ドーターズ・オブ・ドラキュラ/吸血淫乱姉妹 RE-3041

作品紹介

公開年月  1974
ジャンル  ホラー/エロティック
原作  なし
監督  ジョセフ・ララツ
脚本  D・ドーブニー
製作  ブライアン・スメドリー=アストン
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

古城に住む姉妹はヒッチハイカーだと偽り、好みの男性を見つけては連れ込んでいた。
そこで行われるのは背徳的な淫らな行為であり、男の体に姉妹たちの体が絡みついていく。
そして、姉妹たちが連れ込んだ男性たちを惨殺の儀式へと墜としていくのだった。

登場人物&出演者

テッド(演:マレー・ブラウン)
一人旅をする男性。ホテルに泊まった時にオーナー久しぶりと言われるが覚えがない。
マレー・ブラウンは代表作に『凄惨!狂血鬼ドラキュラ』、『Hardcore』などがあります。
屋敷周辺を走っているとヒッチハイクをしていたフランを乗せて、彼女を送ってしまう。
そこからフランの誘惑に負けて一夜を共にしてから、彼女の虜になって屋敷に滞在していた。
血と精気を吸われて衰弱し、ジョンとハリエットに助けを求めるも姉妹に追われてしまう。
最後は屋敷の庭に止めていた車で意識を失うが、なぜか助かってそのまま立ち去った。

ジョン(演:ブライアン・ディーコン)
恋人のハリエットとともにキャンピングカーで旅をする男性。目的は近くの湖での釣り。
ブライアン・ディーコンは代表作に『ジーザス』、『ファースト・コンタクト』があります。
古い屋敷の近くにキャンピングカーを止めるが、ハリエットのイヤな予感をずっと否定する。
姉妹たちの存在を気にするハリエットと違い、あくまで考えすぎとして話しを真剣に聞かず。
一度テッドにコーヒーを飲ませ、次に衰弱しきった彼を保護して状況の悪さを察知する。
最後は助けを呼ぼうと車に乗り込むが、吸血淫乱姉妹に襲撃されてあっさりと殺害された。

ハリエット(演:サリー・フォークナー)
恋人のジョンとキャンピングカーで旅をする女性。絵画が趣味で風景画を描いている。
サリー・フォークナーは代表作に『人喰いエイリアン』、『The Fool』などがあります。
古い屋敷の道中でフランを見かけ、木陰にいたミリアムを発見するもジョンは信じず。
その後もずっと不気味だとジョンに言いながらも、結局は古い屋敷の近くで絵を描いていた。
吸血淫乱姉妹の様子が変だとして屋敷に不法侵入するが、ジョンに注意されていた。
最後はジョンが姉妹に殺害され、抵抗もできずにワイン倉庫に連れ出されて殺害された。

フラン(演:マリアンヌ・モリス)
吸血淫乱姉妹の姉。実際には何者かによってミリアムとともに数年前に射殺されている。
マリアンヌ・モリスは代表作に『The Love Box』、『Queen Kong』などがあります。
幽霊なのか吸血鬼なのかハッキリしないが、屋敷の近くにいてヒッチハイカーに扮している。
あくまで一人で車を運転している男を狙って、屋敷に誘ってミリアムとともに血を吸う。
テッドを誘惑してから何度もベッドを共にして、彼から血と精気を吸い尽くして楽しんだ。
最後はジョンとハリエットを殺害するが、なぜかテッドを逃してしまい姿を消した。

ミリアム(演:アヌルカ・ジュビンシュカ)
吸血淫乱姉妹の妹。フランと同じく何者かの手によって一緒に射殺されて遺体を発見される。
アヌルカ・ジュビンシュカは代表作に『Lisztomania』、『The Likely Lads』があります。
フランと同様に正体は不明でありながら、率先して獲物の血を吸って楽しんでいる。
ヒッチハイカーを連れて来るのはフランの役目で、その様子を見て後から付いて覗いている。
フランと違って捕まえた獲物をすぐに殺害してしまうが、動けない姉をフォローしていた。
最後はジョンとハリエットを殺害し、テッドを逃してしまった事でフランと姿を消した。

感想

個人的な評価

本作はテレビ映画『ゴヤの生涯』で知られるジョセフ・ララツが監督を務めています。
2015年には『レッド・インフェルノ』としてキャロライン・マンロー主演でリメイクされています。
まさに70年代の安っぽいエロティックなホラー映画であり、イギリス製作という事で低予算だとすぐに分かります。
本作にはストーリー性がなく、あくまでエロティックで押し通そうとする感じがあります。
サブタイトルの「吸血淫乱姉妹」はまるでポルノ映画を彷彿とさせるが、邦題のワリに的を得ていました。
そもそも姉妹なのか不明だし、数年前に射殺されているのに、復活しているけど幽霊なのか吸血鬼なのかも分からない。
幽霊なら実体を持ちすぎているし、吸血鬼だとしても牙はなくて、回りくどい事をして食料を得ているのも微妙。
多分、製作側は単純に吸血鬼を使ってエロでごまかそうとしただけで、深い設定を考えずに作っていたのだと思います。
だからストーリーなど存在せず、ラストでの唐突でなんの説明にもならない終わり方は70年代と言えるが、あまりにも適当すぎました。
殺害するシーンは血糊だけで思ったほどのグロテスクさはなく、傷も明らかな作り物と分かるレベルでした。
あくまで姉妹たちのエロティックな演技が主体であり、それ以外を求めちゃいけない作品だと言える内容だったと思います。