作品紹介
公開年月 | 2004/06/23 |
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ジャンル | コメディ/アクション |
原作 | なし |
監督 | キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ |
脚本 | キーネン・アイヴォリー&ショーン&マーロン・ウェイアンズ |
製作 | キーネン・アイヴォリー&ショーン&マーロン・ウェイアンズ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
FBI捜査官ケビン・コープランド、マーカス・コープランド兄弟は捜査上の失敗を繰り返し、もはや解雇寸前のところまで追い込まれていた。
上司のエリオットは誰もやりたがらない任務を買って出たコープランド兄弟に汚名返上にと最後のチャンスを与える。
それはクルーズ運行会社の超わがまま令嬢ブリトニーとティファニー姉妹を誘拐犯から守る警護任務だったが、警護中に起こした交通事故で姉妹の顔に傷を負わせてしまう。
姉妹はそのような顔では外には出ずホテルにこもり、失敗を取り繕うとするコープランド兄弟は女装をして姉妹に成りすますのだった。
登場人物&出演者
・ケヴィン・コープランド/ブリタニー・ウィルソン(演:ショーン・ウェイアンズ)
・マーカス・コープランド/ティファニー・ウィルソン(演:マーロン・ウェイアンズ)
・デニース・ポーター(演:ロシェル・エイタス)
・ヘザー・ヴァンダーゲルト(演:ジェイミー・キング)
・カレン(演:ビジー・フィリップス)
・リサ(演:ジェニファー・カーペンター)
・ラトレル・スペンサー(テリー・クルーズ)
感想
個人的な評価
第25回ゴールデンラズベリー賞にて最低作品賞、最低女優賞、最低スクリーンカップル賞、最低監督賞、最低脚本賞にノミネートされています。
ご存じの通り、本作は監督のキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズを筆頭にしたウェイアンズ家のコメディ映画となっています。
そもそもキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督を含めた一族はコメディしかできない。
一応、その中でマーロン・ウェイアンズは他のジャンルに挑戦している演技派となっていますけど。
日本では『最終』とか『最凶』とかの邦題があるけど、前者は一応シリーズ物だが、後者はまったく別の作品となっています。
分かりやすく言うならば、スティーヴン・セガールの『沈黙』シリーズみたいに作品同士は関係ないけど、同じ俳優が出ている事で勝手にシリーズ化されています。
このシリーズも作品の内容はまったく別物であったとしても、結局作っている人が同じなのであまり違いはないと思いますけど。
本作において主人公となるコープランド兄弟、ケビンにはショーン・ウェイアンズ、マーカスにはマーロン・ウェイアンズがそれぞれ演じています。
監督、脚本、製作と裏方に徹する兄キーネンとともに、本作では脚本にショーンとマーロンも参加しています。
その兄弟の結束が生んだ結果が上記のように惜しくもラジー賞の最低脚本賞にノミネートしてしまいました。
どっちにしても、キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督の作品はどれも低レベルで似たような内容ばかりですが。
ラジー賞の常連と言っても過言じゃないウェイアンズ一家だが、本作は酷評のワリに商業的な面では大きな成果を上げています。
彼らにとって作品の完成度や面白さよりも、多分、売れて方が勝ちという考えがあるのかもしれません。
マトモな製作者ならば、オイラ的にこのようなクソ映画を堂々と公開するとはどうしても思えない。
それでもショーン・ウェイアンズとマーロン・ウェイアンズの特殊メイクは意外にも悪くなかったです。
両者の演技は相変わらずという感じで笑えない下ネタ、それに笑えないギャグも健在でした。
他に『ホーム・アローン』シリーズで父親役のジョン・ハード、『エクスペンダブルズ』に出演したテリー・クルーズも出演しています。
特にテリー・クルーズはその持っている野性的なイメージを充分に発揮していて、本人としても満足した作品だったと思います。
まあ、全体的にいつも通りのウェイアンズ的な作品となっていて、笑えないコメディ映画として健在です。