演出としてやっているのが分かる。
ストーリーはゾンビ映画の王道であり、主人公たちは生き残る為に脱出をしようとする。
とは言っても、主人公たちは戦う技術がなく、逃げ回るかパニックに陥るだけです。
そこに颯爽と登場するロシアンマフィアのボスはかなりのインパクトを与える。
ロシアンマフィアなのに顔が完全なるインド人という点も見逃せません。
ちゃんとそこにツッコミを入れているので、意図的なキャラクター設定だと言えます。
さすがに世界一映画を製作しているインドだからこそ、経験に裏打ちされた安定した構成が本作で垣間見る事ができます。
ちょうどいいバランスで男の友情、ロマンス、コメディ、ホラー、アクションを取り入れた作品となっている。
やはり、インド映画というのは侮れないところがあると感じさせる作品でした。